284話目 宇垣マーク1はT型フォードには負けない。
T型フォードは1921年には年間生産台数は99万台弱を生産している。
翌1922年には121万台を超えた。
そして1923年には、1年間で205万5,300台以上を生産してピークに達する。
その後、減少傾向を辿るものの、生産中止前年の1926年時点においても1年間で163万台弱のモデルTが生産されていたのであるから、いかに圧倒的な生産体制であったかが推し量れる。
アメリカで生産される自動車台数の半分以上がフォード・モデルTだった
事もある。
この膨大な規模の大量生産体制によって、モデルTの価格はひたすら下がり続けた。
標準的な幌付きのツーリングモデルだが、1910年にいったん950ドルに値上げされたが、翌1911年には780ドルへ下がり、その後は年に50ドルから100ドルの割合で値下げが繰り返されている。
1913年には600ドル、1915年は490ドル、1917年には360ドルまで価格が下がった。さらに翌1918年にはアメリカの第一次世界大戦への参戦の影響を受けて物価は上がり、モデルTも物価上昇に併せて525ドルに値上げしたが、以後は再び値下げが進み、1922年には355ドル。そして1925年にはついに290ドルという法外なまでの廉価になった。これは、インフレーションを考慮して換算した場合、2005年時点における3,300ドル相当である。
日本円だと50万円くらいか。
途轍もなく安い事がわかる。
そして、有り余っているT型フォードや安価で有名なエルモアの自動車や、
大量生産されていたGMシボレー社の スペリアとかなら、アメリカではいくらでも安く手に入れる事ができた。
アメリカに入国したアメリカ白人型ゴーレム達は大量のスクラップを手に入れて錬金工場(中級)に収納し、
転移魔法で日本に帰り、俺の錬金工場(超神級)に車の素材を移し替えてアメリカに転移するのを繰り返した。
(超巨大ゴーレムによってアメリカと日本は繋がっていないので、転移魔法を使用時には大量に魔力を消費してしまう。+1になったゴーレム達だが、
転移できるのは魔法陣が置いてある場所で数千キロを転移するのが精一杯。
アメリカ→ハワイ→日本領サイパン→
日本と飛び石のような感じで魔力回復ポーションを使って魔力を回復しつつの転移になってしまっていた。
超巨大ゴーレムによって地下が繋がっていれば一気に転移が可能で消費する魔力も10%になり、90%も削減できる。)
ゴミになっていた車のスクラップの回収は感謝され、お金が手に入るほどだった。
そして、そのゴミ素材は錬金工場(超神級)によって超高級自動車の宇垣マーク1に生まれ変わる。
宇垣自動車は宣伝する為世界中の日本大使館に宇垣マーク1を届けて、駐在大使館の車として使ってもらう事にした。
宇垣マーク1は金持ちがターゲットの
超高級車。
値段も3500ドルで勝負した。
これでも2005年の値段で言えば600万円くらいの値段に過ぎない。
この時、イギリスでいえばロールスロイスのシルヴァーゴーストのような高級車はあったが宇垣マーク1の高級感はシルヴァーゴーストをすべて上回っていた。
ロールスロイス社は驚愕する。
ボディなどの鋼鉄の品質もバナジウム鋼より、ずっと強固な鋼鉄だからだ。
そしてベアリングやエンジンオイルやギアオイルの品質など、あらゆる品質に驚愕する事になるのだった。
宇垣自動車はミゼットも販売する。
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