123話目大阪発動機(ダイハツ)動く!
史実のダイハツは有名企業だが歴史は古く、
史実では設立年の1907年、日本で最初の国産エンジンである「6馬力 吸入ガス発動機」を発明している。
なお、元々の企業名は『大阪発動機』
である。
その当初は工場等の定置動力用として用いられるガス燃料の内燃機関(ガス発動機)や鉄道車両用機器の製造を手掛けていた。
1919年に純国産エンジンで軍用自動車を試作し、1930年には自社製小型4サイクル空冷単気筒サイドバルブ(SV)のガソリンエンジンを搭載した試作型オート三輪「ダイハツ號(号)HA型」の開発で本格的に自動車業界に参入。創立50周年となる1957年にミゼットで国内や東南アジアで大ヒットを記録し、1972年まで東洋工業(現マツダ)とともにオート三輪業界の覇権を争っていた。
そう、我が社のミゼットはデザインはマツダの物が元デザインだが、車の名前の『ミゼット』はダイハツの有名な車からのパ、オマージュなのである。
その『大阪発動機』さんが宇垣自動車の傘下に入る事を希望していると聞いて驚いた。
まぁ、最初に聞いた時はあの優良企業のダイハツの前の名前だと気がつかなかったのだが。
スズキ自動車を創業した鈴木道雄さんですが、実は豊田さん達と一緒に宇垣自動車で働いています。それに主人公は気がついていません。
鈴木道雄さんが宇垣造船所に就職して技術者として経験を積み、人間としては宇垣造船所の古株社員なのも知りません。
そして技術者として小一郎の下で活躍している事も気がついていません。
あの鈴木道雄さんが、すでに宇垣グループの社員だと聞いたら驚くでしょうね。
織機を発明していませんし、『鈴木式織機製作所』も経営してません。
むしろ、自動車工場のベルトコンペアー式生産システムの改善、開発に活躍していて小一郎の下で頭角を表しています。
宇垣グループで技術者として認められると月給は初任給の3倍くらいになりますからね。
宇垣グループは日本人技術者を育成するつもりで技術を教えていますから、
ディーゼルエンジンを学びたいとか、
自動車を学びたいとか、結構希望を聞いて配置を換えてくれる自由な社風の会社です。
造船所から自動車への移動も認められますからねえ。
鈴木道雄さん達、在野の有名人が自社の技術者な事に気がつくのはいつになるのか。
現時点の日本では技術者はレアな存在ですからねえ。
発明家の人達が、日本で最も待遇が良い会社に入るのは当然かもしれません。
優秀なフォードさんもエジソンさんの会社からの独立組ですっけ。
こうして日本国内でも優秀な企業が
宇垣自動車の傘下に入り始めました。
いや、のちに大企業になる会社ですね。
ちなみに日本の他の造船メーカーも世界的にかなり評価されています。
宇垣造船所と提携していて、性能の優れている船が建造できるからですね。
造船や溶接も他社に教えて日本全体の
技術力の底上げをしていますからね。
それに、カーチスやアームストロング社のように、宇垣造船所が他の造船所に動力機関を販売しています。
だから評価が高いんですね。
ダイハツの社員さん達は流れ作業で車を製造するベルトコンベアー工場に驚愕していました。
でしょうね。
現時点でアメリカのフォードの先を進む先進の大工場です。
いや、トヨタ傘下のメーカーではありますが、独自の技術を持ち世界的大企業に成長するんですけどね、史実のダイハツは。
実はトヨタの子会社でありながら、独自の経営、独自の技術で頑張ってる
ダイハツの活躍を見て、あの独自性を保ちつつの子会社化のシステムって良いよなって主人公は思っています。
ああいう感じの会社に成長させたいと
思っていますよ。
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