213話目英国とアメリカ。

最初、13州から始まったアメリカ合衆国ですが、イギリス領を取り、フランス領を買い入れ、メキシコ領を併合し

広がっていきます。

メキシコからカリフォルニア州を手に入れて1年後にはゴールドラッシュが

始まりますし、史実のアメリカのテキサス州からは大量に石油が取れますしね。

資源にもかなり恵まれている国だと言えますよね。


そのアメリカですが、元イギリス人と

元フランス人が後から移民にやって来たアイルランド人を徹底的に差別します。

そして、アイルランド人はその後に移民にやって来たイタリア人を徹底的に差別するのですが。

(街で何かがあるとアイルランド人のせいだ!!と言われてアイルランド人が不平不満のはけ口にされて吊るし首にされるという、殺害されて財産を奪われる差別です。)



イギリスの正式な国名は『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』

であり、連合して王国になっているものの、グレートブリテンの中に北アイルランドは入っていません。


イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドという歴史的経緯に基づく4つのカントリー(国)が

同君連合型の単一主権国家を形成しています。

ですが、1066年にノルマンディー公であった『ウィリアム征服王』がイングランドを征服し、ウェールズとスコットランドを征服していったにしては、

1536年及び1543年の統一法の元にウェールズを正式に併合していますし、

1603年、つまり関ヶ原の戦いの時は

イギリスとスコットランドは同君連合を形成してもいません。

アイルランド王国と合邦して『グレートブリテン及びアイルランド連合王国』になるのは1801年の合同法によってです。


ノルマンディー公の征服王朝だからですかね?


1つに纏まるのが遅すぎるというか、

不思議に思えます。


日本人は同胞意識がありましたからね。


そして、1916年のイースター蜂起が起き、1922年にアイルランドの26県がアイルランド自由国としてイギリスから独立します。

だから1927年に『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』に改名しています。


(1929年のアイルランド自由国の地図を近況ノートに表示しますね。)


アイルランド政府は第二次世界大戦の直前から非同盟による軍事的中立政策をとっています。


戦争による疲弊を避けて良いとこ取りをしているとも言えそうな、、、


大英帝国からすると苦々しい思いで

見ていそうですね。


一方のアイルランド人から見れば、

イングランド人の事を苦々しい思いで

見ていそうです。


アイルランド人はイギリス人から

酷い目にあってきましたから。


最大で850万人になった事もあるアイルランドの人口ですが、西暦2020年代になっても人口は最大人口時まで増えていません。

北アイルランドでの流血の歴史はどう話せばいいのやら。


なんでこんなにイギリスとアイルランドは揉め続けているのですかね。

まぁ、最近まで揉めてましたもんね。

IRAの流血の歴史を水には流せないか。



あるアイルランド系アメリカ人がアメリカで大量の武器弾薬を集めて、インドに運び込んでいる事実が判明してイギリスは激怒しています。


インドや世界各地のイギリス植民地での流血は100万人を超えようとしています。


アンザック、(オーストラリア&ニュージーランド兵)カナダ兵、マレー兵、南アフリカ兵、、、


治安を安定させる事が難しくなっています。

インドでの反乱なんか、すぐに終わらせる事ができると思っていたイギリス陸軍は狼狽しています。


イギリスはインド内部の統制を見事にしていました。

ガンディー達、インド国民政府は存在していたものの、まさかインド内陸部を固められ、親イギリス派がまったくいなくなるような事が起きるとは思っていませんでした。


セポイの反乱の時とは大違いです。


この世界では第1次世界大戦も、

その前哨戦とも言われる日露戦争も

起きていません。

日清戦争の時も台湾で小規模な陸戦が

行われただけです。


大々的に機関銃が使われ、大口径の迫撃砲弾が雨のように降り注いでくる

過酷な戦場に戦場恐怖症になる英国兵も出ています。


現時点ではオーストラリアの内陸のアボリジニ達の異変に関してはイギリスは何も知りません。

アボリジニとの混血の浮浪児達が何故か居なくなっている事は不思議に思っていますが。


イギリスの諜報員は、あるアイルランド系アメリカ人の人間がアボリジニ、インドと言っているのを聞き本国に報告します。


それがイギリス政府に伝わったのは1924年のクリスマスでした。

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