138話目南極基地お披露目す。(1912年末)

超巨大ゴーレム飛行船の『天の鳥船』号は使い勝手が良く、今、皇居では

2機分の格納庫が完成しました。


ええ。陛下のとこから直接は見えないのをいいことに、錬金工場でぱぱっと

一瞬で作ってあらかじめ作っておいた

土台に固定するというやり方でやっちゃいましたよ。

まぁ、人が居ない場所なら、ぱぱっと

建造するのはエルサレム半島(前は朝鮮半島)のダムとか黒部近隣の複数のダムとかもそうですがね、、、


で1号機に大量の食料や資材を積み込んで南極基地に補給に行く予定だと雑談したら是非観たいと言われたので、

明治上皇陛下御夫妻、大正天皇陛下御夫妻、皇太子殿下、そしてロックフェラーさん、モルガンさん、ロスチャイルドさんで空の旅をする事になりました。

彼らとの友好と交流を兼ねた旅ですね。彼らのお孫さん達も参加しています。

今、『天の鳥船』は1号機から4号機まで有りますが、デトロイト郊外に特別注文品のマーク1を届け、

オハイオの別荘にてロックフェラーさん、モルガンさん一行を乗せ、欧州に飛んでロスチャイルドさん達を乗せ、日本で天皇家御一家を乗せてオーストラリアに向けて南下しています。

この『天の鳥船』2号機は全精霊の加護を持たせたゴーレムコア強化型の改良モデル。風魔法を使用しつつ時速300km/hで巡航飛行中です。

4家族に快適に過ごしていただける、

10のロイヤルスイート、快適客室の後方荷物スペース型豪華客船モデルの試作品です。

お客様達には豪華な客室にて温泉を楽しんだり、お食事を楽しんでもらいつつ、ご歓談いただいています。


オーストラリアのメルボルンまでが

おおよそ8000kmです。

風の影響にもよりますが1日で7000〜7200km飛べる、この天の鳥船2号機なら南極基地まで2日で行けるでしょう。

オーストラリアのメルボルンまで27時間程で到着致しますとアナウンスすると驚かれてしまいました。

やはり300km/h巡行は速い。


2日で南極基地まで行け、何泊かして南極を満喫していただき、南極を出発後は来たルートの反対側を通りつつ、

北極点の上空を通過して日本へ。

次回には北極点での記念撮影をしましょうと言いつつ日本へ帰国する旅となっております。


オーストラリアのメルボルン沖に着くと皆様は速い到着に驚かれていました。

ここからはすぐですので着地もせずに

南極点観測基地へ直行します。

半日もかからないでしょう。


南極点観測基地は50m×50mで高さ25mのドームが9つもある広大な基地です。

その規模の大きさに皆様驚かれています。すでに越冬をしていますしね。

日本からこんなに遠く離れている南極点に大きなドームが9つですもんねえ。

そりゃあ驚くわ。


そして夏でも凍えるような寒さの南極点であるにも関わらず、エンジンをかけながら待機しているマーク1に乗り込み、1台ずつ基地内の車両整備場に入ると内部の空気が凍えるような寒さとは大違いな事に皆が驚いていました。


まぁ、ドーム基地をお披露目したストックホルムは熱中症で大勢がマラソンを棄権するほど暑さだったし、

ロックフェラーさん&モルガンさんの

別荘も冬の始めでしたし。

ここのように寒くはないですからねえ。

1台ずつ扉を開け閉めながら入ったため、それほど内部の暖かい空気を失わずに済んだのは幸いでした。


ここの車両整備ドームからは7号基地、9号基地、中央の5号基地に行く事ができます。

これらの基地はゴーレム達しか居ない冬の間に地下増設工事が行われており、各基地は地上6階、地下3階になっています。

トイレや生活排水は大規模浄化槽の内部に溜められており、定期的に浄化魔法で浄化され、綺麗にされている。水は水魔法で生み出されており、食料などはいざとなったら転移魔法陣にて転移して運びこむ事も可能である。まぁ、大規模な医療設備に医師や看護師も常駐しているのだが、、、


なお、9号基地は各階がゲスト用のロイヤルスイートルームになっており2階から6階までがそれぞれロイヤルスイートルームになっている。


お風呂はジャグジー風の大きなお風呂になっており、サウナもある。


今回は特別に日本の温泉を堪能していただけるように、温泉を日本からタンクローリーで輸送しております。


賓客の皆様方は夜食用に置いておいた

カップヌードルを試食され夜食も楽しまれていた様子だ。

夏だけあって、今日の外気温は冷下15度なので南極点としてはマシな方である。

マイナス60〜80度の時もあるのだから。

『天の鳥船』号は整備ドックに収納されている。

そりゃあ驚くだろうな。

全長700mの飛行船が収納可能な大格納庫だもんな。


南極を満喫された皆様方を乗せて『天の鳥船』は無事に地球を縦に一周し、

北極点上空を通過して日本へ帰国。

そしてロスチャイルドさんを送り、

ロックフェラー&モルガンさんを送り届けたのだった。

天皇家、ロスチャイルド、ロックフェラー、モルガンの結びつきが更に深くなったのだった。

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