303話目 ユダヤ人マンション建設(1925照和日本)

欧州に情報収集に行った欧州人型ゴーレム達だが、ゲットーでしか住む事を許されないとか、付ける職業にも制限があるとか、こちらの照和世界の欧州もユダヤ人差別は酷いものだった。


元の世界の昭和世界ではユダヤ人国家のイスラエル共和国が日本の隣の半島に建国され順調に経済が発展し、ロマ人や先祖がユダヤ人の人もやって来て住み始めており、人口も順調に伸びている。

鉄道の建設も始まりインフラの整備も良好だ。

日本を訪れて住んでいるユダヤ人も

密かに『病気耐性スキル』と日本語の理解がし易くなる『語学スキル』がプレゼントされ日本での暮らしに馴染んでいる。


そういう幸せに暮らしているユダヤ人を見てきたゴーレム達にしてみたら、

思わず助けたくなってしまっても無理はない。


日本に移住してもすぐに馴染めそうな

高学歴で教養のある人たちをリーダーにしてまわりの人達に『新天地の日本に移住しませんか?』と言って、ユダヤ人達を助ける移住プロジェクトが自然に発生してスタートしてしまった。


欧州に輸出するマーク1やマーク1リムジンを運んだ車両運搬船なら数百名のユダヤ人家族を家財道具ごと日本に

移送するのは容易い。


現在の日本では関東大震災の復興計画が進んでいる。

高層ビル型高級マンション一棟にみんなで住めば暮らし易いだろう。

一部屋あたり200平米以上+普通のマンションよりも広めのバルコニー付きの超高級マンションに住める暮らしである。


彼等が食べ慣れた故郷の味を味わえる洋食屋もオープンする予定だ。

そして欧州の雰囲気を味わえる街として再開発する。


就職先なら宇垣グループが世話をできるしね。


こうしてイギリス、フランス、ドイツ、スペイン、オランダ、ベルギー、イタリア、オーストリア、チェコなどなどの国々から移住希望者が日本に訪れる事になった。


欧州より差別が少ない北米や南米に移住したい希望者も日本に帰るついでに

移送して助けたりするのだった。


それらの国でも宇垣グループは就職先になり会社の社員寮を建設して彼等をバックアップした。


世界に広がるユダヤ人の経済ネットワークに恩を売る為である。


そして子どもに高い教育を受けさせて

努力もするユダヤ人は移住した国でも

根付いて経済的に成功する為、助けると何倍にもなって帰ってくる見返りが期待できる。


1925年の1月はイタリアのムッソリーニのファシスト党が盛んに動き始めた年である。

そしてドイツではナチス党の運動が起こり始める年だ。

ドイツ共産党も盛んに動き始めており、どちらが力を持ったとしてもユダヤ人を差別しかねないと危機意識を持ったユダヤ人は大勢居た。


みんなで移住できるのならと移住を決意したユダヤ人は多かった。


外国人が居ても不自然じゃない港町などの郊外などにも彼等移住民は住み始める。

そして世界各国の料理店が日本でオープンして日本の欧州洋食店のバリエーションは史実より更に豊富になって、

日本はミシュランのガイドブックで食の都と大絶賛される事になる。



そして、皆が高級マンションに住み、

教養あり、礼儀正しいユダヤ人達はすぐに日本語も覚えて日本社会に馴染むようになる。(言語スキルも与えたし)


掘ったて小屋に住み、スラム街を作り

喧嘩っ早くトラブルばかりを起こしていた朝鮮人とユダヤ人は大違いだと言われるのだった。


そしてユダヤ人のイメージをアップする良い題材なので世界中の大学でも

日本のこのエピソードは語られるようになる。


実際にユダヤ人マンション、ユダヤ人街、ユダヤコミュニティができても、

近隣の日本人とのトラブルは少なく朝鮮人の時とは大違いだった。


犯罪発生率は全然上がらなかった。

まぁ、職があるから当然とも言えるが。


これら社会学のいい題材にもなる事になる。


そして朝鮮人の酷さが世界の常識になって定着してしまうのだった。


その証拠に日本人のドヤ街のような

場所はそれほど治安は悪くはない。

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