89話目『蟹江丸&鯨狩丸』とステラーカイギュウ

ふふふ、世界は広い。

だが、俗に北太平洋と言われる地域の

全域の地下を超巨大ゴーレムで覆う事ができた。

それだけではない。

メキシコのほとんどを覆い、ついにパナマ地峡に到達したのだ。

そう。

パナマ運河の工事の妨害がついに始まる。


熱帯性病気の蔓延も酷く、アメリカは植民地のプエルトリコやキューバ、清国、朝鮮からも人間を集めてパナマに送り込んだ。

だが、そこにフィリピンやグアムの人間の姿はもちろんないし、ハワイのポリネシア系住民も騙されてはいない。

プエルトリコ、キューバでも

パナマに行っても死ぬだけだと噂が流れるように、、、


アメリカはアフリカや南米各国からも

なりふり構わずに人間を集めようとするが『現代の奴隷狩り』と言われ、

白眼視されるのだった。


これは史実の黒部ダムの話なのだが、

1956年(昭和31年)着工当時、「電力開発は1万kW生むごとに死者が1人でる」と言われていた。

完成時、25万kWを生み出した黒部ダムの建設工事で171人の殉職者を出したことは、人が行くこと自体が当時命がけだった秘境の黒部峡谷でのダム建設の困難さを示している。


パナマの工事現場だが俺は超巨大ゴーレムに『疫病の呪い』をエリア魔法化して工事現場の人間全員を呪って病気にしていった。

これにより健康な人間は極僅かになり、大勢が倒れる事になる。


遅れに遅れていたパナマの工事は遂に

ストップしてしまう事になるのだった。



さて、北太平洋が索敵できるようになったという事はオホーツク海で蟹漁が

できるようになったという事。

基準排水量3万トンのゴーレムカニ母艦

『蟹江丸』が建造されるのでした。


荒れるオホーツク海ですが揺れを抑えるヒレと3万トンの大きさがあれば恐れる物は何もありません。

ちょっと魔力を贅沢に浪費し過ぎなの

ですが、生きたカニを転移魔法で送って貰いダンジョンで養殖を始めるのでした。


クジラを狩る、クジラ狩り母船の『鯨狩丸』も稼働を始めました。

まぁ、こちらは超巨大ゴーレムが狩ったクジラを受け取って解体し

各部位ごとに新鮮な状態で保存するので、鯨料理のお店には喜ばれました。

なんせ鮮度と美味しさが段違いですもん。なんせ、時間が流れないアイテムボックス保管ですからねえ。


えっ?、どんなやり方でクジラを狩るのかって?

海底の超巨大ゴーレムが先端が鋭い触手を伸ばしてグサって突いて電撃するんですよ。そしてクジラをアイテムボックスの中に保管して鯨狩丸に触手を伸ばしてクジラを格納庫に出して渡すってやり方です。

ちなみにカニの方も触手で触れて生きているカニを保存水槽の中に保存して置いて、蟹江丸に渡すやり方ですね。


私もクジラの刺身やクジラ尽くし料理を食べましたよ。

馬刺しも美味しいけど、クジラの刺身も美味しいですね。

浄化魔法すれば寄生虫の心配も無用だしね。

蟹尽くしにクジラ尽し料理は最高やね!

クジラの刺身のヅケ丼は我が家の定番料理になりましたよ。

癒されるわ〜


水中作業用ゴーレムにウニを捕ってもらってウニ尽くしもたまらんし。


いや〜生きたウニが届くって最高やね。


これらは陛下達にもお裾分けしましたよ。


それと、宇垣グループは業務用の冷蔵庫のレンタル事業も開始しました。

何故レンタルなのかというと、冷蔵庫型ゴーレムだからなのですよ。一定時間に1回、浄化魔法を使って内部を浄化したり、鮮度保存魔法が付与されているし、冷蔵魔法によって冷蔵の電気代を抑えたりと機能は一流ですよ。

高級料亭やホテルに売れに売れましたよ。なんせ明治末のこの時代にこんな業務用の冷蔵庫なんて無かったですからね。特許も取っときました。



余談ですが、ステラーカイギュウって

滅んでいなかったんですね。

超巨大ゴーレムが、『7mくらいの大きさのジュゴンみたいな生き物がいる』って報告してきた時には驚きましたよ。

早速、転移魔法で転移させ、ダンジョンの北の海に保護しました。

ステラーカイギュウの為に昆布などの海藻の数も増やしましたよ。

まぁ、ステラーカイギュウがいくら食べても昆布はリポップするのでエサは

減りませんが。


おとなしいとはいえ、7mもの大きさだと怖さを感じますね。

イルカとかクジラとかシャチは怖くないのに、ジュゴンとかカイギュウって

なんか苦手なんだよな。

オットセイは大丈夫だけど、トドとかは苦手だし。

何故かはわからないんだけど、子どもの頃に行った水族館で怖さを感じたんですよね。


鑑定したらオスメスがいるし、

増えてほしいなステラーカイギュウ。

滅亡はしてほしくない。


日本狼も真剣に探してみようかな?

まだ明治なんだし可能性はあるよね?


(ステラーカイギュウは1960年代に目撃証言もあるし、保護ができました。)


日本各地の鯨料理屋さんは宇垣水産と契約を結び新鮮な鯨の食材を手に入れられるようになり大繁盛します。


クジラも蟹も成長した(老齢)のオスを選択して狩ってますので

資源的にも減る事はないでしょう。


なお、超巨大ゴーレムは他国の漁船の

網を破いたりして、妨害工作もします。

未来の世界に主人公が行っていたら、

中国とか反日な隣国の漁船の網を徹底的に破いて漁を妨害したでしょう。

(いや、網ごと奪って日本が再利用コースかも。)


荒れている時に転覆させて多くの漁船を沈めたりするかも。


台風を連続的に発生させて中国に上陸させまくったりするかもしれません。


それ、面白いな。

やろうかな?

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