319話 農村改革(1925照和日本)
まぁ、こちらの世界の日本は宇垣が支え続けるので不況にはならないのだが、陸軍や海軍のクーデター事件が疲弊した東北などの農民の窮乏ぶりを救うなんてお題目を言わせない為にも農村をなんとかしようと思う。
実際、自作農の割合は減る一方であり国会でも問題になっていた。
だが宇垣はすでに手をうっている。
はっきり言って大国家プロジェクトの
秋田の仙北平野東部の開拓は秋田県内では前例のない約3,000町歩(およそ3,000ha)の開拓事業だし、佐竹侯爵と宇垣グループが頑張って自作農民を増やした結果、秋田県の自作農比率はぐんっと跳ね上がって豊かな農民が増えている。
青森県上北郡の稲生川用水による三本木原の開拓(約6,000町歩)に至っては倍の6000ヘクタールもの農業用地を作り出す大国家プロジェクト。
史実では昭和46年までかかったほどである。
建設重機をフルに動員しても、こんなに完成まで時間がかかったのだ。
宇垣建設でなければ、こんな短期間での完成はできないだろう。
宇垣グループは東北から北陸にかけて
大規模な事業に取り組んで自作農比率を上げるべく努力してきた。
これらの開拓地の農民達の家も宇垣建設が手を貸して安価に建設し、かなりの低利息で宇垣銀行が住宅ローンを融資している。
現時点で史実より増えた開拓地の面積は1万2000ヘクタールを超えている。
これらにかかった費用のすべてを宇垣が自費でやっている。
今の日本の国家予算では到底無理な大事業だからだ。
普通なら数十年だからね。
これで東北から北陸の農家をかなり救えたと言っていい。
更に失業率が高くなりそうな場所に宇垣財閥は工場進出している。
大規模な缶詰工場の建設はすぐに地元の救世主になった。
この缶詰工場で生産する缶詰にはダンジョン産の食材や水を混ぜて旨みをアップさせているため欧州やアメリカで大人気になって売り上げが凄い事になる。
魚の売却価格が安定して漁師も大満足だ。
まぁ、地元民のみが知る知名度は低いが美味しい魚は宇垣の社員が仕入れて東京の宇垣百貨店で高く売って大人気商品になるのだが。
まぁ、すでに精霊の加護を日本全体が
受けるようになっていて天候不順が無いようになっているため農業は安定するようになる。
豊作になり過ぎたら宇垣商事が買ってアイテムボックス保存するしね。
それらの野菜は学校給食などを製造している宇垣食品の工場で使われる。
こうして日本北部での問題は解決に向かうのだった。
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