224話目英国労働党政権は貧乏くじを引かされる。

あまりにも損害が多かったので

英国労働党政権ではインド独立を認めようという意見が大きくなりつつありました。


と、いうより、これほど徴兵拒否運動が大きくなってしまうと戦いようがありませんでした。


アンザック(オーストラリア&ニュージーランド)両国も『これ以上は派兵はできない。』と派兵を拒否してきました。この2国の損害は戦死が30万人になっています。

カナダも10万人の損害が出ていますし、南アフリカの治安維持部隊も1個師団が壊滅しています。

英国の本国師団の損害を足すと100万に近い損害になるでしょう。


労働党党首で英国首相のジェームズ・ラムゼイ・マクドナルド首相は苦悩しつつも仕方なく、インドの独立を認めました。

その時の英国議会の勢力は第2党の労働党と第3党の自由党の連立内閣でした。


始めて政権与党になれたイギリス労働党ですが、狡猾な保守党&前政権与党の自由党に政権を押し付けられ、不名誉な役目をする羽目になったのです。


労働党が政権を取ったのは1924年の1月13日の事。

インドで大損害を出し、オライオン級戦艦を3隻も失った自由党は議席は減らしましたが、今でも30%に近い議席を持っています。

(ウィンストン・チャーチルらの自由党右派が労働党との連携を嫌って離党しています。)


なんとかオライオン3隻は確保できそうになっています。

浮揚してセイロン島で大修理をするのは大変でしょうが。


英国は機雷に対する防御対策を重視した3万トン級戦艦を建造すると発表します。


オライオンは修復できるのでしょうか?

荒れる事で有名なインド洋を曳航され

本国に帰還するのは難しいでしょう。


だが最新型の英国戦艦を『仮想敵国』のインドに残すわけにはいきません。


今のインドだって輸送船の建造や修理

くらいならできるでしょうし。


独立するインドの商法や民法などがとりあえずは現状のままなのは朗報です。


とはいえ、インド国内の宗教的事情に合わせて変更されて行ったらインドの

近代化は逆戻りする事になるでしょう。


そうなったら日本もビジネスがやり難くなるでしょうね。


各地の藩王国は独立国のまま、残り続けていますし。


宇垣財閥は近代化に成功している優良な藩王国とのビジネスを再開しました。


現時点ではイギリスはインド独立を認めて調印していないので、日本はインドを認めてはいません。


イギリス政府に問い合わせしている最中です。

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