189話目インドの玄関口ボンベイ
さて、俺の持っている錬金工場は素晴らしい性能を持っていて、例えば100万丁の小銃、それもマスケット銃とかを
資源、資材さえあれば一瞬にして最新型の自動小銃にする事も可能なのだが、、、目の前にある旧式銃の山を見て唖然としてしまった。
次々と収納して調べたが30万丁を超えている。
これらはインドにて出回っていた銃である。
日本にもそれなりに多くの火縄銃は
存在しているが驚きは隠せない。
これらはM1910ブローニング拳銃あたりと交換したりしてゴーレム達が手に入れてきた旧式銃なのだ。
つまりインド人達もいざ独立戦争に備えて武器を隠し持っていたが旧式過ぎて使えなくなった銃が大量にあるらしいのである。
イギリスに尻尾を振っている連中と思ってた藩王にも大量に武器弾薬を隠し持って自衛していた藩王や金持ちがいたらしい。
セポイの反乱(インド側の呼称は第1次独立戦争)の時もこの規模では勝てないと思って密かに弾薬を支援するだけにした藩王や金持ちもいたらしい。
セポイの反乱当時の最新鋭の小銃といっても油紙の薬莢を噛んで破って中の火薬を出さなきゃいけない小銃だもんな。
今の全金属製の薬莢とは違って雨が降っていると火薬が湿気ってしまって
不発になる危険性もあるし、使えないもんな今じゃ。
俺は将来作る予定の戦争博物館の為に
飾る予定の銃を保存させつつ、リサイクル用の銃をアメリカの小銃に改造して木箱の中に詰めさせていった。
この木箱もアメリカで手に入れた
小銃収納用の木箱のコピー品だ。
銃弾もコピーして増やす。
壊れた銃や大砲もどんどん転移魔法で
日本に送らせて修復して送り返す。
インドもそれなりの工業力は持っている。
そこで製造された銃弾も錬金工場で
不良品を良くして送り返す。
日本の高品質な小銃弾の『6.5mmx50SR・mark1』ほどの
高品質な銃弾にはしないが、、、
イギリスも驚いているだろう。
インド人達が粘り強く戦ってくるからだ。
今のインドはほとんどの地域がインド政府の支配下になっており、イギリスは支配地地域を広げようと必死なのだが、30万人を超える死傷者を出している。
ボンベイはインドの玄関口であり、インド最大の貿易港として発展した都市だ。
1853年にはボンベイと北郊の都市ターナーとの間にインド初の鉄道が開通し、インド全土に張り巡らされた鉄道によってボンベイは貿易港としてますます発展していったから鉄道の要衝でもあります。
1850年代には多くの綿紡績工場も建設され、この地の産業を大きく発展させた。
とくに1861年 - 1865年のアメリカ南北戦争では、アメリカからイギリスへの綿花輸出が停止したことから、ボンベイの綿織物業は飛躍的に拡大しました。
ボンベイ財界はカルカッタやマドラス財界と異なり、綿織物工業を基盤としたインド人資本家が多数存在していた。
ジャムシェトジー・タタが拠点としたのもボンベイである。
1903年にはタタの手によってタージマハル・ホテルが建設され、世界有数の高級ホテルとなった。
こうしたインド人による経済の発展は労働運動や民族運動をも生み出し、インド国民会議派の創立大会も1885年にボンベイにて行われ、以後も活発な民族運動が行われた。
ティラクやマハトマ・ガンディーらの民族運動の拠点になっていたボンベイ。
イギリスはボンベイを占領して支配地域を増やしニューデリーを陥落させる事でインドを取り戻そうとしたのだが
ボンベイにて激烈な市街戦をする事になった。
ボンベイ以外の港湾都市でも市街地で
一進一退の市街戦をする事になった。
インド軍はトラップ(罠)を仕掛けて
イギリス軍に出血を強いた。
港湾にて補給物資を荷下ろししようとすると、すぐに迫撃砲の砲弾が降り注いで来て補給船や補給物資が破壊された。
ボンベイでゲリラ戦をしていたのは
超巨大ゴーレムとインド系ゴーレム兵達である。
超巨大ゴーレムが見張りをして補給物資の荷下ろしが開始するとすぐに迫撃砲の砲撃が始まる。
幾つもの弾薬運搬船がムンバイ港に大爆発を起こして沈んでいる。
水中で機雷が爆発して沈んだ兵員輸送船もある。
散発的に港湾近くで機雷が発見され、
新型戦艦のオライオンも機雷の被害を受けた。
新鋭戦艦オライオンの沈没はイギリス国民に衝撃を与えた。
日本の美濃級以上の戦闘力を持っているとイギリス海軍は思っていた自慢の最新鋭戦艦だからだ。
インド側支配地域を艦砲射撃しようとしていたらしい。
ムンバイの港湾は血で染まると言われるようになる。
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