150話目1914年超美濃級戦艦『近江』2万5千トン誕生。

イギリス及びドイツから大型戦艦建造中との情報が舞い込んできた。


イギリスのドレッドノート及びインヴィンシヴルより1000〜1500トンほど

大型な薩摩級戦艦や、基準排水量が2万トンで満載排水量となると2万数千トンになりそうな『佐賀』を日本は完成させているだけに、量を増やすのではなく質を向上させる事をイギリスとドイツの両国は考えたようです。


遠く離れた日本よりも、近くのアメリカが続々と完成させつつあるサウスカロライナ級戦艦(1万6000トン)を睨んでの事かもしれませんが。


で、イギリス側が2万2000〜3000トンで連装砲塔5基を搭載し、33cm〜

34.3 cm砲を搭載する戦艦にするらしいです。


ドイツ側もほぼ同スペックの戦艦を建造中らしい。

竣工間近、進水間近になって詳しい情報が上がってきたようである。


どうやら、ミニビスマルクの出番が

近いようだな。

33cm3連装砲塔4基12門搭載で基準排水量2万5千トンの戦艦が完成すれば国民は大喜びだろう。


長い事続いた12インチ、30.5cm45口径連装砲の時代ははっきり言って終わったでしょうね。

これからは美濃級を超えた超美濃級戦艦が標準になる時代がやってきます。


と、言いつつ日本の戦艦たちは全部が

2万トン級戦艦であり、45口径33cm砲で500kg級重量増加砲弾を発射するので、45口径の34.3 cm砲(13.5インチ砲)に相当する威力なのですが。

装甲でも攻撃力でも見劣りするわけじゃない。ほぼ、同一階級と言っていい

でしょう。


現時点で最大にして最強な戦艦なだけに連合艦隊の旗艦になるのは決定だろうな。

それに、いざとなったら14インチ、35.6cm45口径砲8門搭載戦艦に改装可能だしな。


こうして2万5千トン級戦艦『近江』の完成記念式典へのカウントダウンが始まりました。

バックに『天の鳥船』を浮かべてアピールしたいが、今や全長が700mになった、天の鳥船2を浮かべるとそちらの方が目立ってしまうのが困っちゃうよなぁ。

艦内の配置は富士級がベースなのだが、

デザインはビスマルクなだけに、

日本独自のデザインと設計だと思われるだろうし。

新型戦艦の『美濃』ショックに続いて、『近江』ショックを世界に与える事になりそうだな。

だが、2万トン級戦艦の佐賀が誕生して

随分時間が経ったんだし、

1914年になったんだし新型の戦艦くらい建造しても良いだろう。

あっ、装甲だけど、イギリスとドイツから大量に戦艦を購入して戦艦の技術のスキルツリーを上げているので、装甲は更に強固になっている。

高張力近江鋼と名付ける事にした。


もちろん他の戦艦も近江鋼でリニューアルしている。至近距離から34.3 cm砲で撃たれてもビクともしない強固な装甲になっただろう。


戦闘力的には史実のニューヨーク級戦艦やそれ以上の戦艦とも戦えるだろう。

戦争になる気配が無いのが残念である。


この近江ですが、完成した当時は世界最強と言われた戦艦『金剛』以上の

戦艦だと思ってください。

装甲は遥かに上です。

装甲は長門級以上です。

金剛の皮を被った長門と言うべきですかね。



ビスマルク級戦艦のスペックはこちら。

発注

1935年11月16日

起工

1936年7月1日

進水

1939年2月14日

就役

1940年8月24日

最期

1941年5月27日、英艦隊と交戦喪失

要目

基準排水量

41,700トン

常備排水量

45,950トン

満載排水量

50,405トン

全長

250.5m

水線長

241.55m

36.0m

吃水

9.3m (基準)

10.2m (満載)

ボイラー

ワーグナー式高圧重油専焼缶12基

主機

ブローム・ウント・フォス式ギヤード・タービン3基3軸

出力

138,000hp(標準蒸気圧時出力)

150,170 hp (110MW) (高加圧時出力)= 30.1ノット (54km/h) (公試時)

速力

30.8ノット(公試時)

航続距離

16ノット/9,280海里

19ノット/8,525海里

24ノット/6,640海里

28ノット/4,500海里

乗員

2,092名 (士官103名, 兵員1,962名 , 27名の高官)(1941年時)

兵装

38cm(48.5口径)連装砲4基

15cm(55口径)連装砲6基

10.5cm(65口径)連装高角砲8基

37mm(83口径)連装機関砲8基

20mm(65口径)4連装機関砲2基

20mm(65口径)単装機関砲12基 (1941年5月時)

装甲

舷側:320mm(水線面上部)、145mm(第一甲板舷側部)、170mm(水線面下部)

上甲板:50mm - 80mm、装甲甲板:80mm - 120mm

主砲塔: 360mm(前盾)、220mm(側盾)、320mm(後盾)、130mm(天蓋)

副砲塔: 100mm(前盾)、80mm(側盾)、40mm(後盾)、40mm(天蓋)

バーベット部:340mm

司令塔:350mm(前盾)、350mm(側盾)、200mm(後盾)、220mm(天蓋)

搭載機

アラドAr196A-3水上偵察機4機

カタパルト一基


近江は副砲は搭載していません。

全部が15.5cm単装高角砲です。



戦艦で問題なのは主砲斉射時の衝撃波から、どうやって機銃や高角砲の兵員を守るか、精密機器をどうやって守るかです。

今までは装甲+防御魔法で精密機器や兵員を守っていましたが、近江では風魔法を重ねがけして衝撃波から船を守るバリヤを張る事にしました。

これで衝撃波をかなり弱められると

判明しました。


近江を発表した時、他国がどう見るか

ですねえ。

『基準排水量2万5000トン!』

と見るか、

『満載排水量だと3万トンじゃないか!』と見るか、、、

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