102話目自動車量産

何となく勢いで売り出してしまった

宇垣マーク1自動車ですが、今の豊かになった日本を侮っていました。

注文が殺到しています。

ゴーレム達は大規模な工場の建設をしつつ、必死になって量産化に動いています。

おかしい。

1000台くらい売ったら楽になると思ったのだが、予約が減らない、、、

宇垣マーク1は超高級車だぞ?

定価は4500円もするんだぞ?

なんでそんなに売れるんだ?

(1万円の価値は推定で1000〜2000万円。4500円だと450〜900万円ほど。)

(むしろ、この時代のアメリカの車メーカーが安く売りすぎ。特に史実のT型フォード。)

なんせ史実の日露戦争の前年度の国家予算は2億6000万円で、今の日本の国家予算が10億円ですもんね。

軍備にお金をかけずに富国政策に邁進したとはいえ、インフレ率2.5%〜3%で国債の借金無しで10億円は凄いわ。

まさに高度経済成長、、、

(史実の大正六年(1917年)の日本の自動車台数なんて2600台なのに、、、

昭和2年(1927年)には5万台で、

昭和11年(1936年)には15万台。)


でも、アメリカ高級自動車メーカーの高級車を商社が買って関税を払ってマージンを入れたら4500円くらいの金額になりそうなんですよね。

しかも、宇垣マーク1に比べたら、ちゃっちい車が。


フォード自動車だって最初の値段は高かったしね。

船便で運ぶとなると自動車みたいなのは大変だろうし。


それに、ゴーレム達はメカマンとしても優秀な人間揃いでサービス体制が整っていたのも評価を高くしてしまいましたよ。

代車サービス有りだし、板金塗装サービス有りだし、レッカーサービス有りだし。

日本国内だけを見ても1000台の宇垣マーク1が走っています。


(この宇垣マーク1ですが、主人公はやっちゃいました。あの戦艦美濃や戦艦薩摩や富士改達を生産した宇垣グループが作った超高級自動車ともなれば、

世界中のマスコミが大々的に報道しますし、宣伝効果は抜群。

超高級自動車の代名詞になっちゃいました。

しかも、自動車の生産に向いている

最新のバナジウム鋼板で他の自動車がこれから作られようとしている時に、

1ランク上の品質の鋼板で全体が作られ、メッキがふんだんに使用され、

エンジンは6気筒の水冷OHVエンジン

で、デザインは1925年頃の高級車をより高級にしたようなデザインの、今までに無かったリムジンモデル。


史実だと日進月歩成長した自動車業界。その自動車業界の15〜20年後の高級車のデザインをリファインして、

超高級自動車なんか製造するから売れるんですよ。

今は1909年なんですから。


しかも、タイヤの宇垣タイヤの品質も

最高級品質だと世界にアピールしてしまいました。


更に、マーク1の座席もダンジョン牛革の防汚魔法付きの高級な座席なので、座り心地が超高級ソファーのようだと大人気になっちゃいました。


ええ。超高級な革のソファーや超高級家具の販売をするビジネスもやり始める事になっちゃいましたよ。

ダンジョン牛革に防汚魔法は宇垣グループの独占商品ですから、ブーツなどの革製品も売り出す事に、、、

完全に貴族向け、金持ち向けの超高級路線のブーツです。


まさか、数千台を売る事になるとは、、、


超高級自動車なのに。


(この宇垣マーク1は思わぬ形で初期型フォードに対する逆風になります。

『貧乏人の車』とか、『玩具のような

車』『デザインが安っぽい』と言われるように、、、

王室や貴族や金持ちは宇垣マーク1に乗っているとなるとイメージは良くはなりませんよね、T型フォード。


最初期の経営基盤が脆弱な時の逆風は

フォードにとって厳しいものになりました。


更に宇垣マーク1は高級な塗装もやり始めるようになります。

メタリック塗装です。

ホワイトパールメタリック塗装をして

艶出しコーティングをして、防汚魔法&コーティング&劣化防止魔法&保存魔法もやっちゃいました。


そりゃあ売れるわ。

乗り続けていても汚れないし、綺麗なままだし、故障しないもんね。

やがて、宇垣自動車は販売代理店を世界中の全部の大都市に作ります。

フォード自動車より先に世界的な自動車メーカーになっちゃいましたよ。

だって、王侯貴族やお金持ちや有名人が欲しいって言うんだもん。


しかし、、、日本のモータリゼーション元年はわかるけど、世界のモータリゼーションを宇垣グループは起こしていないからね?

なんで世界の新聞が書くんかな?


ゴーレム達がやる気になってる、、、

サスペンションやエンジンもより良くするつもりか、、、


ある程度、売り出しが落ち着いたら

金持ちだけに売る、ベントレーみたいな超高級自動車の路線にしてもいいな。

落ち着きたい。


宇垣自動車はサービスがどのメーカーよりも良いと評判になります。

6ヶ月点検に預けると新品同様にピカピカになって帰ってくるし(浄化魔法+防汚魔法+劣化防止魔法+保存魔法+オイル交換)


大規模工場の建設後は徹底的に流れ作業でベルトコンベアーで短時間に製造できるように改善を重ねていきますよ!


T型フォード初期型と宇垣マーク1のモデルは活動報告に写真が載っていますのでご覧ください。


1920年代の天皇陛下の御料車がロールスロイス・シルヴァーゴーストですが、主人公ならデザインがイマイチと言うかも、、、

主人公はホルヒ自動車の超高級車をイメージしてあのデザインに行き付きました。

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