171話目イスラエル建国1917年
日本の大正6年、皇紀2577年、
ユダヤ暦だと1917年の正月は
ユダヤ暦5677年4月15日になる。
イスラエル共和国の建国式典が釜山で
行われた。
ここに居てほしかったと大勢のユダヤ人に思われている人物が居る。
彼の名はテオドール・ヘルツルבנימין זאב הרצלHerzl TivadarTheodor Herzl, は、ハンガリー(当時はオーストリア帝国の一部)のブダペストで生まれた。
彼は18歳の時にウィーンに移り、法律・ジャーナリズム・文学を学んだ。
当初はコスモポリタン的なドイツ文化の教養を身につけて、高尚な貴族文化に憧れる穏健な教養人であったが、新聞記者としてフランスのドレフュス事件(1894年)の取材にあたったとき、いまだ根強いユダヤ人に対する偏見に遭遇してショックを受けた。
そして、モーゼス・ヘスの影響も受け、失われた祖国イスラエルを取り戻すシオニズム運動を起こした人物である。
1893年、キリスト教社会党党首で反ユダヤ主義を主張していたカール・ルエーガーがウィーン市長に選ばれたことにヘルツルは衝撃を受ける。
ヘルツルは、「ユダヤ人の間には一種の絶望感が漂っている」と日記に記した。
同じ頃の東ヨーロッパでのユダヤ人迫害と虐殺(ポグロム)、また、当時のオーストリアにおけるルエーガーやゲオルク・フォン・シェーネラーによる反ユダヤ主義的大衆運動に接することによって、彼は祖国を意識し始める。
『ユダヤ人国家』
1896年、シオニズム運動のさきがけをなす著作『ユダヤ人国家(英語版)』を出版した。ここでは、ユダヤ人国家像と国家建設のプログラムを詳細に記されている。
翌1897年、スイスのバーゼルにおいて最初のシオニスト会議をひらいた。第1回シオニスト会議では、各国のユダヤ評議会によって選出された代表200人が参加したが、ヘルツルの威厳のある立居振舞いは「ユダヤ人の王」とさえ呼ばれるほどであったという。
また、彼は小説『古く新しい国』(1902年)の冒頭に「もしあなたが望むなら、それはお伽噺ではない」と書いて、ユダヤ人国家の建設を主張している。
ユダヤ人国家の建設地としては、必ずしも聖地エルサレムがあるパレスチナにこだわらず、南アメリカのアルゼンチンや、アフリカのウガンダも候補地にしていた。
1904年に心臓病により44歳で死去したが、その遺志は多くのユダヤ人に受けつがれることになる。
彼によって1904年から始まった第二次アリヤーでは4万人ほどがパレスチナに移住し始めていた。
(1882年に第一次アリヤー(ヘブライ語で「上がる」こと、シオン(エルサレム)への帰還の意)が始まる。東ヨーロッパから2万5000人から3万5000人のユダヤ人がオスマン帝国支配下のパレスチナに移住した。
1909年にはルーマニアからの移民がテルアビブを建設し始めている。)
だが、その動きを批判する存在もある。
最も戒律を厳格に守る超正統派は、パレスチナ人の地域の領土を奪いイスラエルを建国した事に対し、
イスラエルが聖書の「汝、殺すなかれ、盗むなかれ」に違反しているとして、「彼らは禁忌を犯した」という認識を持っている。
「聖書の教えに反した行いは同胞といえど肯定できない」とし、「真のイスラエルは人ではなく我らの神が作る天の御国である。」
「メシア(救世主)が現れないと真のユダヤ国家は実現できない、しかし、まだメシアは現れていない。
だから現在のイスラエル国家は偽物であり、認められない。」という立場をとっている。中でも「超正統派の中の超正統派」とされる団体ナートーレー=カルターは史実のイスラエル国内でパレスチナ解放運動と反シオニズム活動を行っており、正統派などの他のユダヤ系や(史実のパレスチナの)イスラエル国民から批判を浴びる事もあるが、超正統派は「我々が仕えるのは神である」と反論している。
厳格なユダヤ教徒の一人であるヤコブ・ラプキン教授は、「寛大な古き良きユダヤ教徒の姿をシオニストは侮辱した」と批判している。
シオニズム運動を行っていた貧しいユダヤ人達はパレスチナ移住派とイスラエル共和国移住派に別れる事になる。
イスラエルにやってきた半島移住派は
衝撃を受けた。
釜山から横に広がるように近未来的なドームのマンションが広がっており、郊外には果樹園や畑が広がっている。
大勢のユダヤ人が畑を耕し漁船にて魚を捕っている。
ここは約束された豊穣な大地なのではと涙が止まらない老人も居る。
彼らには1家族あたり200平米以上の
マンションの部屋が用意されていた。
人口は30万人を突破しようとしていた。
シベリア鉄道がメイン交通手段なだけに、30万人でも凄いと言えよう。
パレスチナより20万人くらい多いかもしれない。
ロスチャイルドさんのように裕福なユダヤ人は引っ越そうとはしていない。
建国に全く興味がないユダヤ人もいる。
超正統派のような人々も居る、、、
だが、パレスチナ移住派は減少し釜山を目指す人たちは増加している。
パレスチナに行けば戦争が始まりそうだし、イスラエル半島なら平和そうだからだ。
ロシア皇帝から買った土地であり、
隣国の大国のロシア帝国と日本が認めている国であるというのは大きい。
なお、イスラエル共和国の政府の省庁などは全高40mの発泡ポリスチレン製の四角形のドームビルの建設物である。
『先ずは国民の住居を建設する方を優先するので政府省庁の建設物は1つだけ建設して後回しにする。』とイスラエルは世界に宣言するのだった。
エルサレム(仮)共和国とも書いていましたがイスラエル共和国となる事に決定致しました。
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