211話目ゴーレム戦艦達の思い。
俺はハイヒューマンになったからか、
なんとなくゴーレム戦艦達の感情を理解できた。
ある程度、大きさが決まっている錬金術師の作るゴーレム。
異例なほど戦艦ゴーレムは大きい。
だから最初は身体が大きく強い攻撃ができる事に喜んでいるゴーレム達だが、上手く動けない事に対する苛立ちが出てきてしまうのも当然の成り行きと言うべきか、、、
ゴーレムコアも魔力増幅炉も魔力エネルギーに溢れている。
飛行船にゴーレムコアが搭載されてゴーレム飛行船になるまでは戦艦達はそれなりに満足していた。
だが自由を空を飛び、300km/hで移動する飛行船の姿を見てしまった。
速度ももっと速くなりたい。
戦艦の大きさも大きくしたいと思い始めたのだ。
ゴーレム戦艦達も史実の日本の戦艦の
デザインを知っている。
史実の戦艦長門は良いデザインだと思うのだが、、、
どうせなら、もっと大きくと言われてしまう。
史実の長門級戦艦は設計に古い所がある。敵の戦艦の砲撃が命中するのは近距離からの舷側への命中弾が多いと思って舷側をデザインしている。
長門が建造されて大和が建造されるまでの技術的空白の期間が本当に残念だ。
宇垣の設計した日本の戦艦は落下してくる戦艦の砲弾に対する防御力を高めてあるが、もっと強度を増やしたい。
実戦となると不安も残る。
グレートホワイトフリートとの戦闘後の船体の歪みも放置はできなかったので完全修復したし、、、
貫通は阻止できたが380kgの砲弾が秒速800mに近い速度で飛んでくるわけだしな。
近江鋼もレベルアップを重ねた後に進化すればミスリルの盾とは比べものにならない防御力を手に入れる事ができるだろう。
魔力増幅炉付きのゴーレムコア持ちの
ゴーレム戦艦の進化なら、ミスリルゴーレム戦艦になるかもしれないと期待してしまう。
スパロボの中で、ゲッター炉を搭載されたマジンガーZのゲッター炉が暴走してマジンカイザーに進化したが、
ゴーレム戦艦にもなんらかのプラスアルファを期待しているのだ。
いや、もう1段階進化させればいいか。
そうなれば2トンの重さの戦艦の砲弾も
怖くない。(46cmSHS砲弾とか。)
(作者注)ゴーレム戦艦達は体当たりで敵艦を破壊する衝角の復活を望んでいます。
自艦が傷つきかねないし、敵艦の弾薬庫が誘爆したら危険なのでマスターの昌弘は反対していますが。
ゴーレム戦艦達は不満点を言語化できていません。
なんとなく気持ちはわかるのですが、
、、
Vガンダムのザンスカール帝国のバイク戦艦や、ホバー移動する陸上戦艦の
ビッグトレーのようなホバー移動をしたいと思っているのかもしれません。
試作品の戦車の中には50トン超えの大型戦車のくせに機動性に優れていて20km/h超え巡航が可能なものもいますから、、、
魔力増幅炉の魔力増幅能力は非常に高いです。
電気エネルギーに変換できるのであれば原子炉に匹敵するでしょう。
溢れる魔力を上手く推進力に変える事ができないのが戦艦達はもどかしいの
でしょう。
スクリューは効率がいいとは言えません。
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