118話目無政府主義者?
超巨大ゴーレムが探知して教えてくれた犯罪者は明治天皇陛下の暗殺計画を考えている無政府主義者達だった。
なるほど。
超巨大ゴーレムが探知した情報をピックアップして教えるわけだ。
宮下太吉が爆発物取締罰則違反容疑で逮捕されたことにより明るみに出た、明治天皇の暗殺計画。
宮下は長野県の勤務先にて爆弾を製造し、1909年(明治42年)11月3日に爆破実験を行っていた。
計画に関与したとして、宮下の他に管野スガ・新村忠雄・古河力作の3名も逮捕された。
史実では、この事件を口実として、警察や政府による幸徳秋水をはじめとする多数の社会主義者・無政府主義者の逮捕・検挙が始まり、1911年(明治44年)1月18日に24名へ死刑、2名へ有期刑の判決が下った。死刑となった24名のうち、1月24日に秋水を含む11名、翌日に管野の死刑が執行される事になる。
死刑が執行されたのは秋水・管野の他に事件で逮捕された宮下・新村・古河と、森近運平・奥宮健之・大石誠之助・成石平四郎・松尾卯一太・新美卯一郎・内山愚童である。なお、高木顕明・峯尾節堂・岡本穎一郎・三浦安太郎・佐々木道元の5名は特赦無期刑となり、服役中に獄死した。
一方で仮釈放された者は坂本清馬・成石勘三郎・崎久保誓一・武田九平・飛松与次郎・岡林寅松、小松丑治の7名がいる、、、
これらの無政府主義者(アナーキスト)&社会主義者をどうするかだよな。
俺は厳重に監視して発言を調べてみる事にした。
これらの無政府主義者と社会主義者は
憲兵隊が要注意人物としてリストアップしていた連中であり、憲兵のゴーレムが超巨大ゴーレムの力を借りて、
監視していたらしい。
だが、俺は大事件にするつもりはなかった。
まず、爆発物も製造しているし、明治天皇陛下の暗殺を計画するだけで大逆罪である。
宮下太吉・管野スガ・新村忠雄・古河力作の4人と幸徳秋水は逮捕して死刑で
いいと思う。
大逆罪は計画しただけで死刑なのは
明治の刑法で明らかだからだ。
その他の連中はなんらかの犯罪をすれば、その都度逮捕する事になるだろう。
(wikiでは警察のでっち上げの冤罪事件であると書いてあるが、この時代の
社会主義者や無政府主義者が無罪かどうかは疑問である。
扇動しているし。
だが、逆を言えば、反政府系犯罪者ホイホイにもなり得る。)
まぁ、臨機応変にやるとするか。
こうして、幸徳秋水ら5名は大逆罪で
逮捕された。
彼らは超巨大ゴーレムの索敵網から逃れる事はできない。
更にどこで誰と会って何を言ったのか
を記録されている。
裁判の場では、それぞれがどこで何を言ったのか、克明にゴーレムの検察官から発表がされた。
爆発物が作られており、標的が明治天皇陛下だということは発言からも明らかであった。
有罪は確定した。
高裁でも、最高裁でも有罪が確定し、5人は死刑になる。
幸徳秋水以外の無政府主義者が動こうとしたが、賛同者は増えず孤立するばかりだった。
明治天皇陛下を暗殺しようとする犯罪者を庇おうとするのだから、犯罪者を、見るような目で見られて当然である。
なんせ、日清戦争後の日本の高度経済成長っぷりは凄いの一言である。
しかも税金はどちらかと言えば下がっていて国民の負担は少なくなっている。
それに清国に勝利し、アメリカにも勝利していて国民に不満は無いのだ。
まぁ、無政府主義者(アナーキスト)といっても個人個人の思想は違っていて色々なのだが。
この裁判では、幸徳秋水らは検察に反論しようとするものの、検察から論破されまくり、圧倒されて言葉も出なくなる。
幸徳秋水は暗殺計画を知っていたのに深く関わり金銭も支援したのだから主犯と言っても過言ではない。と検察は主張した。
犯罪の被害を受ければ警察。
火事になれば消防。
電気にせよガスにせよ日本社会の恩恵を受けるだけ受けておいて、政府はいらないと言うのだから、愚か者である。
幸徳秋水らは病気で獄死する。
他の社会主義者や無政府主義者も、
『病気耐性』の恩恵を失うのだった。
ちなみに宇垣財閥系の製造工事などの
日給の仕事は普通の日給の1.5倍から2倍の高さで
どの仕事も応募が殺到するほどの人気である。
まぁ、史実の軍艦島の採掘の仕事もかなりの高給だったのだからなぁ。
未来のブラック企業と比べてどちらが幸せと言えるのだろうか、、、
社会主義者が扇動しようとしても
全然労働者は扇動されないのだった。
未来には幸徳秋水らが本当に犯罪をしようとしていたのかと騒ぐ左翼の人間も出てくるのだか、孤立する事になった。
社会主義者というだけで犯罪者を見るような目で見られるようになるからです。
無政府主義者も犯罪者を見るような目で見られるようになります。
幸徳秋水は大逆事件に深く関わり金銭の援助もしていたので死刑の判決が出ました。
『幸徳秋水は散々に政治家を批判していたが、旦那のいる奥さんと不倫して
付き合い続けて2つの家庭を壊した。』と批判された。
(これは史実も同じ。菅野スガは旦那のいる奥さんで、
幸徳秋水のまわりから人が離れて行く原因になった。)
そして主人公達はフランス革命を批判した。いや、革命はともかく、その後の政治家同士の争いやパリコミューン蜂起などによってパリ市民がいかに苦しみ悲惨な事になっていたのかを具体的に日本の民衆に語りかけた。
だから日本に社会主義や共産主義が入らぬようにしていると訴えかけた。
そのように混乱すると物の価格が上がって、結局は民衆が苦しむ事になる。
それに幸徳秋水達は政府を面白おかしく批判するだけで、自分の身すら律する事ができていない。
ただの扇動屋だと語りかけた。
社会主義や共産主義を広めようとするのも自分達が政治家になるために、
社会主義政党、共産主義政党を作る為だと批判された。
それに外国の社会主義政党は指導者が独裁的に権力を持ち間違っても党内からの批判を許さずに腐敗も酷いと語りかけた。
この語りかけに洗脳魔法をプラスすることで大勢の民衆に左翼に対するマイナスイメージを植え付ける事に成功できた。
ひとまずは鎮静化できただろう。
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