183話目 大地震の恐怖から解放された日本

昌弘は幾つもの地震計測器をアイテムボックスから出していった。

この地震計測器にはいくつかの特徴がある。

振動を感知するとスイッチが入り、

ゆっくりとロールが動き始め1時間の間

計測し続けるという特徴がある。


もしくは任意の時間から1時間くらい計測する事もできる。


その地震計はかなりの揺れを計測していた。

長い周期の、船に乗っているかのような横揺れも計測している。

寺田寅彦先生の体験した地震の揺れをしていたらしい。


実際に地上は地震で全然揺れていない。

精々が震度3ほどだろう。

震源地近くでも震度4だろうか、、、


「ズズズンッ」という地鳴りのような

音はしていたし普通の震度3〜4の地震ではない雰囲気ほしていたのも事実だ。


1945年あたりに頻発する地震を待って、、、

というか、地下深くでは大地震が起きてるのに地上では全然揺れないなんて

発表できないよなぁ、、、


なので、上皇陛下、陛下、皇太子殿下

には、それとなく魔法で地震の振動を少なくしてやり過ごす事に成功した事を話し、更に研究中だが魔法を使用して地震を抑えているので世界には発表はできない。

御内密にと報告した。


実際、家庭排水や工業排水は浄化魔法で浄化してから綺麗な水を排水しているし、上水道も浄化魔法で浄化しているし、隅田川など、人口密集地近くの水も泳げるほど綺麗だ。

その上で大正時代の後半から昭和にかけての史実の不況時代は存在しない。

日本は繁栄を謳歌している。


宇垣石油は日本国内6ヶ所の大油田で

油田を採掘している。

コンクリートでの道路の舗装はかなり

行き届くようになりつつあり、大きな道路はアスファルト道路が行き届くようになった。


関東大震災が起きなくて本当に良かったと宇垣昌弘は思っている。

史実の関東大震災の被害は酷すぎる。


知ってる限りの大地震、阪神淡路大震災や東日本大震災、能登沖大地震や南海トラフ連動地震なども全部防いでやると誓うのだった。


宇垣昌弘にとって、戦争の無い、大規模な徴兵が無い平和で豊かで低い税率で犯罪の少ない大日本帝国の建設が

最初の目標だったので、目標は達成出来たと言っていいでしょう。


台風、洪水、大地震の被害はかなり少なくできています。


帝政ロシア、大英帝国、ドイツ帝国、アメリカとの関係も良好だし不安材料は

清国の公害の垂れ流しくらいです。


国庫にはお金が溢れ、国民が幸せな日本、、、昌弘の知っている未来の日本人より、この大正の日本人達の方が

ずっと幸せそうです。


陸軍は10万人規模とはいえ徴兵があります。

期間はおおよそ1年半あります。


でも未来は希望に満ち溢れていて、

すっごく平和なんですよねえ。

日本は、、、


イスラエル共和国、フィリピン共和国、サンボアンガ共和国(フィリピンのイスラム教徒が住んでいる地域が独立した地域。)も順調に日本経済圏の仲間入りをして発展しています。


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