177話目裕仁親王御外遊の裏側

と、いうわけで欧州を巡って、アメリカにも行き、新戦艦『近江』のお披露目と裕仁親王の国際社会デビューをしたわけなのだが、

上皇陛下は以前にストックホルムオリンピックの障害馬術のエキシビジョンで華麗に馬術を披露して大喝采を浴びているし、

大正天皇陛下も御壮健で御健康で史実の陛下よりも背が高く筋骨隆々としているし、裕仁親王殿下も実は史実の裕仁殿下よりかなり背が高く体格も良くなられている。

美男子度もアップしている。

それはダンジョン内で戦ってレベルアップしているからなのである。

上皇陛下も史実より背が高いし、

大正天皇陛下は175cmの身長だし、

裕仁殿下も178cmある。


その上で皇族の方々には護身術として大東流合気柔術を学んでいただいているのだ。


身体の身のこなしを見れば、相手が軍人なら護身術を学ばれているのはわかる人にはわかるもので、文武両道の体格が立派な殿下であると世界にお披露目できたのは大成功だったといえよう。

実は世界各地では『剣術』の模範演技や『空手』や『柔道』の模範演技も

披露している。

『八極拳』『大東流合気柔術』『居合術』はなるべく広めずに隠しておきたいので広めるつもりは無いが、、、


スペインでは護衛が闘牛にも参戦して、闘牛を投げ飛ばして観客や新聞記者を驚かせて全世界に情報が広まったりもしている。


日本の柴犬のつがいをプレゼントして、イギリス王室からはコーギー犬を

受け取ったり、ペット外交もしているのである。


もちろん『パンダ』は門外不出。

絶対に日本の外に出すつもりはない。

明治天皇陛下夫妻・大正天皇陛下夫妻・裕仁殿下がパンダと撮ってる記念写真も門外不出である。


そういえば、ワーテルローの古戦場を眺めつつフランスの将軍から講義を受けたのだが、東条親子は感動して目を輝かせていた。

石原莞爾らは軍用機の新鋭機が気になる様子でイギリス、フランス、ドイツやイタリアで質問攻めにしていたし、、、


同行していた軍人達にとっても身のある旅行になった様子である。



実は欧州列強やアメリカなどの大国の

有名な新聞は全部が収集され、各国の大使館から日本に転送され、各国の

物価のインフレ率などもレポートされ

ダイジェスト版の新聞が日本では発表され各駐屯地や軍港、軍艦内では無料で読めるようになっている。

それらの海外情勢の情報は常識として

知っているのが前提で、その上で軍人達は議論をするように日本はなりつつあるのだ。


史実とは大違いである。

宇垣新聞は300万部を超える発行部数の大新聞社になりつつある。


欧州だが、社会主義の勢いは史実と比べるとかなり低くなっている。

これは第1次世界大戦が起きずに大規模な徴兵が行われず、民衆の不平不満が高くなっていない事やコミンテルンを動かして背後で暗躍していたソ連が存在しないから社会主義者の勢いが史実よりも少ないのかもしれない。



史実では第1次世界大戦後で治安が悪く、ドイツやオーストリア・ハンガリー帝国やソ連は訪れていないのだが、

こちらではドイツもオーストリア・ハンガリー帝国もロシアも平穏なので

これらの国の良い時代を観る事ができている。



史実の方で裕仁親王御一行は設計者ギュスターヴ・エッフェル自身の案内でエッフェル塔にのぼっている。

展望台で裕仁親王は土産物の写真や絵はがきに興味を持ったが、親王はもちろん、随員は誰も余分の金銭を持ち合わせていなかった。

そこで西園寺八郎が「時事新報」の後藤記者から2750フランを借りうけ、土産物を買うことができたというエピソードがある。

この金は裕仁親王の帰国前に返済されたが、西園寺は後藤が「天皇に金を貸している唯一の男」になれる機会を失ったとからかったという。



こちらのエッフェル塔では東条中将が

3000フランを貸したエピソードになった。


この日の昼食は大使館でとることになっていたが、裕仁親王はかねてから「エスカルゴ」に興味を示していた。有名料理店から特別に取り寄せたエスカルゴを裕仁親王は立て続けに五、六個食べたが、侍医の三浦謹之助に制止されたためそれ以上は食べなかったとのエピソードは史実と同じである。


史実ではフランスから列車にてベルギー、オランダを訪問され、フランスからイタリアに赴き、そこから帰国している。

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