92話目12隻目の戦艦『佐賀』誕生。

好景気が続いている日本だが、1909年の新年におめでたいニュースが大々的に報道された。基準排水量2万トン超えの戦艦『佐賀』がお披露目される事が

報道された。

『佐賀』は薩摩級の2番艦だが、デザインは同じでも排水量が微増して2万トンに増えている。といっても他の戦艦達とほとんど大きさは変わらない。

他の戦艦も19000トンクラスだからだ。(実は2万トン近い大きさに増えつつある。1万9999トンでも1万9000トンクラスだから。)

艦橋の上の測距儀が10mクラスで大きなところが目立つかもしれない。

佐賀は日本の12隻目の戦艦になる。

佐賀だけでなく、他の戦艦も新開発されたニッケル高張力鋼の装甲の戦艦なので、日本は世界1レベルの新型戦艦を

12隻も保有する立派な海軍大国だと

言えるだろう。


装甲の厚さはドイツの戦艦以上だし、

主砲の門数が8門な事を除けばドレッドノートに劣る所は見当たらない。


33cm主砲10門に増やすと主砲斉射時の爆風の被害対策が大変になると知っているから、あえて主砲を増やしていないだけだし。


蒸気タービンは4軸で出力41,000馬力

を超えていると思う。

全速航行する時は蒸気機関を身体強化魔法で更に強化し馬力アップもしているからだ。


発表する速力の数値は24ノットに抑えて発表している。33.0cm(13インチ)砲を搭載しているのも内緒である。


それにしても、全長139mのコネチカット級戦艦と比べたら、全長175m以上の

佐賀は大きく見える。他艦も同じくらいだもんなぁ。


ゴーレム達のステータスだが、レベルが上がるとかなり強くなるんだよね。

富士達、戦艦も戦闘によってかなりレベルアップしており、素のステータスはレベル1の頃とは段違いだ。

HPもMPも100を超えている。

その戦艦達だけど、アメリカの戦艦に至近距離から撃たれたあの戦いが終わってHPを見たら全然HPが減っていなかった。

舷側装甲だって凹んでもよさそうなのに全然凹んでいない。

内部のダメージらしきものも少ないのには呆れざるを得ない。

400kg近い砲弾が秒速800m以上でぶつかって爆発しているんだがなぁ、、、


まぁ、装甲の材質はバージョンアップしているとはいえ装甲巡洋艦の舷側装甲が、敵の装甲巡洋艦の23cm砲弾とかの命中に耐えているんだもんな。

防御魔法があったとはいえ、凄いよな。

ガンダムSEEDのフェイズシフト装甲かよ!と言いたいわ。

あの装甲でも30.5cm45口径砲の至近距離からの砲撃に耐えれるのかね?

相当な衝撃だと思うのだが。


だが、ゴーレム達に聞くと『余裕あったよ?』って言うんだよな。

シールドを金属バットで叩かれている

くらいの衝撃だったとか、、、

なんとなくわかるな。

金属バットって軽いから、受け止めようがあるんだよな。

慣れればいけるというか。


ちなみにアメリカが全力で建造しているサウスカロライナ級だが、

基準排水量

16,000トン

全長(137.97 m)

最大幅 (24.43 m)

吃水 (7.44 m)

機関方式

石炭水管ボイラー12基、3段膨張式レプシロ蒸気機関2基 16500馬力

最大速力

18.79 ノット (ミシガン公試時)

航続距離、6,950海里

乗員、士官51名、兵員881名


なので32mも全長が短く、小さく見える。

装甲なども増えてはいなく、

コネチカット級戦艦と同等である。

主砲は30.5cm砲8門だが、、、


美濃級にも薩摩級にも富士改級にも

サウスカロライナ級は勝てないだろう。

量産していいのかね?と笑ってしまう。

考えてみたら、列強の戦艦ってほとんど戦艦と戦闘した事が無いまま建造されてきていますよね?

清国との戦いの「定遠」「鎮遠」も装甲艦であり、前M級戦艦とは言えないし。

米西戦争時の海戦も格下の防護巡洋艦

を相手にした戦いですもんね。


あの日米戦争くらいしか戦艦同士の戦闘がないんだよね。


どうやら、あの日米戦争の教訓を最初に活かしたのはドイツ帝国になりそうだよな。


元々ドイツは居住性を妥協して重防御にしていました。

排水量を上げつつ、より舷側装甲を厚くするようです。

でも、主砲の口径は12インチ、30.5cm砲を8門搭載だとか、、、

史実のドイツ戦艦とはデザインも武装の配置も違うんだよな。

砲塔の配置は背負い方式で美濃式の配置にするとか、、、


興味深いですね。


これ、史実のナッサウ級戦艦が砲塔を2つ削ってその分舷側装甲を厚くしたのか、、、

デザインは大幅に変更されていますよ

史実のドイツは第一次世界大戦開戦当時、ドイツ帝国海軍は前弩級戦艦22隻、弩級戦艦19隻、巡洋戦艦7隻を保有していたんですけど、新型戦艦と巡洋戦艦の建造ペースは史実の半分に減ってますね。前M級戦艦も売却したり解体して現時点で19隻くらいになってますし。

今の欧州って戦争の雰囲気が何もありません。いや、欧州内部は無いんですけど、アメリカが原油の輸入国になったのでピリピリしているという、、、


グアテマラやメキシコが恐怖しているとか、、、

両国とも産油国なんですよね。

オランダもピリピリしているかもしれません。

これは、中東方面に伸ばしている超巨大ゴーレムの伸ばし方を増やした方がいいかもしれませんね。

どこかの産油国が戦争になるかもしれない。

元々と言うか、未来のアメリカは南米はアメリカの庭みたいな事を言ってましたしね。

アメリカなら他国に戦争をふっかけて油田地帯を奪うくらいはするかもしれませんから。

油田地帯がテキサス州のすぐ近くにあったら、すぐにでも奪っていたでしょう。

なんせテキサス州自体がメキシコから

奪った土地ですし。

ああ、カリフォルニアの方もそうですけど。

メキシコの受けた経済的損害はかなりのものですね。

史実なら大油田地帯を奪われたんだから。

奪ったアメリカの側はメキシコの怒りや悲しみを全然感じていないようですな。

ジャイアンがのび太やスネ夫の感情なんか気にするわけないか。


開拓は明白な使命とか言ってハワイやフィリピンやプエルトリコやグアムを

併合し、キューバを保護国にしている

侵略国だもんなぁ。


アメリカ軍は1909年1月28日までキューバを占領し続けていました。

キューバとプエルトリコでは小規模ですが独立運動が起きており、現地のアメリカ軍には死者が出ています。


日本に負けてアメリカはグアムとフィリピンを失い、フィリピンと南部の地域はサンボアンガ共和国として独立しましたが、1860年から1910年までの50年間を見ても争いが多く大国同士で

戦争が起きているんだから、ほんと、

戦国時代のようですよね。


『佐賀』が完成して戦艦が12隻体制になった大日本帝国海軍。

4隻の戦艦の艦隊を3個艦隊編成する事が出来るようになりました。

2万トン級の超M級戦艦はここでストップです。アメリカ、イギリス、ドイツが

どんな戦艦を建造するかによって戦艦の排水量の大きさを決めようと主人公は思っています。

例えば、史実のイタリア海軍の『コンテ・デ・カブール』『カイオ・デュイリオ』戦艦は29000トンで32cm主砲を

10門搭載してる戦艦ですし。

1914〜1915年に完成ですから、もう設計はしてるはず。


アメリカのサウスカロライナ級戦艦の

巡航速度は遅いです。

なんせ美濃級の新型戦艦の特徴の1つの蒸気ボイラー&蒸気タービン機関を

装備していません。

サウスカロライナ級の退役の理由の1つが巡航速度の遅さです。

12ノット前後とかと推測されています。

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