166話目カンザス風邪(1917)上
スペインかぜ(英語: 1918 flu pandemic, Spanish flu、スペイン語: La pandemia de gripe de 1918、gran pandemia de gripe、gripe española)は、一般的に1918年から1920年にかけ全世界的に大流行したH1N1亜型インフルエンザの通称である。
初期にスペインから感染拡大の情報がもたらされたため、この名で呼ばれているが、このインフルエンザはアメリカのカンザス州から始まった。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によるインフルエンザ・パンデミック重度指数(PSI)においては最上位のカテゴリー5に分類される。
全世界で5億人が感染したとされ、
世界人口(18億-19億)のおよそ27%(CDCによれば3分の1)とされており、 これには北極および太平洋諸国人口も含まれる。死亡者数は1億-10億人の間、おそらくは1億人を超えていたと推定されており、人類史上最も死者を出したパンデミックのひとつである。
現状の歴史的・疫学的データでは、その地理的起源を特定できていない。また、なぜ終息したのかも、依然として研究対象である。
パンデミックが始まった1918年は第一次世界大戦中であり、世界で情報が検閲されていた中でスペインは中立国であったため戦時の情報統制下になく、感染症による被害が自由に報道されていたからスペイン風邪と言われるようになってしまった。
一説によると、この大流行により多くの死者が出たことで徴兵できる成人男性が減ったため、第一次世界大戦の終結が早まったといわれている。
「スペインかぜ(風邪)」と表記されることが多いが、国立感染症研究所などでは「スペインインフルエンザ」と表記する。スパニッシュインフルエンザ(英語のSpanish Fluより)と表記されることもある。日本では(インフルエンザの総称である)「流行性感冒(りゅうこうせいかんぼう)」とも表記される。
2015年以降、ヒトの新興感染症には地名や動物の名称を使用しないことがWHOにより推奨されており、アメリカのCDCでは「1918 pandemic」「1918-19 flu pandemic(H1N1)」「1918 flu」等と表記する。
このインフルエンザだがカンザス州では例年より何倍も肺炎になって死亡する人が多かった。
数年前から、そうだったと言われている。
カンザス州はアメリカの中央近くにあり、大規模な陸軍基地が存在している。(テキサス州の上の上)
今回もカンザス州の陸軍基地で流行していたインフルエンザが訓練していた部隊と共に防衛の為に駐屯した都市や街へ拡散して、アメリカ国内に広がっていくのだった。
その一報が入って来た時、未来知識を
明かされている上皇陛下や天皇陛下、
そして宇垣グループの社員に緊張が走った。
なんせ全世界に拡散して1億人を死なせたインフルエンザの世界的大流行が
開始しようとしているのである。
すでに日本では日本人全員がリストアップされ、『病気耐性』を会得しており、産まれた赤ん坊もすぐに『病気耐性』のスキルを付与されており、
世界で一番、病気への対応が整っているとはいえ、恐ろしい事に違いはない。
宇垣グループが親しくしている人達、
デュラントさん&フォードさん家族や
ロックフェラーさん&モルガンさん家族
やマーク1のオーナーの皆様方は病気の耐性が高いから大丈夫だろうとは思うが、やはり緊張してしまう、、、
昌弘達は推移を伺うのだった。
インフルエンザらしき肺炎はカンザス州のいくつかの街から始まり、ファンストン陸軍基地で広がった。
インフルエンザの流行は、他のアメリカ軍基地へ広がった。
メキシコとの関係の悪化を受けて、
陸軍部隊の訓練を行なっていた、
アメリカの南側、カンザスより南の各州の陸軍基地&州兵の基地全体に広がり、アメリカ全土の陸軍基地に拡散した流行の流れの速さは宇垣昌弘達をも驚かせるほどだった。
それは何故か?
メキシコとの紛争は、アメリカ陸軍にしてみれば陸軍予算を増額させる絶好のチャンスだった。
その為、参謀達も各地の基地の訓練の様子を積極的に視察しており、飛行船が各地の基地を移動して動いていた。
だが、このインフルエンザの第1波
(1917〜1918)の死者は少なく、アメリカでは危険だと思う人は全然居なかった。
無理もない。
歴史的知識が無ければ、そう思うのも
当然だろう。
昌弘達ですら死者の少なさを知って、
第1波が収束した事を喜んだほどなのだ。
『病気耐性』スキルを持っている人間ばかりの日本なんか上陸してすぐに鎮火している。
毒性が強く変異などするのだろうか?と昌弘達すら思っていた。
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