248話目世界をぐるぐる2週間
事故無しで飛行船を運用している宇垣航空ですが、全長150mサイズの飛行船によるプライベート飛行サービスも
始めましたからねえ。
大財閥や王族相手の厚遇サービスです。
たとえば、欧州に来ていた天の鳥船をニューヨークに向かわせて、小型飛行船でお客様をニューヨークへ運んで、
そこからロンドンやパリに天の鳥船で
お送りしたりするサービスというわけですね。
運用に余裕があるからこそのサービスですが。
欧州の王族ではロシア皇室、ドイツ皇室、イギリス王室の御用もお伺いさせて頂いています。
しかし、、、イギリス国王陛下とドイツ皇帝陛下とロシア皇帝陛下を乗せて
『世界をぐるぐるして。』とオファーされた時には驚きました。
レンタカーしたリムジンでドライブしたいから首都高をまわってと言われるようなもんですかねえ。
いや、天の鳥船2なら1日あればジェット気流にのって、すぐにハワイなんですがねえ。
それが、まさかの陛下達の大愚痴吐き大会になるとは、、、
側近を下の階の部屋に閉じ込めて
3人で思う存分飲む会をするとは
、、、
大国だけに、陛下達も心に溜め込んだ鬱屈があるのだろうか、、、
1週間も貸し切り旅行されるとはなぁ。
皇居も非公式訪問されて上皇陛下と
飲み会されてから御帰国の予定なんだけど。
まさか、南極で大吹雪になったと嘘をついて1週間も延長して遊ばれるとはなぁ、、、
いいんかね?
まぁ、親戚のおっさん3人が羽目を外して遊んだようなもんとも言えるからね。
とはいえ、3大国のトップが本音を話し合って合意したおかげで、ドイツとロシアの領土問題だけでなく、
イギリスとドイツとロシアの領土問題は一気に鎮火して、
1924合意が形成される事になりました。
日本は棚から牡丹餅でサイパン・テニアン・ロタ島などの日本領グアム県近くのドイツ領を買う事になりました。
上皇陛下は、この4カ国の秘密会談での
取り決めがこの先の世界を動かす事に気がつきました。
大国のイギリス・ドイツ・ロシアの3カ国の領土が同意された為、三国間の領土での揉め事は急速に無くなって行きます。
と、いう事は欧州の内部での世界大戦の危機が無くなる一方でオスマン帝国などの国が3国に攻められて滅亡する危険性が高くなったという事です。
アラビア半島あたりも3国で分割か?
石油資源が知られたら、そうなるでしょうね。
世界大戦を無くした揺り戻しが、
こんな形で出てくるとは、
ほんと予想外です。
イギリス国王はかなり4カ国同盟に
積極的でした。
この4カ国は現在の世界の勝ち組4国と
言えるでしょうからこのまま世界カーストのトップで居続ける為の密約と
言えなくもありません。
日本としてもロシアとの摩擦が無くなったのは朗報です。
唯一の懸念だったグアムも近郊の島が
日本の物になりましたし。
大収穫でした。
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