170話目2万6千トン級戦艦『近江』誕生。
日本が世界に先駆けて45口径33cm砲を
12門搭載した『近江』を誕生させた事に世界は驚いた。
竣工当時は18500トンであり30.5cm45口径連装砲を8門を搭載した新型戦艦の『美濃』級戦艦や、美濃より大きく高速戦艦の『薩摩』級戦艦にも世界は驚いたし、
大改装され主砲を6門搭載した準『美濃』級戦艦になり、更に大改装され、
主砲を8門搭載して美濃に匹敵する大型戦艦になった『富士』級戦艦にも世界は驚いたが、更なる新型の大型戦艦の登場に世界は驚いた。
基準排水量が2万6千トン超えで満載排水量は3万トンに近い『近江』。
世界初の2万6千トン級戦艦である。
基準排水量が1万6千トンのアメリカのサウスカロライナ級戦艦よりも1万トンも大きい。
こうして横浜に停泊させて1万6千トンのコネチカット級戦艦と並べると、
大きさがふたまわり違う。
これからの戦艦の排水量は2万トン超えになるのが当たり前の時代になるんだろうなと見ていると思ってしまう。
史実の金剛級戦艦が26,330t(竣工時)なので、ほぼ同じ大きさである。
全長は214.6m(竣工時)
最大幅28.04m(竣工時)だ。
史実の艦の空母だと翔鶴級が2万6千トンである。
もちろん、アメリカのサウスカロライナ級戦艦より1万トン大きく建造したのはアメリカへのちょっとした嫌味である。
外見は12門の主砲の数を除けばビスマルク級にそっくりである。
近代日本の戦艦の1つの到達点が『近江』であると言えよう。
ビスマルクから、ちょっとデザインを変えて艦橋は日本っぽい艦橋だし、煙突も史実の大和っぽい煙突だし、艦橋から煙突にかけてのデザインは艦橋が低めの大和っぽくなってしまった。
舷側装甲は全体が近江鋼の500mm装甲。
上甲板装甲も36cm砲に対応できる防御力がある。
防御魔法を含めれば史実の長門級戦艦以上の防御力だ。
史実の金剛のように排水量を増加させれば末永く使えるだろうね。
史実の1921年に裕仁皇太子の欧州歴訪があるので1920年頃に竣工させて、
欧州を歴訪して『近江』のお披露目をしつつ、御訪問されるのもいいなと
思ったのだ。
イギリスとドイツが同クラスの戦艦を
建造しているから、どうしても先に完成させたくなってしまった。
超美濃級戦艦は近江になってほしかったんだよ〜〜
と、言いつつ、戦車の登場は遅らせたいので、未だ発表の予定は無かったりする。
列強の戦車と装甲車と高射機関砲の発表には目を光らせているんだけどな、、、
戦車と装甲車はいまだに出てこない。
一方で欧州の海軍の間では日本の戦艦の評価が高くなりつつあった。
イギリスに比べれば一歩後ろを進んでいると思われていたアメリカ戦艦が相手とはいえ、戦艦の砲撃力や装甲の防御力はそれほど劣っているわけじゃない事が日本が修理して売却した事で判明したからだ。
そのアメリカ戦艦が至近距離から砲撃したのに日本の戦艦は1隻も沈んでいない、、、
日本は戦艦を売却していないから判明はしていないが、他国の港で石炭を買って積み込まないという事は石炭を廃止して重油のみで蒸気ボイラーを動かしているらしいとわかる。
重装甲の富士級戦艦をそのまま大きくして戦艦を建造し続けているからこその防御力の高さなのではと、ささやかれるのだった。
ドイツ海軍のような迎撃重視で防御力重視の戦艦なのでは?と推測されるのだった。
欧州全体での評価が高くなるのだった。
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