366話 軍縮条約?そんなの犬に食わせろ!自重なんかするか!

赤城や加賀に関しては船体の中身を丸々全取っ替えした宇垣昌弘。


ワシントン軍縮条約の事もあり、戦艦の魔改造は装甲の強化とか、機関の強化、高角砲の強化(155mm単装高角砲)にするだけでした。


ですが、機関を減らしての艦内改装を大幅に行う事にしました。

ええ。

新型軽巡『四万十』を参考にしての魔改造です。

まぁ、すでに金剛の中身の装甲は扶桑鋼に全取り返しているのですが、

金剛の皮を被った別の戦艦にしようというわけです。

史実の金剛の舷側装甲は76.2mm〜203.2mm。

すでに扶桑鋼の250mm〜300mmにされています。

全長は214.6mで幅は28.04mでしたが、全長はそのままで幅を3m増やしちゃいました。

3mなんて誤差みたいなもんですよ。

艦を低気圧の時に揺れ難くする為のちょっとした工夫です。


金剛級が長門以上の装甲になっちゃいましたね。


それに昌弘は知らずにやっちゃったのですが舷側装甲の交換は、ワシントン軍縮条約違反だし。


もう、毒を食らわば皿までの心境です。


それに元に戻すのも簡単だし。


で、蒸気ボイラーですが、扶桑とかは24基あったのですが、その内の20基を大胆に外し、すべての戦艦のほとんどの蒸気ボイラーを外して、原発なみに蒸気圧を生み出せる魔力蒸気機関を設置、魔力増幅炉や魔力発電炉も設置、宇垣製(高中低圧)直結タービン2基に繋げて15万馬力を超える出力を出しながら大幅に艦内スペースを居住空間に開ける事に成功しています。

デザインなどの外側を変えずに、魔改造成功しました。

なお、主砲の弾薬庫内はゴーレム達の居住区にして砲弾及び装薬は錬金工場内に保管。

それは高角砲も同じです。

そして上甲板装甲、舷側装甲、艦底の装甲は全体を350mmから400mmの装甲で覆い砲塔上部装甲も400mmにしました。

デザインが変わらないだけで、まんま宇垣製の戦艦にモデルチェンジしています。

軽量化した分は全部を装甲強化に振り分けました。

で、魔力増幅炉や魔力発電炉と一緒に置かれているゴーレムコアにヒレは出さないようにと言いふくめて艦内のチェックや艦内環境を良くするための行動をさせています。


扶桑ちゃんは『新しい身体は気持ちいい〜』とご機嫌です。


素性の悪い欠陥戦艦の扶桑をどうにかするのに苦労してましたからねえ。


分身体の人型ボディ内の錬金工場に

収納して、『扶桑を丸々改造させてよ!!』って言ってましたっけ。


そのやり方の方が楽に艦内をいじれますからねえ。


こうして日本の戦艦の金剛級4隻、扶桑級2隻、伊勢級2隻、長門級2隻は宇垣型戦艦に生まれ変わりました。


さて、赤城と加賀の蒸気ボイラーのほとんども外して艦内を大改造しますか。

ついでに舷側、船体上部、艦底部分の装甲も大幅に強化っと。


(戦艦のケースメイト式副砲を無くしつつ高角砲を増やしていますが、128mmではなく155mmにするのですから宇垣昌弘もそれなりに海軍の要望を聞いてますよねえ。)

128mmの方が発射速度は早いから対空武装としては優秀なのに。



これだけやれば戦艦は安心です。

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