352話 精霊猫 繋がる世界(1926照和)

精霊猫という猫に良く似ている精霊が宇垣昌弘が魔王を倒した世界にいた。


精霊なので普通の生き物ではない。


まず、とにかく可愛い。

もふもふの極地ともいわれるほどで

全身の毛がふわふわの綿毛。

最高級の羽毛布団やダウンに使われるふわふわの綿毛です。

綿毛の色は光を放つような美しい、蛍光色の黄緑&白の2色。

精霊なので全然汚れないので綿毛はいつもふわふわ。

人の好き嫌いははっきりしていて触る事も難しく、嫌いな人間からはすぐに逃げる。(気がつくと消える。)


そして、気がつくと子どもを産んでいる。

子どもは臆病ですぐに母親の腹袋の中に逃げ込むが、その腹袋の中なら顔を出す姿が最高に可愛い。


この精霊猫に好かれると幸運がもたらされるが嫌われないように気をつけていないとすぐに消えてしまうという性質がある。

ちなみに魔法が得意なので、精霊猫が居る部屋はいつも浄化魔法されて清潔。

幸せそうに昼寝をするのが趣味。


非常に希少であり、エルフの里とか妖精の国に行かないと出会えないと言われていた。


、、、、

準世界管理者になり、神様から戴いた御褒美の時空別荘。


安心して眠れるこれが大ダンジョン攻略時にあれば楽になったのにと思ったものの、あまり時空別荘に来れてなくて、最近ダンジョン木材のログハウスの別荘を建てて、時々眠りに来るようになっていた。


で、気がつくといたのだ。


『精霊猫』ちゃんが。


このふわふわの綿毛の感触は他のどの

動物の毛皮でもありえない極上のもふもふ感である。


さすがの昌弘も驚きで声が出ない、、、

『うにゃ?』


「可愛い〜〜って、もしかして、あの世界の女神様が愛玩していた精霊猫ちゃんか?」


『うにゃ』と言いつつ頷く精霊猫。


この子、何気に知能は高いというか寿命が長いから当たり前か。


そしてもぞもぞすると腹袋の中からゴーレムコアと発信機が出て来た。


えっ? アイテムボックス的なスキルの出口もそこ?


そのゴーレムコアから声がしてくる。

「マスター、聞こえていますか、マスター。」

波長と声でわかる。

間違いなく、あの異世界に残して来た超巨大ゴーレムの『ガイア』くんである。

「今、マスターがおられる場所なら、何とか察知できました。

そこにいる女神様の御使いの精霊猫ちゃんの力で、なんとかそちらにコアと発信機を送り込む事ができました。

小さなワームホールなので短時間しか維持できません。

そちらからも魔力を注ぎ込んでワームホールの固定をお願いします。

すぐにしてください。」


『うにゃ』と言うと精霊猫はふわふわと浮かびながら外に出ていった。


窓ガラスをすり抜けてだ。


慌てて外に出ると家の外に小さな何かが存在していた。

ワームホールなのにビー玉よりも小さくて、今にも消えそうだ。


慌てて魔力増幅炉を出すとフル稼働させる。

周辺の魔力を吸い込むモードだとワームホールに悪影響があるので俺が接触して魔力を注ぎ込むモードにする。


こっちに来た時にワームホールの固定作業を経験しておいて良かった。


ワームホールに指先の爪をちょっと入れてワームホールを広げる作業をする。

外へ外へ広げるイメージだ。


すると、今にも消えそうだったワームホールが広がっていく。


安定してきたので、もう少し指を入れる。

そうしてダンジョンコア1個分以上の魔力を注ぎ込み続けるとようやく人間がくぐれるほどの大きさの穴になって安定し始める。


だが、このワームホールの魔力維持コストは高そうだ。1日あたりの維持コストは【昭和世界と照和世界の間のワームホール】の10倍以上かもしれない。


向こうの世界との距離は遠そうだ。

「片道異世界召喚したくせに、どんだけ遠いんだよ!」

と、思ったが、この日本が俺が元居た日本と違う日本なのかもと思うと気分も沈む。

少なくとも、時間差も90年以上あるしな。

いや、向こうの世界に繋がったとしたら、向こうの女神様の力や『ガイア』の力も借りられる。


こっちの世界の超巨大ゴーレムの面積も地球の総面積の25%くらいには広がりつつあるしな。


知的生命体の住む惑星の準世界管理者3体のマスターともなれば、相当の権限を持つ事もできるだろう。


3体ではなく3柱と言える事を目指そう。

下級神でも神は神。

3柱の下級神のマスターなら下級神の最上か中級神の下くらいにはなれる。


知的生命体の住む、惑星のエネルギーは相当なものだ。


その惑星のエネルギーの3つ分なのだから、相当な事ができる。


例えば、因果律を捻じ曲げるくらいの事ができるようになる。

下級邪神以上の力だろう。




作者から読者の皆さまへ。

この精霊猫ちゃんは作者の夢の中に出てきた作者オリジナルです。

作者は夢の中でさわれましたが肌触りは最高な綿毛でした。

ふわふわでぽわぽわでした。

腹袋から仔猫が顔を出した時の可愛らしさも凄く可愛かったです。

そして綿毛は輝いていて綺麗でした。


精霊な事や魔法が得意な事も夢の中で聞きました。


精霊を現す古代の漢字(精霊プラス神の意味が混じってる。)と猫(猫の神を現す古代の漢字)があれば、その言葉を使うんですけどね。

この『精霊猫』の本来の言葉はそういう感じの古代語的な言葉です。



精霊という言葉には『精霊のような神』という尊称の意味が込められていると思っていただけると幸いです。


この精霊猫ちゃんは向こうの女神様に溺愛されており、すべての子に女神様の神の加護が付与されています。

全部の精霊の加護も持ち他の大精霊にも愛されています。


この任務はちょっと危険だったのですが、『面白そうだからやる。』と精霊猫ちゃんがやる気になったようですね。

この子は好奇心旺盛です。

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