292話目 戦艦のデーター収集。(照和1925)
戦艦『香取、鹿島』といえば、史実で裕仁親王殿下が欧州に行かれた時にお召し艦になった事でも有名な戦艦だ。
日露戦争に間に合わなかった香取と鹿島だが、ワシントン海軍軍縮条約により廃艦が決定し、1923年(大正12年)9月20日除籍になってしまい、舞鶴工廠にて解体されてしまっている。
本当に残念だ。
もう少し早ければ、戦艦薩摩とか、
他の戦艦もデーターを情報収集できたのに。
だが、三笠は情報収集できるし、薩摩なども可能な限りの情報を集めようと思っている。
『薩摩』と『安芸』も同時期の1923)年に館山沖で砲撃されて、最後には魚雷で沈められている。
ので、超巨大ゴーレムの錬金工場に収納し、そこから俺の錬金工場(超神級)内に収納しようと思う。
唯一の例外は富士である。
イギリスが建造したままのボディである富士は記念艦としてコネチカットと
一緒に向こう側に飾ろうと思う。
再現した富士という事にしようと思う。
それにしても、ゴーレム達からの報告が上がってくるのだが、欧州は危険な雰囲気だ。
イタリアもムッソリーニが1月3日に独裁宣言したし、ナチス党も動きが活発だ。
だが、独裁者という事は独裁者だけを
動かせれば交渉などは上手くいくというメリットがある。
宇垣のゴーレム部隊が真っ先に制圧して支配したのは日本のマスコミだ。
大きな新聞社はすでに支配済み。
地方の新聞社も1月中には支配が完了する。
後は政治家と官僚を支配して日本の政治中枢の支配を完了すれば、かなり自由に動けるようになるだろう。
すでに向こうの世界で行動済みのゴーレム達の動きは素早い。
俺がしたのは膨大な魔力を使用して
ニューヨーク、カリフォルニア、ワシントンD.C.、ベルリン、パリ、ロンドン
などの大使館の一室に転移魔法陣を備え付ける仕事である。
向こう側の日本で転移を繰り返していたせいか超巨大ゴーレムの助けが無いのに転移が上手くいったのは朗報だった。
どうやら地形が似ていて向こう側がイメージし易く、何度も転移した経験があると転移の時の魔力消費が減るらしい。
あ、モスクワやレニングラードはソ連を承認して日本大使館を正式に置いてからになりそうだ。
日本がソ連を承認するのは今年の1月20日になる予定であり、史実とも一緒の日である。
さて、後は陸軍や海軍との話し合いだな。
日本が併合した朝鮮のインフラ整備だが、宇垣建設が創り、余った予算は日本列島のインフラ整備に使わせてもらおう。
これだけインフラ整備すれば朝鮮は充分だから来年というより今年の4月からは予算を減らさなければね。
まずは東北のアレをなんとかしなきゃだな。すでに開拓は経験済みなんだから、影武者①号くんと影武者②号くんに頑張ってもらおうか。
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