127話目、ユダヤ人達が到着し始める。

(1911年)

元は朝鮮半島と言われていた半島にユダヤ人達が続々と到着し始めた。


ロシアを追い出されたユダヤ難民の人達である。

彼らはウラジオストクに入港していた

日本の客船に搭乗して釜山を目指した。


ゴーレム達の動きは早く釜山には建設ラッシュが始まっていた。


ほとんど着の身着のままで住んでる場所を追われて、自分達がどうなるのか不安に思っていたユダヤ人達だが、

3万トンを超える大きな客船に乗り、

美味しい食事を食べると涙が止まらずに泣き始める人達も多かった。


この客船に乗って居るのはロシア帝国内のユダヤ人達だが、何かあったら虐殺されかねない過酷な環境で暮らしてきた人達だ。

1900年から1910年までの10年くらいでもユダヤ人に対する虐殺とか迫害は

数回は起きている。

小規模なのはもっとだ。



東洋で過酷な労働をさせられる、、、

いや、シベリアで過酷な労働をさせられるに違いないと、家族の将来を悲観していた人ばかりだったらしい。


だが、それは違う。

彼らが従事するのはユダヤ人国家の建設であり、自分達ユダヤ人の街の建設作業だ。

彼らには一時的に宇垣建設の社員になって建設などの色々な職業に就いてもらう。

ユダヤ教の教会の建設はまだ手つかずだし、仕事はいくらでもあるから、忙しい日々になるだろう。


ちなみに建設予定の住宅はこれから日本に建設される予定になっているコンクリート製のマンションだ。

宇垣財閥系企業の社宅として日本各地に建設されているマンションで、

各部屋が120平米あり家族で住むには

まずまずの広さになっている。

バス、トイレ、キッチン付きだ。


住居ができるまでは、この客船が彼等の家になる。

数ヶ月後にはロスチャイルドやロックフェラー&モルガンから視察団が来る予定だ。


彼らにも身銭を出して貰う予定だ。


今のところは全部が天皇家と宇垣財閥の寄付なのだから。という事になっている。


こうして半島にユダヤ人入植地が建設されていく。


エルサレム共和国(予定)に必要とされる物資はすべてが日本で調達される為、建国特需で更に日本は更に好景気になるのだった。


朝鮮半島は英国ポンドにして

1000万ポンドにてロシア皇帝がロスチャイルド家に売却した。

戦艦金剛の建造費用が240万ポンドなので、戦艦金剛4隻分の建造費用に相当する金額である。


朝鮮半島を無人にして全部を引き渡してくれるのだから、ロシア皇帝もサービスが良い。

元の住民はシベリアへ移住させられていった。石炭や鉄鉱石などを掘っているらしい。


欧州からは続々とユダヤ人達が集まって、東洋のエルサレム共和国にやって来るようになる。


ゴーレム達は彼らに『病気耐性』

『冷気耐性』『言語』のスキルをプレゼントするのだった。

言語スキル持ちだと言語を理解するのが楽になる。


超巨大ゴーレムはエルサレム半島(仮)も内地と同様に気象を良くするので、エルサレム半島は住み心地が良くなっていくのだった。


あと、ダムはどうせ作る事になるので、作れる場所に幾つか建設しておいた。


現代ならインフラを整えるのが大変だが、1910年で電気、ガス、水道の恩恵を知らない人達が大勢だと家を建設するのも楽である。



こうして街作りをしていると、あれ?と思ったのだが、コンテナハウスとか

ドームハウスでの家作りなら楽だ。って事だ。


例えば、100坪で屋根裏部屋付きの

三階建の家の屋根と外壁を全部アルミ合金で建造すると俺ならかなり安く建設することができる。


試しに建造してみようかな?という気持ちになってしまった。


居住実験してみようかな?


ダンジョン内で試作してみよう。

ドームハウスって好きなんだよね。

圧縮した厚さ20cmの発泡ポリスチレン

によって立体的に整形されたドーム型の省エネハウスがドームハウスだ。


アルミ合金もいいけど、発泡ポリスチレンで試してみよう。


宇垣昌弘にとっては発泡ポリスチレンの方がコンクリやアルミや鉄より遥かに安価な素材です。


ドームハウスは省エネ化できますし、

これって良いんじゃないかと昌弘は気がつくのでした。


二階建てで200平米くらいなら文句は出ないだろ。なんて昌弘は思っていますが、200平米は畳に換算すると121畳で

60坪以上の広さです。

『家族が住むなら、こんなもんだろ。』なんて思ってます。


日本のうさぎ小屋マンションを何とか

改善したいなんて思っているので、

最低200平米だな。なんて、やり始めちゃいました。


家って利益率が高いもんなんですけど、昌弘はぼったくり過ぎだろ。と

思っています。


『ぼったくりしてる建設業者なぞ潰れてしまえ。』などという危険な考えを

持っている昌弘なのでした。


ちなみに200平米は14.1m×14.1mの広さですね。


長方形になると縦と横の長さの組み合わせで、色々な200平方メートルが作れます。10m×20mや5m×40mも200平方メートルです。


平均的な一軒家の面積 ⇒ 80~120平方メートル


マンションの3LDKの面積 ⇒ 70~80平方メートル


昌弘は大雑把なので、余ったら200平米より増えてもいいだろ。

なんて思って設計するのでした。


このマンションなんですけど、

マジで近未来型省エネマンションになってます。

階段はスロープで車椅子や自転車やバイクを上に上げて、玄関も広いので、部屋の中に入れる事が可能な作りになっています。窓のガラスは二重ガラスですし。

お風呂の湯船はゆったり浸かれる湯船ですしね。

明治の日本人じゃなくて、令和以降の

未来人の設計だろ!って作者がツッコミを入れたくなるマンションになってますよ。

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