297話目 『扶桑、山城、伊勢、日向』(照和日本1925)

さて、この照和日本にとって1番問題がある戦艦をどうするべきなのか、、、

その問題山積みの戦艦がこの4隻です。


実戦的にも大問題です。

なんせ主砲が間近で発射されたら機銃を撃つどころじゃありません。

高角砲の中にいても○○をちびるどころか死にそうとの話。


『鼓膜が破れるかと思いましたよ。』

とゴーレム達が言っていました。

35.6cm砲12門の斉射は恐ろしかったらしいですね。

なんせ高角砲を設置できそうなとこの

間近で主砲が発射されるんですもんね。


ほんと、中間の3番主砲塔と4番主砲塔は取り外したいですよ。本当なら。

そうすれば10基の高角砲や多くの機銃を搭載できるスペースが生まれますからねえ。


いや、海軍工廠で改装するなら予算がもったいないくらいにダメな戦艦ですけどね。

金剛級の4隻や長門級の2隻に比べると

ほんと使い勝手が悪い。

特に砲撃戦をしながら航空機に攻撃された時に高角砲や機銃が撃てない、撃ち難いのが致命的。機銃なんか主砲の砲撃の衝撃波で故障したり照準が狂いかねないですもんね。



で、ワシントン軍縮条約って16インチ、40.6cm砲の戦艦は作るなとか言ってますけど、39.9cm砲を開発して、

『金剛、比叡、榛名、霧島』の金剛級戦艦。

『扶桑、山城』の扶桑級戦艦。

『伊勢、日向』の伊勢級戦艦に搭載してやりたいなと思ってしまいました。


まぁ、やりませんけどね。

条約を結んだからには一応は守ります。

ちゃんと軍縮条約の破棄を宣言して2年間は守ってから改造しますよ。

いや、新造するべきかな。

1917年に竣工だからね。

ほぼ同時期に竣工してんだよね。

この『扶桑、山城、伊勢、日向』って、、、


で、この4隻も舷側装甲を扶桑鋼にして

100mmから300mmの舷側装甲にして

全部の砲塔を複合装甲にして強度を上げつつ軽量化。


えっ?ワシントン軍縮条約では舷側装甲の変更はダメだろ?つて?

バレなければいいのだよ。

スクラップにするまでは沈んでは困るのだよ。

経験値もほしいし。


大体、舷側装甲の変更はダメってルールが酷いよ。

ほんとアメリカは悪辣だよ。


アメリカだってレキシントンやサラトガの排水量を誤魔化しているんだから

おあいこ。


しかし、改造し難いな、この4隻。

高角砲の搭載スペースが無いしさ。

まぁ、蒸気機関と蒸気タービンを宇垣製に変更して速力は上げたけど。


でも、『扶桑、山城』って、馬力を上げた改装後でも24ノットしか出なかったとか、21ノットくらいが限界だったとか、『伊勢、日向』についていくのも大変だつたとか、

大丈夫だったとか証言がコロコロ変わりやがるんだよな。

26ノットを出せるようになって、

海軍の上層部が喜んでましたよ。


出来の良い方の『伊勢、日向』は28ノット出せるようになりましたけど。


対空武装はお寒いです。


史実では1941年に戦争が始まったのに

予備艦、練習艦扱いだったってのは

やはりダメな子だからかもな。


『伊勢、日向』の方は航空戦艦になったり、史実でそれなりに活躍したから戦争物の小説でもそれなりの評価だけどね。

この4戦艦に関しては改装は資源の無駄だと判断しました。

誰も乗っていない時に原因不明の事故で沈没させて維持費を安くしたくなるくらいです。

特に『扶桑・山城』は。

今が1925年だから完成して7年とかの

戦艦達なんですけどね。

つい、不出来な戦艦を見る目で見てしまう。


新造戦艦ができしだい収納して素材にチェンジかな。


いや、基準排水量26675トンの翔鶴型の空母の誕生にあわせて配置転換させて、退役解体かな。


まぁ、航空機の脅威なんて何も無かった1910年代前半の考えで設計された戦艦ですからね。

こんなもんか。

金剛級を8隻にしていたら活躍しただろうな

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