294話目 ワシントン軍縮会議(1925照和)
ワシントン軍縮会議は日本にとって厳しい内容になった。
アメリカ代表団にとって、会議の主な目的は、西太平洋海域、特に戦略的に重要な島々の防備に関する日本海軍の拡大を阻止することだった。
最終的に日本の拡大を制限するのみならず、イギリスとの間に起こり得る対立に対する懸念を軽減する意図もあった。
日英同盟の廃止により、米英間の緊張を排除
日本に対して劣位に立たない海軍軍備比率で合意
中国における門戸開放政策の継続を日本に正式に受け入れさせる
の3点がアメリカの目的だった。
総額47億ドルにのぼる対英債権を持っているアメリカの発言力は絶大でやりたい放題だった。
また、イギリスはイギリスで、西太平洋の平和と安定の達成や、アメリカ合衆国との海軍軍備拡大競争の回避や、
英国の影響下にある地域への日本進出阻止やシンガポール・香港等の自治領の安全の維持を望んでいた。
加藤友三郎海相を首席全権とする日本は、英国とは対照的に個々の具体的な交渉課題を携えて会議に臨んだ。その中でも特に重要な用件として力を注いだのは、海軍軍縮条約を英米と締結する満州とモンゴルにおける日本の権益について正式な承認だった。
その他にも太平洋におけるアメリカ艦隊の展開拡大に対する大きな懸念や、南洋諸島・シベリア・青島の権益を維持するべく、非常に積極的な姿勢で会議を主導する目論見だった。
国民を守る為、国民の大切な血税で
建造した大事な艦艇達を結果として
失ってしまい、イギリスとの同盟も失ったのだから日本にとっては大打撃だ。
まぁ、海に沈んだ艦は全部収納し、
使えそうなとかを回収して戻そうと思っているが。
帝国海軍の軍艦なら、ゴーレムコアを移植したら経験値を取れてゴーレムコアのレベルアップができるとともに
艦隊の魂ももしかしたら救えるかもしれないし。
三笠よりも古い富士なら間違いなく経験値もあるだろうし、魂もあるだろうな。
あと三笠も。バルチック艦隊と戦った艦艇やバルチック艦隊の鹵獲艦艇はいけると思うのだが。
あと少し早く来ていれば多くの船の魂が救えたのに残念だ。
仕方ないとはいえ味方の砲撃で沈んだ艦の魂なんかは深く傷ついているだろう、、、
1911年に竣工した薩摩、安芸は準弩級戦艦とはいえ立派な戦艦である。
摂津と共にワシントン軍縮会議のせいで失われる事になり射撃実験の標的になり1924年に失われた。
薩摩は19350トン、安芸は19800トンあり、失われたのは実に惜しい、
艦齢も12年だし。
21433トンの摂津は河内型戦艦の2番艦であり1912年に竣工した。
日本は未完成だから廃棄しろと言われた陸奥を守るため摂津の武装を全部外して標的艦にする事になってしまった。
そして1910年に竣工した巡洋戦艦、
15000トンだから戦艦とは言えないかもだが、準主力艦の伊吹や鞍馬も軍縮条約のせいで解体された艦だ。
45口径30.5cm砲を4門搭載しており、
アメリカの戦艦よりも早く蒸気タービン機関を搭載して完成しているし、
コネチカット級戦艦よりも僅かに小さいだけなので戦艦と言えるだろう。
竣工された時は立派な巡洋戦艦だった伊吹、鞍馬も失った船だ。
相手が巡洋艦なら立派に戦えただろうに無念である。
忘れてはいけないのは造船ドックの少ない国と多い国の差を考慮せずに
軍縮を押し付けられ、太平洋に存在する諸島の要塞化もできなくなったマイナス点である。
アメリカならほぼ3年〜6年あれば艦隊戦力を倍に増やす事も可能である。
アメリカは完全に日本を敵として見ている事実だ。
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