339話 特急こだま号①(予定)(1925照和日本)
そういえば、鉄道関連の国際会議があるとき、日本代表はなにも自慢できるものがないので肩身の狭い思いをしているらしい。
史実のD51なんかは良いデザインの機関車だと思うし、やがては高速鉄道もできるのだが、
『宇垣さんの技術力で高速鉄道を何とかできませんか?』と泣きつかれてしまった。
うわっ、向こうの世界で佐竹侯爵に泣きつかれた時を思い出してしまった。
人の手が入ってなさそうな原生林というか、開拓民殺しのジャングルの思い出が蘇る。
だが、宇垣昌弘の親戚には国鉄マンもいたし、縁がないわけでもない。
満鉄の特急アジア号ができる前にいっちょ作ってみるかと思ってしまった。
関門海峡トンネルも影武者①号くんがサクッと作ったし、影武者②号くんは
手が空いたから、こちらに戻ってこれそうだ。東海道の高速鉄道計画をやらせるには都合が良いだろう。
さて、どんな高速鉄道を作るべきか。
と、思ったが、日本国内の線路の幅は
1,067 mmの狭軌だ。
これじゃ(利点もあるけど)高速鉄道には全然向かない。
最低でも軌間1,435 mm(当時の広軌)
は必要だよ。
(「キング・オブ・ロコモティブ」として知られた設計責任者・吉野信太郎は、アメリカン・ロコモティブ社に2年半留学後、1927年(昭和2年)に「パシコ」形を設計し、その後は満鉄機関車のほとんどを手がけています。
当時の満鉄理事には、軌間1,435 mmの標準軌(当時の広軌)鉄道推進派の技術者島安次郎もいました。
1934年(康徳元年/昭和9年)11月1日から運転を開始した「あじあ」は最高速度130 km/h、大連 - 新京間701.4 kmを8時間30分で結んでいます。)
ですが、この史実情報は作者のみ知る読者サービスであり、主人公は特急アジア号は180km/hくらいは出していたんじゃないか?とか思っています。
宇垣昌弘は軍艦や戦闘機や戦車は好きですが、特に鉄道マニアじゃありません。D51の最高時速も知りません。
牽引力も知りません。
一般人程度の知識で新幹線しか知りません。
魔力発電炉を搭載でき、広軌の線路があれば高速鉄道も楽勝でできるくらいに昌弘は考えている様子です。
できれば1600mm以上の幅にしたいなぁと昌弘は思っていたりします。
そう、5フィート6インチ軌間 (1676 mm軌間)です。
インド、パキスタン、バングラデシュ西部、スリランカ、アルゼンチン、チリ、アメリカ カリフォルニア州 サンフランシスコ・ベイエリアにあるBART(ベイエリア高速輸送システム)で採用されているレールの幅です。
規格がもっとも広いレールの幅です。
なお、インドではこの幅が普通であるようです。
1435mmを1676mmにするだけじゃん。と宇垣昌弘は甘く考えています、、、
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