135話1912年ストックホルムオリンピック参加
1912年といえばストックホルムでオリンピックが開催された年です。
この年は史実なら大正時代になった年であり、巡洋戦艦の金剛が竣工した年であるのだが、なんとオリンピックに参加した選手は自腹での参加であり、
少なくない負担を背負っての自費参加という、未来の人間からすると信じられない出来事が起きていた。渡航費用は偶然だがマーク1と同額の3500円、、、(未来の円に換算すると3500万円になるかもしれない金額だぞ。)
超高級自動車と同額という厳しさ、、、1円ずつ寄付してもらっても
3500人の寄付が必要じゃあ、たまらんだろう、、、
しゃあないから宇垣財閥と天皇家がすべての費用を負担しようと思う。
他の財閥はなにやってたんだろうね
史実の時。
でも、スウェーデンで良かった。
ボフォース社はミゼットファミリーの一員だから我が社の社員がスウェーデンには常駐している。
『天の鳥船』号ならひとっ飛びで行けるだろう。
なんか、忘れてる気がするなぁ。
史実では何があったっけ?
(史実では清国が滅亡した年です。
孫文が建国宣言したり、愛新覚羅溥儀皇帝が退位したりした年でしたが、
この世界では清国は香港で細々と存続しています。一応、長江(揚子江)より南は清国の領土ですが、、、)
史実と違って増えたオリンピック選手団は嘉納治五郎団長の元、巨大な飛行船に見惚れながら次々と乗船して行きます。宇垣傘下のマスコミ取材陣も同乗する中、『天の鳥船』号はふわっと飛び立ちました。
目指すはウラジオストク。
そこからシベリア鉄道を視認しつつサンクトペテルブルグを目指します。
平均時速250km/hだと実に早い。
3日目の朝にはストックホルム郊外の空き地に到着しました。
ここは飛行船の発着所兼日本選手団の
根拠地にする予定のドーム基地建設予定地です。
ここら辺周辺は宇垣自動車の所有地です。
後部のハッチが開き、縦横50m、高さ25mものドームが見えると地元の新聞記者やカメラマンが唖然としています。
飛行船側の後部倉庫の床はローラーがあるので軽々とドーム基地は出て行き、地面に着地します。(考えてみたら高さはガンダムの身長18mより高いんだよな。)
『天の鳥船』から降りて来た日本選手団も驚いていますが、、、
その他の運んで来た荷物を下ろすと、
『天の鳥船』はふわっと飛び立ち日本に帰って行きます。
(全長500mだから宇宙戦艦ヤマトより大きいんだよな。)
ドーム基地は1つでは足りないので、
日本から追加の基地を運ぶのです。
このドーム基地はオリンピック後は宇垣自動車の社員寮になります。
夏は涼しく冬は暖かい省エネドーム基地にはスウェーデンの人達も驚くでしょう。マーク1の室内整備工場型の四角形ドームも運んで来る予定です。
これは立体型自動車駐車場&保管場所にもなります。
このドーム基地はスウェーデンの観光名所になっちゃいました。
オリンピックの取材に訪れた各国のマスコミが取材しまくってます。
日本は南極点に作った南極観測基地の
パンフレットもマスコミに配ります。
で、オリンピックの競技種目ですが、
陸上競技
競泳
飛込
水球
サッカー
テニス
ボート
体操
レスリング
セーリング
自転車
馬術(馬場馬術、障害飛越、総合馬術)
フェンシング
射撃
近代五種競技
綱引
野球(公開競技)
芸術
がありました。
日本選手団はそれなりの成績を出して入賞したりしまして、そこそこ頑張りました。
馬術の障害飛越に明治上皇陛下がエキシビジョンで参加され、ダンジョン馬と共に華麗な馬術を御披露されたり、
射撃に主人公が参加して好成績を取ったりもしています。
入賞できたのだから上出来でしょう。
上皇陛下はボフォース社をご訪問され
る一幕もありました。
そして、大勢の人々が見守る中で再度
ドーム基地を後部ハッチから出して驚かせ、閉会式を終えた日本選手団は帰国するのでした。
このストックホルムオリンピックでは
巨大飛行船の『天の鳥船』号と大型ドーム基地の世界へのお披露目になっちゃいました。
日本選手たちはマーク1に乗って移動するのでマーク1も目立ってましたし。
この大会の参加選手は28か国2406名(女性47名を含む)で、18競技102種目が行われました。
開会式は7月6日に行われましたが、
テニスは5月5日から、サッカーと射撃は6月29日から開始されています。
男子の近代五種競技が初めて競技に採用されましたが、のちに第二次大戦のヨーロッパ戦線におけるアメリカ陸軍の猛将として名を馳せたジョージ・パットンが出場しています。(結果は5位)。
なお、芸術部門の特別賞に『天の鳥船』とドーム基地が選ばれました。
パットン少尉は巨大な飛行船と飛行船が運んできた巨大なドーム基地に驚きます。
彼は猛烈な勢いで飛行船について調べ始めたと言われています。
この、オリンピックでのお披露目は大成功で問い合わせが殺到します。
列強各国は日本が発表する南極点の気候観測を気にするようになるのですが、
日本が本当に南極点に大規模な観測基地を建造してるのでは?
と困惑し始めます。
やりたくても真似できませんからねえ。
確かめに行くのすら一苦労ですから。
列強各国は大型飛行船の開発をど本気でやり始めます。
軍事に使えそうだと、はっきりと認識したのでしょうねえ。
遅いなぁ。
そしてオーストラリア政府は南極方面から無線通信が聞こえてくる事やオーストラリアの海上を日本の飛行船が通過する事や日本大使館が国際電話で無線通信の内容を本国に伝えているとイギリスに報告するのでした。
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