353話 宇垣昌弘ガイア世界と繋がる。(ガイア世界)

宇垣昌弘が異世界召喚された異世界ですが、この異世界は現在、女神様から超巨大ゴーレムのガイアがゴーレム達の責任者として、準世界管理者の権限で管理(下請け)しています。


あの時空別荘ですが、どうやら聖域のような空間だったようです。


普通の世界、つまり昭和世界や照和世界とは隔絶していて宇垣昌弘の許可無しでは入れないのですが、普通の空間ではなく、神域の下層の天使の居住地の下にあり、神域の一部を切り取って

作った空間のようです。


ガイア世界から昭和&照和世界は遠い世界なので超巨大ゴーレムのガイアも女神様も宇垣昌弘の居場所を探知する事が難しかったらしいです。

なんせ宇垣昌弘の帰還自体がイレギュラーな出来事だったようで、、、


と、精霊猫達を撫でまわしながら女神様は宇垣昌弘に話しました。


『あの場所は時空別荘と言うのですか。2柱の神が力を合わせて作っているので2柱の世界から繋げ易く便利に作ってありますね。

私も神の力を注ぎましょう。

そうすればそなたの使い魔のガイアとのリンクも接続状態にし続ける事ができるでしょう。』


あっ! そういえば、照和世界にいる時でも省エネの為にワームホールをOFFにしているのですが、その状態でもゲートの鳥居に触ると向こうと通信はできています。

つまり、鳥居に魔力増幅炉を繋げてゴーレムコアを繋げると念話を増幅させてアース達超巨大ゴーレムなら魔力を込めれば念話通信できるようにできそうです。


そして気がつくと昌弘の背後に鳥居ができています。


鳥居を昌弘と女神様がくぐると時空別荘内に戻れました。

女神様の後ろからは無数の精霊猫達がついて来て、ふわふわと浮かびながら自由に動いています。


気がつくと妖精の国の花壇のような場所ができています。

ワームホールのあった場所には新たな鳥居ができています。


『ふむ。これで良し。

これでわらわの世界とも繋がったであろう。

ガイア達はそなたと連絡ができなくなって寂しがっておった。

ガイア達に顔を見せて安心させてやるがよい。』


女神様は帰っていきました。


『はっ!』とその瞬間に昌弘は正気に戻りました。


「魔王を倒したのに、なんで元の世界に帰れないんだよ!」と、言ってやりたかったのに、全然言えませんでした。


まぁ、今だからこそわかりますが、

遥かに格上の存在には圧倒されてしまい、言う事ができなくなるようです。


『なに!この猫、可愛い〜〜』

と、天使ちゃんが悲鳴をあげていました。

思わず撫でようとするのですが、精霊猫に許可されなかったらしく手が触れていません。


天使ですら触れる事を許すか許さないかは気分次第というのは、さすがは精霊猫です。


どうやら、この子は時空別荘と宇垣昌弘が気に入ってくれた様子。


なんとなくですが心が繋がっていて、

相手の感情が伝わってきます。


この精霊猫ちゃんはゴーレム達みんなのアイドルになるのでした。


ちなみに他の人には姿が見えないようになってくれるので、その点は安心です。

時空別荘の出入り口はいつも宇垣昌弘本体と一緒です。

そこから顔だけを出して、この子は照和世界や昭和世界を見物するようになります。


この子、精霊だから水は飲まないと思っていたら、ダンジョン産の湧水なら飲む事もあるんですね。


グルメなだけなのか。


なお、あの女神様は本体の1%以下の

分身体のような気がします。

でも、天使より遥かに格上。

宇垣昌弘よりも遥かに格上のようです。

と、なんとなくわかりました。

宇垣昌弘もそれなりの存在になりつつあるようですね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る