346話 蟹江丸と鯨狩丸出陣(1926照和)

そういえば、日本に百貨店ができたのは史実だと1925年。

それより早くできちゃった宇垣百貨店だったんですよね。


いや、なんか違和感あるな?

銀座に他に百貨店が無いよな?

そういえば新聞に宇垣以外の百貨店が新装大オープンって掲載されてたなと思ったんですよ。


で、向こうの世界から新鮮な蟹やエビ、クジラのお肉を輸入したら売れに売れまして、こちらの世界でも蟹江丸と鯨狩丸をオホーツク海に出して蟹と鯨を取って貰おうと思いました。


向こうの世界の蟹江丸と鯨狩丸といえば32000トンの大型船ですが、なにせオホーツク海は波が荒くて有名。


もう少し基準排水量を上げようと思います。

おおよそ4万トンくらいに、、、

そう、4万トンといえば戦艦加賀と同じくらい。

宇垣昌弘が救えずに沈んでしまった土佐くんを生き返らせてあげようと思います。

沈んだばかりなので回収はすでに済ましてありますしね。


なんせ戦艦土佐といえばユトランド沖海戦の戦訓を完全に取り入れて建造した拡大型長門級戦艦です。

もったいないですからね。


そして宇垣風に魔改造して完成させて見ると、32000トンの蟹江丸と鯨狩丸よりも更に荒波に強い優秀な艦ができちゃいましたよ。


やはり加賀型の船体は素性が良いですねえ。

いや、これが大和型くらいの大型艦ならわかるんですけど、8000トン増えて

揺れが減ってます。

ちょっと感心しましたよ。

宇垣に感心させるなんて中々です。


早速、あちらの蟹江丸と鯨狩丸もこちらを参考に4万トンに増やそうと思います。

増やすというより新造ですけどね。


で、蟹江丸と鯨狩丸が取った素材は日本の宇垣海産の冷蔵倉庫に転移魔法で送られて、そこから各地の宇垣百貨店の冷蔵倉庫に転移魔法で送られて行き、宇垣百貨店や宇垣海産と契約している高級ホテルや高級料亭に

冷蔵トラックで届けられます。


冷凍ではなく冷蔵ですからね。

味も風味も最高な蟹ですよ。

しかも浄化魔法のおかげで寄生虫も消えているという素晴らしさ。


宇垣は日本中の高級料亭や高級レストランにコネを持つ事ができるようになりました。


高値ですが品質は最高ですからね。

喜んで買っていただけています。


そしてダンジョン米を混ぜた美味しい米やダンジョン小麦を混ぜた美味しい小麦粉なども宇垣商事が売り出しているのですが高級料亭や高級レストランで大人気になっています。


味にこだわって作っている凄腕の農家の人なら対抗できるかもしれませんが、宇垣側もかなりの高品質なだけに

熾烈な品質競争が始まるのでした。


そして宇垣商事はライバルでもあるのですが、そういう素晴らしい農家の高品質な野菜や米は日本の宝ですからね。

宇垣は日本の宝を生み出してくれている凄腕の農家さんにプレゼント攻勢を行い、宇垣経由での販売を契約してもらいました。

農家さんは作る高品質な野菜や米や果物が高値で安定して売れて、色々と助けてもらえて、両方が得をするウインウインな関係になれましたよ。


なんせ、この頃の輸送はお察しですから。宇垣ならアイテムボックスに収納して鮮度をそのままに採れたての野菜をホテルや料亭に運びますから。



そういう農家さんの物って鑑定すると『最上級』なんて品質なのが表示されてきますからねえ。


その超高品質な米の籾付き米を料亭に運んで料亭で精米して、すぐに炊くと最高に美味しいご飯になりますからねえ。


これらの超高品質米は日本で驚かれて奪い合いになります。

分量と同じ重さの金くらいの価格でも

安いと言われるほどですよ。


この籾付き米は皇室にも献上されるのでした。


(オホーツクで揉まれた蟹江丸と鯨狩丸ですが、荒れている時は身体強化魔法を使って航海しているせいか、船体が全然老朽化していないと判明しました。なんかゴーレム船は生きているからか、全然老朽化しないようですね。

いや、ちょっと何かあったら回復魔法していて修復されているからかもな。)

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