169話目120mm迫撃砲開発。

さて、史実の陸軍と違って、大幅に輸送力が大きくなりつつある、この日本陸軍だが、50丁近い三七式重擲弾筒と3〜4丁もの重機関銃を小隊に持たせる

重武装っぷりなのだが、輸送力に余裕があるため、更に小型砲を持たせて

小隊支援能力を高めようと思うようになった。


最前線で戦う歩兵に肩を並べて火力支援を行う砲の必要があると認識したのである。


史実の日本陸軍は1920年代初頭に、 敵の機関銃座などを直射で撃破する11年式平射歩兵砲2門と、塹壕に隠れた敵歩兵の頭上から榴弾を降らせる11年式曲射歩兵砲4門を装備する歩兵砲中隊を、原則として1個歩兵連隊につき1個中隊配属したりしていた。


『で、うち(宇垣)が開発したのがこれか、、、ストークブランの120mm迫撃砲やん。』、、、、、、


遠回りに遠回りを重ねた史実の日本陸軍。

史実の日本の陸軍に最適な武装こそが、この120mmなどの迫撃砲シリーズなのである。


重迫撃砲の迫撃砲弾の威力の大きさは12cm榴弾砲に勝るとも言われている。

迫撃砲は速射できるので、単位時間あたりの投射能力は12cm榴弾砲の3倍である。

4000mの射程内であれば、155mm榴弾砲にすら勝る。

しかも、迫撃砲弾は街工場で大量生産が可能。


低い命中精度や短い射程といった短所もあるが、軽量で大きな破壊力をもち、速射性が高く、安価で生産性に優れるなど、多くの長所を有している。


そのため、かつては師団砲兵の標準的な装備の一つであった105 - 122 mmクラスの榴弾砲が近年西暦2000年代では廃止され120mm迫撃砲に更新されつつある。

この事も迫撃砲の有用性を示している。


しかも、普通の砲で砲撃を行うと音が大きく、発射した直後に砲撃を開始したのが知られてしまうし、

発射炎や閃光を隠すのは大変だし、

史実のWW2の米軍の場合は地上の部隊からの音源交会法と観測機の空からの偵察で砲撃を開始した場所がすぐに敵に察知されて反撃される為、撃ち続ける事などできないのだが、迫撃砲は発射した時の音が凄く小さいし攻撃側の場所が極めて察知され難いのである。


アメリカ軍やイギリス軍やソ連に対して最適な兵器は迫撃砲なのである。

八九式重擲弾筒を生み出しているくせに史実の陸軍はわかって居なさ過ぎだった。リソースを迫撃砲に全部振り分けるべきだったのだ。


うわ〜日本は小隊に120mm迫撃砲まで

持たせて、敵の兵士の頭の上に120mm迫撃砲弾を落とすのか、、、

ドン引きだな。

12cm級の榴弾砲より威力が大きいんだぜ、、、

相手にやられたらすっごく嫌だけど、

史実のドイツ軍やソ連軍がやるしな。


それにしても、重量を現時点では250kgなのを、更に軽量化するつもりらしい。陸軍が採用したのより、現時点で

10kg軽量化してる、、、最大射程は4200mなので同等である。


で、宇垣側用の試作迫撃砲が、

120mm迫撃砲 RTを参考にしたコピーモデルのこれだ。


口径: 120 mm

砲身長: 2,080mm

重量: 600kg以上。(現時点)


俯仰角: 30-85度

旋回角: 左右14度

最大射程: 約8000m(目標値)

発射速度: 通常時6発/分、最大20発/分


弾薬: 120mm迫撃砲弾

弾種は榴弾、煙弾、照明弾がある。


120mm迫撃砲にゴムタイヤが付いているから重くなってしまっているが、

車両で牽引する予定だ。

ミゼットに搭載するのではなく、後方に牽引するつもりだ。

弾薬運搬車も牽引するのなら、ミゼット1台でかなり大量の弾薬の運搬ができるだろう。


こうして120mm迫撃砲を開発してる事でもわかるように、現時点での輸送能力に見合った物で最善の兵器ばかりを宇垣は開発している。


史実の日本陸軍が迫撃砲シリーズを量産していたらと思ってしまう。

(曲射砲は迫撃砲に類似している兵器。)


ここから、迫撃砲の良さを陸軍の連中に布教して教育しなければならないの

だから頭が痛い。


史実では頭の良い人間が陸軍幼年学校に入学したんだがなぁ。


なんで遠回りに遠回りを重ねるかなぁ。150mm迫撃砲を悩んで開発せずに

妥協して、あり物の120mm迫撃砲を

量産していれば対戦相手国の損害は

増えただろうに。


迫撃砲の主な口径は、60mm・81〜82mm・107mm・120mmである。

日本は重擲弾筒が同一で遥かに軽量である為、60mmは持たないが、82mm

・107mm・120mmの3タイプを開発中である。


現代でも実戦配備されている最大口径のものはロシアの240mm重迫撃砲2B8で、同国の自走迫撃砲である2S4チュリパンにも同砲が搭載されている。

また、フィンランドやイスラエルには160mm重迫撃砲が存在する。

ので、240mmと160mmも一応は試作してみる予定である。


作者注アメリカ軍歩兵連隊の編成例(1941)

第二次世界大戦時の米軍では、定数3,068名の1個歩兵連隊にM2 60mm 迫撃砲が27門とM1 81mm 迫撃砲が18門配備されていた。

ライフル中隊は3個ライフル小隊と1個火器小隊で編成され、火器小隊は2個機関銃分隊と3個迫撃砲分隊(M2を各1門装備)からなるため、3個ライフル小隊を3門の60mm迫撃砲が支援した。

一方、歩兵大隊は3個ライフル中隊と1個重火器中隊で編成され、重火器中隊の迫撃砲小隊はM1を6門装備していた。1個連隊は3個歩兵大隊で構成されていたので計18門となる。



ドイツ軍歩兵連隊の編成例(1940)

第二次大戦時の独軍歩兵連隊は、連隊本部の麾下に3個歩兵大隊・1個歩兵砲中隊・1個対戦車中隊・各種補給段列などが配され、各歩兵大隊は3個歩兵中隊と1個重火器中隊によって構成されていた。

そして、歩兵中隊は中隊本部の麾下に3個歩兵小隊・1個対戦車銃分隊・4種の補給段列が配され、各歩兵小隊は4個歩兵分隊と1個軽迫撃砲班によって構成されていた。

軽迫撃砲班は3名の歩兵で編成されており、50mm軽迫撃砲(5 cm leGrW 36)各1門を装備していたため1個連隊で計27門を装備していた。ただし、後備師団など装備の充足率が低い部隊では全く装備していないことがある。この砲は軽迫ながら精密な構造で命中率も高かったが、重い上に威力が中途半端なため大戦中期以降は第一線から退いていき、後述する大隊支援用の81mm中迫がその役割を併せて担うようになる。

一方、重火器中隊は中隊本部の麾下に3個機関銃小隊・1個迫撃砲小隊・複数の補給段列(歩兵中隊の補給段列より規模が大きい)が配され、各迫撃砲小隊は3個迫撃砲分隊で構成されていた。

各迫撃砲分隊の兵員定数は8名、81mm迫撃砲(8 cm sGrW 34など)2門を装備していたため、1個連隊で計18門を装備していた。なお、大戦後期には更に1個重迫撃砲小隊を増強した連隊も存在し、この重迫小隊は120mm迫撃砲(12 cm GrW 42)を4門装備していた。



60mm迫撃砲なみの威力を持つ37式重擲弾筒を大量に持ち、重武装小隊を積み重ねて中隊にして、大隊にする日本の陸軍が如何に異質で重武装なのかが

良くわかる。

歩兵中隊を戦車で守ろうなんて、

どこの陸軍もしないだろう。


陸軍が10個師団しかないのは、大幅に

平和時の予算の削減になっています。


武器弾薬の備蓄が豊富なんて、

日本とは思えませんよね。


なお、日本陸軍の小隊単位の銃弾の定数は史実の数十倍です。

比べ物になりません。

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