324話 重巡洋艦(魔)改装(1925照和)

赤城と加賀が高性能な高速空母になり

帝国海軍は大喜びした。

しかも18ノットでなら魔力発電炉だけでの巡航が可能だし。

全艦冷暖房だし。


となると次は重巡洋艦をなんとかできないか?と言われてしまうのも当然だろう。


八八艦隊計画で5500トン級の軽巡洋艦を建造した海軍だが、基準排水量7000トン、15.2cm砲12門を搭載するアメリカのオマハ級や、ドイツの軽巡の15cm砲を圧倒する為に19.1cm砲を7門搭載した基準排水量9750トンのイギリスのホーキンス級の事を知りショックを受けた。


このオマハ級は洗練されてはいないが、5500トン級軽巡では対抗するのは

不可能だと思われるほどに武装は強力である。

ホーキンス級はゴーレム化したら大活躍しそうな船で宇垣昌弘も注目している。宇垣なら遥かに発射速度を早くした20cm単装砲を作る事も可能で、冷却魔法で砲身などを冷やす事も可能だからだ。



そうして日本で建造され始めたのが基準排水量8700トンの古鷹級である。


建造当時は20cm単装砲を6基搭載していたのでホーキンス級の影響かもしれない。

大改装時に20cm連装砲塔3基6門に改装している。


この古鷹型だが大改装させてもらった。

まず、基準排水量をギリギリの1万トンにアップし船体は1万トン級に縮めた富士を参考に舷側装甲を250〜300mmの舷側装甲にした。

砲塔正面の装甲も同様の重装甲である。

そして20cm単装砲塔6基の武装を20cm連装砲3基にした。

宇垣昌弘の好みとすると15.5cm3連装砲塔あたりを4基搭載して12門搭載にしたかったのだが、戦争前に改装する事にした。

アメリカやイギリスに真似をされたくなかったのだ。


本来ならもっと高角砲も搭載できるのだが、この時代は競争意識が強くてアメリカやイギリスがより強力な艦船を建造してくる恐れがあるため高角砲を6基搭載する程度にせざるを得なかった。

この点は海軍にも了承してもらい、

日本は古鷹型を量産する事を決意する。

ポケット戦艦とも言うべき重装甲艦になった古鷹。

戦争前になったら大改装されて武装強化型古鷹になる予定である。


20cmSHS(重量30%増加砲弾)でも古鷹の舷側装甲を貫くのは不可能である。

なんせ30.5cm砲の前弩級戦艦の砲弾に対抗できる装甲なのだから。


近距離からの砲撃の撃ち合いになる夜間戦闘にて古鷹以降の日本の重巡は猛威を振るう事になるだろう。


なんせ防御力は前弩級戦艦なみなのだから。

この古鷹だが艦橋がコンパクトで知られている。

その史実の古鷹よりももっとコンパクトな艦橋にしているのは舷側なみの重装甲な艦橋だからだ。


この古鷹も魔力発電炉を搭載し魔力発電炉のみでの18ノット巡航が可能で全艦が冷暖房完備。


真水での朝シャワーが許可され、昼食前のシャワーと着替えが許され、夕食前の着替えとシャワーが許されるという待遇改善がされている。


もちろんお風呂は大浴場なのだが真水で水質浄化装置付き+浄化魔法のおかげでお湯はいつもクリーンである。


古鷹や戦艦や空母は天国でホテルのようだと言われるようになる。


魔力発電炉にはゴーレムコアが付いており、艦内の監視と『ピンチな時はゴーレム戦闘艦になり艦を守るべし』との密命が下されている。


ゴーレム衛兵も艦内を取り締まっており、兵士に対するイジメは許さずに取り締まっている。


ゴーレム衛兵は戦艦にも増やさなきゃな。

イギリス製の金剛と同一設計の金剛級は兵員の待遇も良いが古鷹のように更に良くしよう。


問題は扶桑級と伊勢級だな。


海軍にも苦情が上がっていたらしいからなぁ。


古鷹のようにしなきゃな。

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