95話目建設重機。
以前に、
『ダンジョン内で戦車の開発を進めている、』
『大金をかけてディーゼルエンジンや各種の航空機用エンジンを開発中』
と言っていた俺だが、もちろん建設重機も開発していました。
だが、今は1909年だぞ?
世界のどの国にも建設重機など存在しない、ブルドーザーの祖先になった排土板を取り付けた2頭立ての馬車すら存在していない、この時代だというのに、、、
俺の目の前に、大型戦車のような大柄な車体にドーザーブレードが付いていたり、ユンボのような土を掘り起こすアームが付いていたり、腕のようなアームが2本付いていたり、、、
そんな未来的デザインのガンタンクのような建設重機達がダンジョン内を動きまわっている、、、
実はゴーレムは速い速度で走るのは苦手だが、ゆっくりと動きながら重い物を動かすのは得意なのだ。
ゆっくりといっても30キロくらいは平気で出して走ってる。
履帯とかも外れたりしないし、故障する気配は全然無い。
こんなのを発表したら『美濃ショック』くらい世界を驚かせるぞ。
ディーゼルエンジンは数百馬力くらいだと聞いていたんだがなぁ。
明らかに昭和の後半の建設重機みたいなのが動いてる。
少ない馬力のエンジンで動いていた
初期型のブルドーザーとかとは大違いな大きさの建設重機ばかりだ。
まぁ、2万トンの戦艦ゴーレムがヒレで
泳いでいるんだから何を今更か。
だが、史実の1920年にイギリスから輸入されたホイペット戦車の馬力が液冷45馬力。ルノーFT型が39馬力だもんな。
ヤバいな、こんなの外に出せんわ。
(昭和4年に採用された八九式中戦車が
120馬力ですからね。
八九式以降に採用された装甲車とかは
もっと馬力が低いのがゴロゴロしてます。)
そして、数百馬力でもできなさそうな凄い動きでダンジョン内の森林を薙ぎ倒しながらブルドーザーが進んでいるんだがエンジンの馬力的にあり得ないだろ!
ちょっと待て!
『あれはなんだよ!』
『マスター、あのブルドーザーを鑑定して見てください。』
『レベル5?、スキルに剛力、身体強化か、、、』
剛力のスキル持ちで身体強化魔法を使うとあそこまでブルドーザーが凄くなるのか。
凄いな。
くの字型の大型ドーザーブレードを取り付けたら、枕木をへし折り、地面を掘り返しながら、列車の線路を捻じ曲げながら進めるんじゃね?
と思ってしまうほどめちゃくちゃな暴れっぷりである、、、
シベリア鉄道破壊工作に使えそうだな、、、
俺は国外輸出用の廉価版ブルドーザーの開発も行う事にした。
ドーザーブレードを持ち上げるのは油圧だけではなく、ウインチでワイヤーを引っ張る方式と併用する事にした。
だが、何馬力なら目立たないのかわからない。
調べなくては。
今のパナマ運河工事はマラリアや黄熱病が蔓延して悲惨な事になっている。
清国から連れて来た朝鮮系人も
1万人が死んでいる。
建設奴隷狩りなんて言われるわけだ。
日本国内ではパナマ運河工事の勧誘は
一切認めていない。
今の李氏朝鮮の人口はどれくらいなのか。
(日本併合時代の1920年の国政調査では1千7百26万4,119人です。)
朝鮮系民族はロシアにシベリアの方に移動させられ働かされているらしいが。
それを嫌がって船に乗ってパナマ運河に行くと死者続出か、、、
まさかとは思うが、朝鮮半島をロシアにする為に移住させているのか?
シベリア方面の鉄道工事の建設労働らしいが、、、
確か、ロシアは凍らない港が欲しいんだっけ。
旅順や天津あたりを領土化したいって事か。
だが、なんのかんの言ってもロシアの軍事費はかなりの金額になっているはず。多分だが、ロシアの陸軍費用の2年分くらいは戦争の費用で消えているはずだが。
ディーゼルエンジンの開発が上手くいっているのも、戦車や建設重機の開発が上手くいっているのも鉄やベアリングの品質の良さ、主人公の未来知識、ゴーレム達が休みなく開発をし続けているからです。
主人公はメカが好きでオーバーホール中の車やバイクのエンジン内部や
トラックのエンジン構造もそれなりに知っています。
それに、壊れたパーツとかは普通ならガラクタになってしまいますが、主人公の錬金工場ならすぐに元通りにできますし、別の部品にもできます。
ターボやスーパーチャージャーができつつあるのも錬金工場あればこそですね。
日本国はホイペット戦車やルノーFT戦車を輸入するつもりですが、それは戦車のスキルツリーを伸ばす為。
1世代上の戦車を作っちゃうつもりです。
いや、戦争が起きないかぎり、外には出しませんが。
他国の戦車の進化を加速させたくないですから。
ゴーレム戦車運搬車、ゴーレム戦車回収車を見たが、、、自衛隊の90式戦車
を運搬したり、回収できそうな大型車両だった、、、
完全にオーバースペックやん。
何を回収するつもりなの?
何を運搬するつもりなの?と言いたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます