327話目大建艦競争時代の他国の愚かさ。(1925照和)

大建艦競争時代の真実を話そうと思う。

第1次世界大戦前の欧州のイギリスとドイツの愚かさだ。


ドイツが5隻の戦艦を作るとする。


イギリスはドイツやフランスが力を合わせたとしても優越する海軍力を手に入れる為、8隻の戦艦を作る。

(下手すると9〜10隻の戦艦を作ろうとする。)


そしてアメリカはドイツに勝る海軍を作ると対外的には言っていたが、イギリスに勝る海軍を作ろうと8隻以上の戦艦を建造する。(ような計画にしか見えない。)


そしてアメリカの異常な海軍拡大に顔を引き攣らせた日本が戦艦を3〜4隻作ろうとするというのが、あの第一次世界大戦 1914〜時代の建艦競争の真実なのだ。(そしてその前の時代の)


確かに八八艦隊計画ってのは無理で無茶で無謀で国家が破産しかねない計画だが、仮想敵国が90隻超えの戦艦を作るかもしれないのだからそれくらいは言いたくなるだろう。

アメリカはほんと、無茶苦茶である。

そしてアメリカを見てイギリスやドイツも戦艦を増やそうとする。


そして日本が3〜4隻の戦艦を建造すると太平洋側にも相応の艦隊を配備しなきゃなのでアメリカがイライラするという悪循環。


米西戦争の時のアメリカ海軍の戦艦の配置を思い出していただきたい。


太平洋への配置は戦艦1隻だけである。


外交的に恫喝し易くするため、イギリスすら凌駕する大艦隊を建造したいアメリカ。


幕末の頃からアメリカに棍棒外交され

、脅迫され続けた為、守れるだけの戦力を手に入れたいと思う日本。

と思う事もできる。


それにしてもアメリカの軍備拡大のやり方は頭がおかしい。


日本で解体する為に来航しつつあるアメリカの駆逐艦を見てそう思う。

さっさと収納しないと230隻もあるんだから日本中の港が埋まってしまいそうだ。

初期に建造された艦齢10年くらいの「平甲板」型駆逐艦も売られている。

多くはそれ以前の駆逐艦や雑多な補助艦艇だが。

まぁ、どれだけの経験値がゴーレムコアに移植できるかはわからないが、やるだけやって解体しようと思う。

使える船が混ざっていないあたりはさすがはアメリカというべきか。

1914年以前の古い船はいらないと言う事らしい。


史実でも搭載される動力機関は造船所に任された『平甲板型』駆逐艦だが、ヤーロウ缶は劣化が激しい為57隻が早く解体されている。


そのヤーロウ缶を搭載している艦艇が

多く混ざっているのが日本に売りたかった裏の理由の1つだろうね。

なるほどだからか。と思ってしまった。

その造船所の株はすぐに売り払うとしよう。


さて、宇垣がやって来てやり始めたのは富国強兵政策だ。


宇垣が全世界の株式市場や先物取り引きで稼ぎつつ、多額の納税もしている為、大日本帝国の税収はアップしており今年は20億円を超えると見られている。国家予算25%アップだ。


陸軍予算や海軍予算の中の不合理な予算を無くして全額を航空関連予算にまわすなど、軍の近代化も推進しようと思う。


阻塞気球なんか必要ないし。


なお、暮らし易さは向こう側の日本の方が低税率国なので遥かに上である。

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