147話目イーゴリ・シコールスキイ就職して帰化。
超大型飛行船に乗り、飛び立ってからの一時は最高だったようでシコールスキイさんは上機嫌でした。
日本に帰国するという、凄い日本美人のゆかりさんと知り合いになりシコールスキイさんはドキドキしながらの空の旅です。
飛行機が操縦できる彼の目から見ても
大馬力そうなエンジンが力強くプロペラを回転させ、高速で飛行船は空を飛びます。
『この飛行船はこんなに早く空を飛ぶのか!』とシコールスキイさんは驚いていました。
彼も色々な航空機のデザインを描いていましたが、今の飛行機ではあんなに
多くの自動車を搭載したり、こんなに高速で飛行をし続けたりは不可能です。
現時点では飛行船の方が遥かに高性能だと思わざるを得ません。
特に搭載量は圧巻でした。
そして到着した日本で新型戦艦を見て、ドームハウスを見て、軽快に空を飛ぶ戦闘機を見て、彼は日本で就職し、航空機の設計を学ぼうと決意します。
彼は日本の国籍も取り、ゆかりさんと結婚し、遥かに安全で住み易い日本に姉妹達を誘います。
彼女達も日本で結婚して、両親を日本に呼び、シコールスキイさんは日本で航空機設計者として人生を踏み出すのでした。
彼は夏は涼しく冬は暖かい発泡ポリスチレンの家を愛するようになります。
彼の新婚旅行先は北極3泊、南極3泊の
飛行船での世界一周でした。
(南極の夏は北極の冬なので、北極に
着陸できるかどうかは運次第な旅です。
)
彼はロシア人で初めてそれをした人間としても知られるようになります。
彼も彼の姉妹も日本の暮らし易さと
税金の少なさには驚きます。
ロシアの税金は高かったですからね。
父親のイヴァン・アレクセーエヴィチは心理学の教授で、日本でも心理学の教授になり、母マリーヤ・ステファーノヴナはロシア人とウクライナ人のハーフで、医師でしたが、日本でも医師として勤め始めました。
豊かな家庭だからこそ、父も母も税金の安さと手元に残る金額の多さに驚きました。
シコールスキイさんも生き生きと働き始めました。
ロシアではプレミアがついて大金持ちや貴族しか買えない宇垣マーク1を
所有し、超高級マンションに住めるなんて夢のような生活です。
あの時、ルノーに行き、日本を訪れて
良かったと彼は思うのでした。
彼には順調に成長して高性能な戦闘機やヘリや水上機を設計してほしいものです。
彼の帰化や家族の引っ越しが上手くいったのは彼がロシアで何も設計していなく、フランスで勉強中だったからですね。
世界初の4発重爆を設計後だったら
大変な騒ぎになったでしょう。
もろに兵器ですもんね。
シコールスキイさんは、やっぱり天才肌の設計者ですね。
日本の戦闘機を見て、即座に設計思想を取り入れて設計を始めています。
彼は複葉双発機の開発に着手します。
彼の成功した生活が欧州で報道されると、ユダヤ系の科学者達も日本を目指すようになります。
日本はユダヤ人が全然差別されないと
欧州でも有名になりつつあります。
シコールスキイさんは宇垣航空機で
シコールスキイ設計室の代表になり、
後輩の日本の設計者達を教え導く事になります。
ディーゼルさんは船舶用ディーゼルエンジンの開発に熱中しています。
日本の次の戦艦はディーゼルエンジンも搭載した戦艦になりそうです。
(発電用)
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