179話目 関東大震災(1923)のその日

関東大震災を体験した東京帝国大学理科大学教授の寺田寅彦先生は体験を

こう描かれていますので、関東大震災は震災日記に倣う事に致します。


寺田先生は上野で開催されていた二科会の招待展示会に出向き、喫茶店で知人の画家津田青楓と歓談中に被災しています。

その時の状況を以下の通り詳細に記録しています。


T君と喫茶店で紅茶を呑みながら同君の出品画「I崎の女」に対するそのモデルの良人からの撤回要求問題の話を聞いているうちに急激な地震を感じた。椅子に腰かけている両足の足裏を下から木槌で急速に乱打するように感じた。多分その前に来たはずの弱い初期微動を気が付かずに直ちに主要動を感じたのだろうという気がして、それにしても妙に短週期の振動だと思っているうちにいよいよ本当の主要動が急激に襲って来た。同時に、これは自分の全く経験のない異常の大地震であると知った。その瞬間に子供の時から何度となく母上に聞かされていた土佐の安政地震の話がありあり想い出され、丁度船に乗ったように、ゆたりゆたり揺れるという形容が適切である事を感じた。仰向いて会場の建築の揺れ工合を注意して見ると四、五秒ほどと思われる長い週期でみしみしと音を立てながら緩やかに揺れていた。それを見たときこれならこの建物は大丈夫だということが直感されたので恐ろしいという感じはすぐになくなってしまった。そうして、この珍しい強震の振動の経過を出来るだけ精しく観察しようと思って骨を折っていた。 主要動が始まってびっくりしてから数秒後に一時振動が衰え、この分では大した事もないと思う頃にもう一度急激な、最初にも増した烈しい波が来て、二度目にびっくりさせられたが、それからは次第に減衰して長週期の波ばかりになった。

— 寺田寅彦、『震災日記』


関東大震災は、1923年(大正12年)9月1日11時58分32秒に発生した関東大地震によって南関東および隣接地で大きな被害をもたらした地震災害です。


死者・行方不明者は推定10万5,000人と言われ、明治以降の日本の地震被害としては最大規模の被害となっています。


神奈川県および東京府(現:東京都)を中心に隣接する茨城県・千葉県から静岡県東部までの内陸と沿岸に及ぶ広い範囲に甚大な被害をもたらしました。



その運命の日を我々は複雑な心境で

待ちかまえていた。

超巨大ゴーレムのアースはほぼ地球全域を包み込んでいた。

そのアースなら超巨大地震といえども

衝撃を抑えて、地上の衝撃や揺れを抑えて少なくしてくれる事ができると期待していた。

大まかに震源地は伝えていたし。


関東大震災をYouTubeで見ると、5ヶ所程で30分の間に断続的に大きな地震が幾つも発生しているかのように描かれている。


関東一園には多くの地震計も配置されており、実際にどうだったのかも、

ここで判明する事になるだろう。

まぁ、単なる余震かもしれないが。


被災地になる危険性が高い場所の初等小学校の校舎はすべてが発泡ポリスチレン製の軽量校舎になっている。


小学生が増える事を想定して大きく建造したと説明し、かなり大きな建物に

して、屋上には火事から校舎を守る為の放水銃も備え付けてある。


各地の商店街も再開発しつつ、発泡ポリスチレン製の大きな建物に変更して、屋上には放水銃を備え付けているのだが、どうなるだろうか、、、


50万人の人型ゴーレム達がその時に備えて配置されていた、、、


1923年9月1日午前11時58分、、、


『どすん!』と『大きめ』の揺れがきたような気がするが、

あれ?40秒、45秒、50秒経過?

12時?

なんか小さく揺れている気がするが、

こんなものか?

横揺れ?


と、思ったら縦揺れ?


大地震は?


ずれたの?


起きたの?


ずっと前から超巨大ゴーレムに対して言い続けてきた地震対策、、、


超巨大ゴーレムのアースは秘策を練っていた。

それが、震源地の上の都市を持ち上げて揺れを少なくする『浮揚作戦』である。


未来予知で『地震が来る』!と気がついたアースは、その瞬間に周辺地域を持ち上げて揺れが伝わらないようにしたのだ。

そしてスキルを使用して衝撃を吸収した。


実際にどれほど揺れたのか知る為にアースより下側に頑丈な地下室を幾つも作って設置して地震計を置いていたのだが、その地震計には震度7以上の揺れの様子が記録されていた。


だが、ここまで揺れが少なくなるとは

拍子抜けである、、、

東京湾海底トンネルにも何も浸水無しで被害無しだった。


ええええ〜

大地震対策に膨大な予算を投じて、

地震対策都市化してたのに〜

信じられない、、、

最初の揺れだって震度3くらいだぞ?


地震計を見ながら陛下に説明しなければな。


まぁ、アースは大地震を未来予知で察知できる事と、大地震は都市を持ち上げる事で被害を少なくできる事もわかったのだ。


大朗報だと言えるだろう。

日本列島は大地震の恐怖から救われたのだ。


宇垣保険はいざというときの地震に備えた地震保険を売り出すのであった。

(笑)

もう大地震は起きないから保険の掛け金は丸儲けである。


(作者注、実は震度4〜5くらいの地震は普通に起きていましたが、超巨大ゴーレムが良い練習になると張り切って、震度を抑えてしまうので、日清戦争の数年後ぐらいから日本では極端に地震の発生が少なくなっています。

津波も起きていません。

台風もですが。


火災対策の為の魔法の放水銃(人間の背負い式)なんて1万基も作ってたんですけどね。

出番が、、、

『天の鳥船』達もスタンばっていたんですけど、、、

海軍の軍艦も、放水の為に水を汲んでいたタンクローリーも出番無しか、、、



ちなみに史実の関東大震災は、

東京市内の約6割の家屋が罹災しています。


190万人が被災、10万5,000人あまりが死亡あるいは行方不明になったと推定されています。


神奈川県で本震が連続3回で、1つ目は相模湾中央、2つ目は丹沢山地方面、3回目は再び相模湾の小田原沖、更に余震で東京湾ど真ん中で地震が起きているんですよ。

神奈川県を包むように広範囲で地震が発生している群発型地震である事がわかります。


そして、大火災が起きなければ、大きな被害は起きていない説を採用しています。


アースは地震に興味を示し、プレートや断層の研究もやり始めます。


皆様には一度YouTubeで関東大震災を検索してご覧になられる事をお勧めします。

下手なホラー映画よりよっぽど怖いです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る