111話目ミゼットシスターズ増える。

ミゼットシスターズが増えました。

ドイツではクルップさん。スウェーデンのボフォースさん、フランスのルノーさん、イギリスのロールスロイスさんです。それぞれに5000台レベルの工場を建設してもらおうと思います。マーク1も売り上げが伸びているのでそれぞれ1000台ずつは分担して

もらいたいですね。クルップの子会社のクルップ自動車、ボフォース自動車、ルノー自動車、ロールスロイス社が宇垣自動車の傘下に入り、資本投下の代わりに大量に株を得る事に成功しました。


でも、このお金の代わりに株を得るのって『バカじゃね?』と言われかねないんですよ。

まぁ、投資なんてそんなもんですけど。

あのフォードさんだって会社を倒産させてますしね。

GMだって他社を買収し過ぎて100万ドルも借金を作ってしまってデュランドさんが解任される事になったし。

傘下のそれらのメーカーを育て続けて

株式の配当で儲け続けようなんて思ってる宇垣自動車が異常と言えます。

倒産したら株なんて紙切れですしね。


しかし、資本提携を結ぶってのはプラスも多いです。特許の使用に関しても

話し合いがスムーズですし。


イタリアのメーカーとも話し合いを始めています。

各メーカーを相手に有利な条件で契約を結ぶというのは良いものですよね。


ここからは真面目な話、車がここまで売れるとは思っておらず、あれほどあった鋼鉄資源の備蓄が減りそうで焦っちゃいましたよ。

ミニビスマルクや金剛級戦艦を12隻建造したとしても大丈夫なくらい、鋼鉄は備蓄しときたいですからね。


日本企業にもガンガン融資して株と引き換えに億円単位で投資しまくってます。

前にも書きましたが史実の日露戦争の前年度の国家予算は2億6000万円、

現在の日本の国家予算は10億円だというのに『億円単位』の投資です。


このままで行くと宇垣財閥の総資産が

日本一になるのはすぐですね。


恐ろしいほどです。


なんせ、予知能力が『儲かる儲かる』

って囁いてくるんですよ。

これは予知能力のある人でないとわかりませんが、大儲けできそうな株を知ると『儲かる儲かる』って予知能力が

教えてくれるんです。

大暴落の時は『ヤバいヤバい』って教えてくれるし。

まぁ、ほんとに予知能力だったのか、

『直感の囁き』だったのかわかりませんが。なんせ主人公の若い時の話ですから。


何故かはわかりませんが、ミゼットは

大衆の心を掴み売れに売れます。


鋼鉄が足りないので今年もイギリスと

ドイツから旧式戦艦4隻など軍艦10隻を買います。旧式船も欧州から50隻ほど買い込みます。

余って価値が暴落している銀も大量買いします。

価値が暴騰している金をガンガン売って銀を買ってます。

大儲けしている宇垣財閥が派手に使い、アメリカも欧州も景気が上がりつつあります。

日本の関税収入などは史実の日本の10倍を軽く超えています。


来年の日本の国家予算ですが、11億円は確定。12億円近くになるかもしれません。

総力戦研究所が計算した、史実のあの時の日本の国力ってどれくらいだったかな?

明治末の時点で史実の昭和15年の日本の背中が見えてきたような気がするんだけど。

電力も増えてるし、石油に至っては段違いに算出量が多いし。

高度経済成長し出して15年だもんな。

そりゃあ史実の昭和日本の背中も見えるか。

宇垣系列の生産力だけで史実の昭和日本を凌駕してるし。資源があればだけど。



それと、なぜか日本文化が欧州で大流行し、エキゾチックだと大評判になっています。

その内の1つが婚礼や結婚式に着るような鮮やかな着物を車の車内からパーティ会場の入り口まで羽織るように

着る風習である。欧州の上流階級で

流行し始めた。

パーティードレスの上に着込む服だが、婦人用コートではいまいち地味で

パッとしないと思っていたご婦人方は多かったようである。

で、日本大使のご婦人の着物を見てコートの代わりに羽織っては?と思ったご婦人がいたらしい。

宇垣商事が欧州に持ち込んだところ大人気になり『HAORY』と呼ばれて大流行し始めるのだった。


冬だと毛皮のコートでしょうが、

豪華な絹織物は鮮やかで派手ですからねえ。

毛皮のコートは暖かくはありますが、

モコっとしていて地味ですからねえ。

だから流行ったのかもしれません。


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