278話目 「準世界管理者」③

さて、更にちょっと説明をさせてもらおう。


この昭和世界にも幽霊、悪霊、怨霊、悪魔といった存在はいる。


幽霊、悪霊、怨霊などの存在は、

実は超巨大ゴーレムや俺の浄化魔法で

1発で浄化できる。

まぁ、放っておいても幽霊なんかは

400〜500年くらいで消えていくのだが。

だから関ヶ原の古戦場後で鎧武者の幽霊を見ることができるのも、あと僅かと言える。

関ヶ原の幽霊が消えて20年くらいが経過したら大坂の陣の幽霊らもエネルギーを失って消えるだろう。


殺された存在がよほど強い力を持っていたら祟り神に近い存在になって

もう少し長く祟るかもしれないが。


これらの幽霊、悪霊、怨霊を浄化魔法で退治したのも俺達の功績のポイントになっている。

経験値も得られてレベルもアップするのだから美味しい話である。



「準世界管理者」になった俺だが、

善なる人間が苦しまないように気を配らねばいけない。(なるべく)

という事になった。

まぁ、努力目標ではあるのだが。


そして善なる人間が多く住んでいる日本のような国の国民が怨嗟の声に充ちる事がないように気を配らなければならない。

旧約聖書でも善なる人間が10人居れば

ソドムやゴモラは滅ぼさないと神が言っている。

意味深だなぁ。


飢えで善人が苦しみながら死ぬってのは避けなければならない。


日本は総合的に見て、良い国であると

言っていい。


例えば、北米大陸の国は先住民を虐殺したり、奴隷をアフリカから連れて来て酷使したり酷い事をしている。


欧州の国もアフリカや色々な地域を植民地にして現地の住人を奴隷のように酷使している。


こういう悪事をした国に対しては

攻撃しても容認されるようである。

日本は善なる国と神様達から見られており、非常に得をしている。


第一次世界大戦はあまりにも大勢の人間を殺害しており、神様達も人間達の愚かさに呆れていた。


いい加減、『歴史の教訓から学んで賢くならないのか! 愚かな。』

と多くの神々が思っている。


で、「準世界管理者」の俺に『なんとかならないか?』との無茶振りがされたと言うわけだ。


中間管理職は辛いよ。


だが、神は人間の世界にあまり干渉してはいけないというルールがあるが、

「ハイヒューマン+」の俺は「準世界管理者」なので干渉できるというわけだ。

なんか嫌な予感がする。

使い勝手のいい「準世界管理者」って

神様から無茶な仕事を割り振られ続けるのではないだろうか?


まぁ、頑張るか。

天使に肩をモミモミされる身分になったのは悪くない。

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