338話 缶詰とうなぎと陛下(1925照和)

6月になり、ドイツではヒンデンブルグ大統領が就任した。


正確には覚えていないが、ヒトラーさんが『我が闘争』を発売したのも今年だったはず。


俺、宇垣昌弘がやってきてもうすぐ半年が経とうとしていた。


史実通りの不気味に感じる動きをしているドイツ。

おそらくドイツとイタリアは同盟関係になるだろう。

日本はなるつもり無いけど。


史実のドイツも資源を求めて中華民国と親しい関係になっていた。

あの上海陸戦隊が人質になった一件も

派遣されたドイツの将軍達がジークフリードラインを三重に建設し、2個師団くらいずつしか揚陸できない日本を倒そうとしての策略だったし。


まぁ、日本は相手にしないので史実のように中華民国に接近して資源が欲しいのなら三国同盟を組めばいい。


大勢のユダヤ人を助けているが、まだまだ欧州にはユダヤ人やロマ人や少数民族が居る。

それらを殺害するかもしれない国と同盟を結ぶのは日本の黒歴史になるだろう。


ちょっと先走り過ぎたな。


まぁ、欧州の場合ドイツから目が離せないようになるだろうな。

ヒトラーさんの人気も上がり気味だし。

来年にはどうなるやら。


それにしても、このニシンの缶詰美味しいな。トロッとした脂がご飯のおかずに最高だ。

これ、錬金工場(超神級)でランクアップさせた缶詰なんだよ。

こんなに美味しいものが最低でも5年とか、6年も長持ちするとは驚きだよ。

ニシンの小骨もサクサクっと食べれて凄く美味しい。

(賞味期限は5年くらいにしていますが、長持ちするように保存魔法もかけてありますから、実は倍は長持ちします。下手すると平成の缶詰よりも長持ちします。)


ゴールデンマークの特別缶詰として高く売れるなこれ。

おにぎりの具材としても最高だわ。


あと、トマトのパスタソースの缶詰も

美味しいのができた。

未来のカゴメやママーの缶詰のパスタソースに勝る味の缶詰が1925年の日本で誕生するとはな、、、


後追いのメーカーは大変だろうが頑張ってねと言いたい。


バリエーション増えてるなぁ、、、

今年の12月くらいなんだよな、味の素株式会社ができるの。


あっ、キューピーがマヨネーズを売り出すってニュースでやってたな。


マヨネーズも試してみるか。

ランクアップさせたマヨネーズの味はどうなるかな?


自家用として作ってみるか。


宇垣のゴールデンマークのレアな缶詰は大人気になります。

金目鯛、メヒカリ、タイの煮物などから始まって、色々とバリエーションが増えるようになります。


宇垣昌弘用にうなぎや穴子の缶詰も作られる事も。


このうなぎと穴子の缶詰ですが、

普通の食事を食べられている陛下達のお気に入りの缶詰になります。

湯煎して温めた缶詰を朝食や夜食の時にお食べになられて喜ばれていました。

夜食にうなぎが食べたくなっても、

料理人に悪いだろうと陛下や宮様達は我慢されていました。

なので昌弘が気をきかせて献上したというわけです。


中には、色々な魚の中骨なんて缶詰も

発売されました。


ちなみに向こうの世界の上皇陛下は我慢されずに『昌弘、うなぎはあるか?』と深夜に来訪されて昌弘がいない時でもうなぎを注文されて食べられていたりします。


別にこのくらい、全然わがままじゃないのに。


陛下達は尊き人達なのにお気を使われ過ぎですよ。

昌弘だって作者だって深夜に飯くらい食べているのに。


満腹になってぐっすり寝られて健康な

ら臣下としては嬉しいくらいです。

深夜番の料理人くらい用意するのが

臣下なら当然と思うのですかねえ。


財閥当主になる前の昌弘だって料理人は24時間体制で、いつ食べたいと言われても大丈夫な様にしていましたよ。


何か緊急事態があった時はささっとお弁当を作って持たせるくらいは料理人にとってあたりまえですよ。


竹中半兵衛クラスの大物付き人も、

何があったらお供できるように常に付き従っているんですから。

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