325話軽巡洋艦の(魔)改造(1925照和)

前の話で重巡古鷹の兵員環境改善を考えたが、早飯早糞がモットーの海軍だが、訓練時間を減らして食事の時間を増やしたり、朝食前の準備の時間を増やしたりシャワーの時間を増やした事は大評判になった。


訓練の時間を増やそうとする今までだと色々なところに負担がかかっていて、1番下の立場の新入りの兵員達に大きな負担がかかっていた。


だが、ゴーレム衛兵が見張って改善してみると中々に効果があり、集中力も高くなりミスが減り、負傷などの事故も減ったとはっきりと数字に出てくるようになった。


訓練は猛訓練すればいいというものではない。


ゴーレム衛兵とゴーレムコアを配置したのも大きい。

鑑定能力を使用して砲弾や装薬のチェックもするし、弾薬庫内の作業は全部をゴーレム兵士にやらせる事にした。


ゴーレム兵士だけが配属されているのなら砲弾や装薬は錬金工場内で安全に保管できる。


(それだけの弾薬や装薬が収納されて無くなり、艦が軽くなると艦長達幹部は違和感を感じるだろうが、内密にと言い含めて説得してある。)


そうして、改善は軽巡洋艦に及んだ。


現在の軽巡洋艦は水雷戦隊の旗艦の任務を考えられて建造された。


が、アメリカのオマハ級などの重武装な巡洋艦が誕生すると、とても勝ち目はないとすべての軽巡が時代遅れの代物になってしまった。


何せ、現在の最新鋭艦の古鷹すら20cm砲6門である。


実際、対抗したいのだが、アメリカの目が光っているから対抗は難しい。


で、1919年に完成した天龍型(基準排水量3230トン)。


1920年完成の球磨型(5100トン)

1922年完成の長良型(5100トン)

1923年完成の川内型(5195トン)

1922年完成の夕張型(2890トン)

(少ない排水量で同レベルの武装を搭載しようとした。)

が存在していた。


完成して間もないのにアメリカが重武装なオマハ級を出したばかりに旧式に見えるようになってしまった。


これら17隻が存在しているわけなのだが、これらも全部を改装する事にした。

ともかく兵員を減らして艦内環境を良くする。

旗艦の能力を持たせた大型の駆逐艦とでも思う事にした。


実際、駆逐艦は小さ過ぎだからだ。


これらの船は艦内環境が良くなって

兵士達に大喜びされる。


『いや、中が変わり過ぎだろ。新規に建造したの?』と思っている兵員は多かったのだが、、、


名前はそのまま。

外見のデザインなども似てる船として

普通に航行していくのだった。


実際には宇垣の速射砲が搭載され高い防空能力を持っている。

口径は128mm。

舷側装甲なども可能な限り強化している。

ゴーレムコア搭載、魔力発電炉搭載。

機銃は増やす事にしました。


なんせ馬力を倍以上に増やしたので

その分外しても構わなくなった蒸気ボイラーを取り外して皮はそのままで中身を全取り替えしたのだ。


もちろん日本は無言でやっている。

これらは大改装の範囲内だからだ。

新造では無い。


まぁ、これらは訓練用の軽巡となるだろう。

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