277話目 「準世界管理者」②
ここで、もう少し詳しく「準世界管理者」を説明しようと思う。
先ず神様だが、天使に対しても生殺与奪の権限があり、言わば独裁的な権力者のような存在だ。
だが、神の世界にも原理原則はある。
国民が苦しみ、怨嗟の声が蔓延している国なら滅ぼしてもいいが、国民の多くが幸せだと思っている、客観的に見て良い国は滅ぼせない。という原則だ。
さて、俺は日本を始めとして幾つもの国を救い、初等教育の義務化や給食も
政府が面倒をみるなどの政策をしてきたが、これらは神からは善行と見られているようだ。
それに➕して異世界を苦しめていた
魔王を倒したという大きな功績もある。
こういう功績がある存在は神であろうとも滅ぼす事はできない。
やると、かなりの➖になる。
なんせ「準世界管理者」というのは
もう少し功績を積むと『世界管理者』
となり下級だが神になるかもしれない、神候補だからだ。
今の俺は記憶や時空別荘や錬金工場(超神級)や死んだ時に錬金工場内に持っていた物を来世に持つ事ができる
存在になっている。
時空別荘内に人型ゴーレム達を入れておけば来世に持ち込み可能である。
色々な本や魔導書もだ。
まぁ、不老不死なので、魔王と戦って負けたりしなければ死んだりしないが。
そういう意味で目標は達成しつつあると言える。
何回転生しても強くてニューゲームで
チートマシマシ転生が可能な存在になる事こそ宇垣昌弘の真の目標だった。
えっ?
「神になるのが目標じゃなかったの?」と思われる読者も居るかもしれないが、神様達は口が固い。
神へのなり方なんて全然教えてはくれない。
ドラゴンボールの孫悟空のように
何回も世界を(地球やナメック星)を救い、破壊神を上回りかねない強さを身につけるのが一番手っ取り早く神になる道だが、魔王であの強さなのだ。
ダイの大冒険の大魔王バーンが何度も完全回復して復活するようなのが魔王の中でも弱い方らしい。
マジでスーパーサイヤジンブルーになった孫悟空クラスの仲間が複数人欲しいと思ってしまうくらい、強さで神を目指すのは大変らしい。
なので功績を積み重ねて情報収集して
漸く、何回転生しても強くてニューゲームができるようになれたのだ。
ほんとドラゴンボールのような奇跡が
起こせるチートアイテムが欲しいよ。
まぁ、「準世界管理者」になれたのだから、上手くやってると思う。
神様という凄い存在の傘の下にいるからこそ、他の邪神とかから守ってもらえるんだしね。
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