275話目 次元ゲート。行き帰りできないようならお断りです。

『行き帰りしたいのか。』


『はい。大勢の人型ゴーレムが暮らしている、この世界は大切ですから。

戻れて行ける事が最低限の条件です。』


『向こうにも超巨大ゴーレムを配置して、日本の排他的経済水域全体くらいに広げて、無人島の地下500mにゲートを作るのなら許可してもよいぞ。

おそらく、そなたの総魔力なら時空に穴を開ければ転移で行き来できるじゃろう。』


『つまり、時空に穴を開け続ける許可はいただける。

そのワームホールの維持と管理は超巨大ゴーレムにやらせよと?』


『ワームホームの維持と固定には

1日あたり100MPほどの魔力は必要であろう。

それは超巨大ゴーレムにやらせるがいい。

小さなものじゃ。

そしてワームホームの両側は結界の魔法で拡大せぬようにする事。』


『そしてそのワームホールは2つの世界を繋げる事ができるだけじゃ。

其方の故郷の勇者召喚された時空に繋げたいワームホールはその無人島の結界から500kmは離す事。』


『やっと元の世界に戻れるようになるのですね!!』


『3つの世界を自由に行き来できるのは

破格の条件じゃ。

其方は『照和日本』なぞ欲しくは無かろうがな。

其方は時空転移経験者にて地球を覆う

超巨大ゴーレムのマスターじゃから、

「準世界管理者」の権限を持つ事ができる。「準世界管理者」の称号を付与した。ついでに其方の欲しがっていた

時空別荘も与えよう。

時空別荘はいつでも入る事ができる

別荘じゃ。

魔力を注げば面積も広げれる。

人を入れれば他の世界に連れて行く事も戻す事もできよう。』


『「準世界管理者」になるからには

世界が滅びぬように目を配る責任も

生まれる。

昭和世界だけでなく、照和日本にも

目を配り「準世界管理者」になれるよう目指すように。』


『「準世界管理者」って下働きって事じゃあ。』


『皮肉を言うでない。

「準世界管理者」ともなると天使同様の権限が与えられる。

不老不死じゃ。

まぁ、レベルの高いハイヒューマンともなると実質的に不老不死じゃが。

ステータス画面から準世界管理者を押すと不老不死のオンオフができるぞよ。

スキル一覧には外見年齢スキルもある。好きな年齢を選んで手に入れて

おくがいい。』



うーん。ドラク○でいうと船を手に入れたって感じかな。

時空別荘は嬉しいなぁ。

いや、ドラク○の船じゃなくて、

ファイナル○ァンタジーの飛空船か。


「準世界管理者」の権限は責任も伴う反面、かなり美味しい事に気がつくのだった。

手に入れられるスキルや称号も大幅に増えるし、魔王のスキルも大幅に使えるようになれるのだった。

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