133話目北極点到達。
北極点到達というと、1908年4月21日、アメリカのフレデリック・クックが北極点に到達したと(ロバート・ピアリーの帰還後に)主張したが、
(実際は数百km手前までしか到達していなかった。)とか、
1909年4月6日、アメリカのロバート・ピアリーらがカナダ・エルズミア島のコロンビア岬から犬ぞりで北極点初到達した。
ただし、厳密には北緯89度57分までの到達だった。
また、1990年代ごろから捏造の可能性が指摘されているので真偽は不明らしいですね。
捏造であるならば、1926年のアムンセン、ノビレ、エルズワースによる飛行船ノルゲ号での北極海横断飛行が最初の北極点「到達」となる。らしいが、
ちょっと北極点を目指してみようと思う。
北極点を目指そうと思ったのはなんとなくである。
主人公的には飛行船で上空を飛行するのでは、北極点到達とは言えないと思ってます。
(あれ?でも、犬ゾリで北極点に到達しても到達は到達なのか、、、
ひょっとして、ふもとからフェンリルに跨ってチョモランマ山頂に行っても
登頂になるのか?
北極点到達になるのか?
南極点到達になるのか?
北極点と南極点は行けそうだな。
登山は反則だろうけど。)
余談だが、1878年(明治11年)、オーストリア国駐在書記官をしていた渡辺洪基がウィーン地理学協会会員となり、国の発展において地学が多くの可能性をもっていることを知って、日本にも地学を専門とする機関が必要であると痛感した。
彼が帰国後、榎本武揚(もと駐露公使)、花房義質(朝鮮代理公使)、鍋島直大(もとイギリス王立地理学会会員)、長岡護美(アメリカ・イギリスに6年間留学)と感を同じくし、協会の創設に向け、同志を集める。
1879年4月、北白川宮能久親王を社長、榎本武揚、鍋島直大を副社長、渡辺洪基、桂太郎、北沢正誠、長岡護美を幹事に東京地学協会を創立した。同年、会誌『東京地学協会報告』を刊行する。
1893年、東京大学地質学科内の地学会と合併し合併以降は、同会の「地学雑誌」を東京地学協会の会誌として発行している。
創設初期の会員は政治家、外交官、軍人、華族で構成され、会長は、創立初期には能久親王、載仁親王、榎本武揚、徳川頼倫、細川護立などが務めていた(創立時、社員は入社金10円、会費12円を要するなど、普通の学術団体とは比べ物にならない裕福な団体であった)。
で、『北極点を目指すとは本当かね!!』と俺に詰め寄ってきたのは
横山 叉次郎先生である。
古生物学者で『恐竜』と名付けた人で、功績は非常に大きい。
横山先生達は我々も北極点に連れて行ってくれと直談判しに来たのだ。
地図や水路図の重要性も熟知し、研究に余念がない横山先生達は研究開発予算だけでなく、あらゆる分野の研究予算が潤沢になっている事に大喜びされていた方である。
日本人は記録好きであり、雲仙普賢岳で火災流が発生した時も昔の記録は正確だったのかと判明した事でもわかるように、古い記録が意外と残っている。歴史関連を含めて、ありとあらゆる学問は何らかの役に立つものだから、学問関連の予算は更に増やしていいと思ってる。
治金関連でも成果が出ているし。
仕方がないので、横山先生達にもご同行してもらう事になった。
この人はつい最近にも、『古生物学』(冨山房、1907年)
なんて本を出版しているし、黎明期の
化石研究や地学研究の第一人者だもんな。
そりゃあ行きたいだろう。
実際、研究予算がふんだんになっただけじゃなく、研究だけをして食べていける学者の人数は日清戦争前と比べると10倍以上に増えている。
1人あたりの研究予算も数倍に増えており、宇垣商事は他国の学者が出版した本を数百冊買い込んで各大学に寄贈したり、同じ専攻の先生に贈呈している。
それらの本はあっという間に翻訳されて日本の学者や学生が読めるように出版されるのである。
だから宇垣財閥は非常に好かれている。
まぁ、ともかく、『天の鳥船』号は出発した。
ここが北極点と思われる場所に降りて、横山先生達と記念写真も撮影し、
その写真は全世界の新聞に掲載されてしまう。日の丸の旗を持ち、巨大な飛行船をバックに北極点で撮影した記念写真だ。
北極点での冬(1月)の気温は-43℃から-26℃間で幅があるものの、平均気温は-34℃である。6月から8月にかけての夏の気温は氷点(0℃)前後となる。これまで記録された最高気温はプラス5℃であり、-13.5℃の南極点に比べて非常に暖かいとされている。
ステラーカイギュウの革装備を身につけて行ったのだが、意外な暖かさに驚く事になった。
気温は0°前後で、本当に北極点なのかと疑うほどだ。
氷や海水を採取、一通りの事をやり終えた我々は帰国する事になった。
横山先生は上機嫌で『次は南極点だな』とやる気満々である、、、
いや、南極点は極寒ですからね?
飛行船が難破したら死んじゃいますからね?と言ったら、
『南極点で死ねるなら本望だ!』
と言われてしまったよ、、、
横山先生ってこんな人だったんだ。
マジかよ。
うわっ、今回の飛行船クルーは志願者を募って来たんだけど、陸海軍の軍人達も目を輝かせて頷いてる〜
お前らも北極点に来れれば死んでも悔い無しってか〜
東條さんなんか親子で参加してるし。
涙を流して感動しているし。
帰国したら、すぐに第二次探検隊が出発して行った、、、上皇陛下も第三次探検隊に参加するって言ってるし〜
第1次と第2次探検隊に参加した学者は
100名を超えてる、、、
そんなに北極点ってロマンなのか、、、
北極周辺と南極周辺に超巨大ゴーレムを早く伸ばそう。
北極周辺に基地は作れないか?って、、、いや、夏はともかく冬はヤバいだろ。
いや、南極と違って夏は氷山が溶けて海になるからヤバいな。
いや、白熊がいるからどっちもヤバいんだけど。
ヤバい。白熊がいるのにライフル銃が
非力すぎる。
この時代に大口径ライフル銃ってあったっけ?
開発しとかなきゃ。
魔法で倒せるから、必要性に気がつかなかった。
まぁ、テイムして使い魔にするって手もあるしな。
スマホのマップが見れる方は思いっきり引いて宇宙からの視点で地球儀の
ようにしてロシアやカナダを見てください。
平面図のロシアやカナダは大きく見えますが、実際は小さいとわかります。
北極点も日本から、意外と近い事がわかります。
今回、北極点に来たのは近いからですね。
もちろん、夏は夏で気温が上がり過ぎて、北極点付近の氷が薄い恐れががありますので、その点と北極クマには気をつける必要がありますが。
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