140話目東京下町再開発計画

1923年9月1日午前11時58分44秒

に起きる予定の関東大震災。

ジブリの「風立ちぬ」でもわかるが、

やはり恐ろしく感じる。


一度、東京の下町を見に行ったが、

大地震が来たら悲惨になりそうなのが

はっきりとわかった。

あれはヤバい。

火災になったら手の施しようがないと

すぐわかる、、、

なので宇垣財閥にしかできない形で

再開発しようと思う。



まず、下町のすぐそばに豪華客船を用意して1区画全部の住民を豪華客船に引越してもらう。

説得は洗脳魔法を駆使する。

家財道具はアイテムボックスに収納して引越し。

『宇垣財閥が責任を持って、一時的に預かって、完成するビル内のマンションの部屋のリビングに運び込むから安心を』と言って家財道具を預かった。


区画内を覆うように発泡ポリスチレンの遮蔽壁を設置する。

(高さ50m)


区画内の家は全部取り壊す。

(アイテムボックスに収納するので時間はかからない。それに、瓦礫にもならない。錬金工場内資源として有効に再利用される。)


その区画に合わせて構成した、高さ40mの発泡ポリスチレンビルを設置。


このビルだが、下は商店街で上は住人のマンションになっている。

マンションの各部屋の広さは200平米以上ある。

屋上ベランダ付きの未来型省エネマンションだ。

もちろん資産価値は何倍にも増えるが、このビルはゴーレムビルだ。

近くの川から水を吸い込み屋上の放水銃から水を放水し近隣の火災を消火できる。


内部火災にはスプリンクラーにて

対処できる。

ゴーレムビルなら魔法で消火してしまうし。


屋上は広いので、ヘリが開発されたらドクターヘリやドクター飛行船を呼ぶ事もできる。


そして、このゴーレムビルはデモンストレーションも兼ねている。

近隣の住民を説得するのが楽になる。

なんせ資産価値は数倍だ。

住みたいって人間ならもっと支払うだろう。

なお、この再開発に協力すると税制上でも特典がある。

固定資産税は10年間、前のまま。

その後の上昇率も他と同じである。

つまり、固定資産税は価値よりずっと安い。


引越しなど、多少は不便もあるがメリットしかないといえよう。


このビル、区画が広ければ広いほど

マンション室内の部屋の広さを広げる事ができるし、駐車場スペースも広くできるし、再開発後の資産価値が高くなる。

お店だけでなくアパートや倉庫を再開発地区に持っていた場合、資産価値は

10倍以上に増え、アパートの部屋を

高級マンションの賃貸物件にする事もできるからなぁ。



で、落成式には皇太子殿下が来られて

『屋上に備え付けられた放水銃はこのビルだけでなく、近隣を火災から守ってくれるだろう。

この下町は道が細すぎて木造建築が多く、火災になれば大変な事になると陛下や上皇陛下は御心を痛めておられます。

このビルだけでなく、近隣の地域の住民は火災の災害の事を考えて下町の再開発とビルの建設に協力していただきたい。』

と挨拶の中で触れられた。

この挨拶に感動した下町の住人は再開発に協力的になり、下町の再開発は急激に進む事になる。

一方通行で四車線にできたため、下町再開発地区は本当に車両が通行し易くなった。

ゴミの収集もゴミ収集車がやり易くなった。

浄化魔法のおかげで水道も美味しくなったと評判だ。

(ゴーレムビルは周辺を監視している

為、犯罪捜査も楽になった。)


再開発された地区は東京で1番火災に強くなったと言えるだろう。

暑い夏は定期的にスプリンクラーで

霧状に散水して噴霧するのでヒートアイランド対策もバッチリである。


こうして東京下町の再開発、未来都市計画は順調に進んだ。


下町育ちのお巡りさんの漫画の中にも

この再開発の話題は何回も出てくる事になる。

このビルは進化してゆき、屋上は緑化され芝生の面積が増えていき公園になったりもしている。


マンション室内のお風呂は広くなり、トイレは洋式トイレになり、夏は涼しく冬は暖かくなった。

住民の自動車の所有率も高くなった。


これが未来の生活なのか〜

と住民は思うのだった。


なんせ、エレベーターも業務用のように広いし、とにかく未来を先取りしている。

マンション内の部屋も車椅子対策されている未来型設計だし。


部屋の内部や商店街の木材は魔ヒノキ

だから害虫対策もバッチリだし。


下町未来都市とここは呼ばれる事になります。


(再開発は人口密集地から進めています。)

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