289話目 黒部ダムがあっという間に完成する。(1925照和日本)

黒部ダムといえば建設が難しい上、秘境にあり、大変だったダムとして有名であるが、人目の無い黒部渓谷こそ、

錬金術でやりたい放題ができる格好の立地である。


今の日本はまだまだ電力消費量は少ないとはいえ、これからの事を考えれば電力は必要である。


黒部の地下まで超巨大ゴーレムは広がったので、ここに黒部第一ダムと黒部第二ダムが建設される事になる。


もちろん定期的に浄化魔法が使用されるのでダムの湖水は濁ったりはしない。

適度に砂も混ぜつつ放流されているから下流や海への悪影響は無いように気を配られている。

これも前の黒部ダムなどのデータを収集し続けて改善を重ねてきたおかげである。

浄化された砂が放流されている為、

ダムの土砂問題がかなり少なくなった。


この複合型黒部ダムだが、第一ダムから放流される水でタービンを回し発電する。

その水は第二ダムに貯まるが、転移魔法で第一ダムに戻される為、黒部第一ダムは放水し続けて発電し続ける事が可能になっている。

もちろん、下流に流す水でも発電はされる。

この黒部ダム群の発電のおかげで

周辺の長野県、富山県、京都府、大阪府などの地域は電気が潤うようになった。

効率の良くなった錬金工場のおかげで、向こうの黒部ダムから各地に送電する送電鉄塔の建設、送電網の構築に以前は時間がかかったが遥かに短い時間で送電網の構築ができた。


もちろん宇垣建設は他のダムの建設にも取り組んでいる。

日本全体に電力が余るくらいにするつまりだ。

これらの電力会社への売電は宇垣財閥のドル箱になってお金を稼ぎ続けてくれる。


そして宇垣昌弘は新しいタイプの新型魔力発電所と変電所を皇居の外れに建設して東京の電力会社に売電を開始した。


今までの昌弘やゴーレム達のスキル一覧表に無かった、

『『理力の型(マジックモールド)』

『『研磨(ポリッシュ)』

『『火炎炉(フォージ)』

などの新スキルのおかげで錬金工場の効率が良くなり、発電量が極めて多い魔力による火力発電所も一瞬で建設できるようになった。

変電所も一瞬である。

この東京発電所も関東圏の電力をすべて賄う事が可能なほどの発電能力がある。

そして、コンクリート製のビルを土台や土台を岩盤まで貫くクイ事、錬金工場内で建設し出す事で一瞬でコンクリートのビルや建設物を作れるようになった。土系の新魔法スキルのおかげである。一瞬で地面を軟弱にしたり固めたりができる。



なお、密閉された頑丈な格納容器の中で火炎炉(フォージ)魔法を使用して

内部の水を沸騰させ、タービンを回して発電する。


有り余っている余剰の温水は温水プール施設や色々な温泉が楽しめる大規模な温泉入浴複合施設に使われる事にもなるだろう。


すでに建設が予定されている。


なお、超巨大ゴーレムはすでに日本の半分の地下に広がっており、各地の名物温泉の温泉を転移させ湯船に貯める事ができるので、東京に居ながら名湯の温泉を楽しむ事ができる。


皇居内の温浴施設も1週間事に各地の名湯の温泉が楽しめるようになった。

これは大好評だった。



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