96話目フランス&イタリアの戦艦
リベルテ級戦艦(1911年完成予定)
はフランスの戦艦であるのだが、
前級 レピュブリク級戦艦
次級 ダントン級戦艦
排水量 常備:14.900トン
全長 135.8m
水線長135.3m
全幅 24.2m
吃水 8.4m
機関 ベルヴィール式石炭専焼水管缶22基
+直立式三段膨張式レシプロ機関2基2軸推進
最大出力 17,500hp
最大速力 18.0ノット
航続距離 10ノット/8,400海里
乗員 742~809名
兵装 カネー 1893-1896年型 30.5cm(40口径)連装砲2基
カネー 1902年型 19.4 cm(50口径)単装速射砲10基
カネー 1902年型 6.5cm(50口径)単装速射砲13基
オチキス 4.7cm(43口径)単装機砲12基
45cm水中魚雷発射管単装4基
同水上魚雷発射管単装1基
装甲 舷側:280mm
甲板:60mm
主砲塔:355mm(前盾)、280mm(側盾)
副砲塔:140mm(前盾)
このフランス戦艦のリベルテ級戦艦だがスペック的には美濃級戦艦に劣っているし、1911年完成の割には新型戦艦じゃないし、何やってるの?と言いたい戦艦だが特徴がある。
それは主砲は仰角を23度まで上げる事ができ最大で26300m先にまで砲弾を撃てるという事である。
副砲も23000m先にまで撃つ事が可能なのだ。
主砲は15年前に開発した40口径の旧式砲なのにである。
列強の戦艦はどれも上甲板や主砲の天蓋の装甲が薄い為、まぐれでも上から落下して命中すればドレッドノート級やインヴィンシヴル級のような新型戦艦でも大ダメージを受ける可能性が大きい。
中々に見るべきところのある戦艦と言えるだろう。
残念なのは主砲が40口径なところだろうか。イギリスでも50口径の砲身を作れるのはアームストロング社だけだし、開発するのが大変な事がわかる。
実は日本もイギリスの30.5cm45口径砲はなんで仰角が低いんだろうか?と
疑問に思っていたのである。
史実の日本の戦艦はもっと主砲を上に上げられたからだ。
当の戦艦のゴーレム達からも、主砲を
45度くらいに上に向けられないのは
窮屈だと改善要求が出ていた。
で、27度まで上に向けられる新しい主砲を試作して見たら3万m先くらいに
主砲を届かせる事ができるようになったのである。
まぁ、どうやって、それを観測して照準の調整をするのかという問題が出てくるのだが、海底の下に超巨大ゴーレムが居るのなら超巨大ゴーレムが観測してくれるし、方法は色々とあるだろう。
日本の美濃級、薩摩級、富士級戦艦は
仰角を高くできる1909年型45口径33.02cm砲500kg砲弾モデルの搭載によって更に強くなったと言えるだろう。
主砲の砲身内部や砲弾の接触部分も
分厚くクロームメッキされているし。
(史実の金剛級戦艦だが、1920年(大正9年)より各艦主砲仰角引き上げ工事を実施している。
従来の20度(金剛は25度)から33度に引き上げられている。
これにより射程距離が28,600mまで延長された。
同時に弾薬庫が改正され、1門当たりの弾数が80発から100発に増加した。また砲塔天蓋の装甲も76mmから154mmに強化されている。)
(更なる改装後は45度まで仰角が上がる。)
主人公が知ったら驚くだろう。
今の日本の戦艦は1門あたり250発の
主砲弾をアイテムバッグ内に保管して
いるからだ。
そしてイタリアの戦艦だが、イタリアにはイタリア級戦艦 (イタリア語: Corazzate della Classe Italia)
という、面白い戦艦が最近まで現役だった。1905年には近代化改装されている。1909年には現役引退しているのだが、1885年に完成したのに、現役の期間が長かった戦艦である。
イタリア級戦艦は「歩兵一個師団を乗せて敵国の侵攻する海岸に迅速に急行できる速力と、海上から砲撃支援のできる火力」を持つ上陸支援型戦艦である。
陸軍の歩兵1個師団を乗艦させ輸送するため、艦内容積の大きい船体形状が採用されているという、本当に歩兵師団を輸送するつもりの戦艦なのである。
しかも発射速度が遅いとはいえ、
25口径43cm砲を搭載している。
(製造したのはイギリスのアームストロング社。)
日本も戦艦ではなく揚陸支援艦として
発展させたコンセプトの艦艇を建造するかもしれないから、ここに紹介するのである。
「イタリア」級戦艦
前級 カイオ・デュイリオ級
次級 ルッジェーロ・ディ・ラウリア級
性能諸元
排水量: 常備:13,898トン
満載:15,654トン(レパント:15,900トン)
全長: 124.7m
水線長: 122.0m
全幅: 22.5m(レパント:22.3m)
吃水: 9.3m(レパント:9.6m)
機関: 型式不明石炭・重油混焼長円缶6基&円缶16基
+形式不明直立型二段膨張式三気筒レシプロ機関4基2軸推進
最大出力: 15,797hp
最大速力: 18.0ノット
航続距離: 10ノット/3,760海里
燃料: 石炭:1,650トン(常備)、3,000トン(満載)
重油:120トン
乗員: 水兵:719名、士官:37名
兵装: イタリア:43.1cm(26.1口径)単装砲3基
43.1cm(27口径)単装砲1基
14.9cm(26口径)単装砲8基
12cm(23口径)単装速射砲4基
35.6cm水上魚雷発射管単装4基
装甲が薄いのはダメなんじゃと思うが、13898トンの大きさとか、18ノットの速力とか、43.1cm砲を搭載する
ところとか、揚陸支援艦としては凄い船である。
建造に9年もかかっている、、、が。
イタリアは「レ・ウンベルト」戦艦の主砲にアームストロング社製「34.3cm(30口径)砲」を採用しているし、
(この砲は同時期のイギリス海軍の前弩級戦艦「ロイヤル・サブリン級」にも採用されていた。)
その性能は重量600kgの砲弾を仰角13.5度で最大射程10,930mまで届かせられ、射程2,740mで27.9cm厚のクルップ鋼を貫通できる性能があったりする。
インディアナ級などの古いアメリカ戦艦と同様なところに注目されたい。
同様の13.5インチ砲である。
その後、イタリアはアームストロング社に勧められて、
エマニュエレ・フィリベルト級戦艦を建造している。(Corazzate della Classe Emanuele Filiberto) 「アームストロング 1898年型 25.4cm(40口径)砲を搭載するなど、疑問に思う戦艦も建造しているが、フランスというライバル国に対抗する為、中々の規模の海軍を保有する国になるのである。
でも、砲弾の重量が200kgなのはいいのかなって気がするが。
もし、イタリアがイタリア級戦艦をスクラップ価格で売却するのなら、宇垣商事が買い取るつもりである。
スキルツリーが上がりそうな予感がするんだよね。
オランダからニュースが入って来た。
オランダがドイツのゲルマニア社に
大型戦艦を発注したらしい。
19000トン前後で30.5cm砲8門搭載して、主砲の搭載の仕方や配置は美濃に似ているデザインだという。
速力は19ノット以上で重装甲な戦艦という防御重視の戦艦をアジアに配備するつもりらしい。
オランダの今の国力は植民地があってこそである。
オランダは本国は機雷による防御重視で、植民地の方に軍艦を配置する考えだとは聞いたが、よくもそこまで割り切って考えられるものである。
オランダもベルギーも日本には融和外交しているのだが、アメリカに対しては強硬姿勢を崩していないらしい。
オランダの持っている戦艦の1隻は日本が売却したアメリカ戦艦だから、アメリカとトラブルになったら、元アメリカ戦艦と今のアメリカ戦艦が相打つ事になるかもしれないのか。
今のアメリカは石油に飢えているからな。
イギリスもブルネイの防衛に本気になるかもな。
南米の産油国のベネズエラやメキシコ
やグアテマラも緊張関係にあるかもな。
ベネズエラやグアテマラくらいの小国なら侵略しかねないよなアメリカなら。
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