276話目 「準世界管理者」

「準世界管理者」ってのは、きちんとした役職である事が判明した。

神様の下働きではなく、権限も大きい。

世界を会社に例えるなら、取締役権限を持つ下っ端幹部という感じが近い。


これはなっている人間にしかわからない例えだが、取締役というのは平社員からは物凄く偉く見えるし、実際に偉いのだが、会長や社長からすると下である。


「準世界管理者」というのは神様の下であり、天使とは同格になった立場であるから、かなり偉い立場だ。


まぁ、世界(企業)がホワイトなのかブラックなのかで天使の仕事の有り様も、かなり変化する。


どうやら俺と人型ゴーレム達の活躍で

昭和世界(1925)の世界は管理が凄く楽になったらしい。

人型ゴーレム達は世界各地で犯罪組織を傘下にして契約魔法で縛って凶悪な犯罪を抑止して管理していたのも、

功績だったらしい。


地震を管理して被害を少なくしただけでも、かなりの功績になっていたらしい。


確かに関東大震災を無くしたのは大きいだろう。

超巨大ゴーレムが管理しているから、

後に起きる可能性のある大地震のすべてが発生しなくなる。

いや、起きはするのだが、超巨大ゴーレムが揺れを少なくしてしまう為、

被害はほぼ無くなる。

関東大震災の震度だって最大で震度4くらいだったしな。

『阪神淡路大震災』も『東日本大震災』も1945年の大地震も起きなくなる。もちろん能登半島大震災もだ。


これだけでも、かなりの功績らしい。


そして、人型ゴーレム達だが、一定の面積に数人の割合で未来予知能力者を

配置して犯罪の取り締まりもしている。

親が『上級国民』だろうとも犯罪者は取り締まっている。


『上級国民』?お笑いである。

日本は一君万民である。

天皇陛下の元、すべての民は平等だ。

上級国民だろうとも犯罪者は潰させてもらう。

酷い犯罪者なら処罰ではなく処刑だ。


身内の犯罪者を庇うのなら親も裁かせてもらっていたのも功績だったらしい。


なんだ。

「準世界管理者」って、今までやって来た事をやり続けていればいいだけなのね。


天使ちゃんは俺の時空別荘内に住んで

「準世界管理者」の指導教官もしてくれるらしい。


なお、羽根を無くして人間に偽装していても、絶世の金髪美少女なので

かなり目立っている。


人型の富士ちゃんも金髪美少女だから

かなり目立つなぁ。



「準世界管理者」になってしまったからには世界に幸せな人間を増やして

世界を繁栄させつつ地球の環境にも気を配らなければならない。


さて、どうなる事やら。


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