87話目石原莞爾19歳

1909年正月。

今年の日本の国家予算は

俺がやって来る前の年と比べるとおおよそのインフレ率は3%程度でたいしたインフレ率ではないのに、国家予算は3倍に増加していた。

増税は一切せずに高度経済成長するっていうのは、こんなに素晴らしいのかと思えるほど、今の日本は暮らし易くなっている。


そういえば、石原莞爾は明治22年生まれだから来年には成人か、、、明治40年(1907年)に陸軍士官学校に入校

するなぁ、、、

東條 英機さんは(1884年〈明治17年〉12月30日生まれだから、陸大を卒業してもうすぐ世の中に出てくるかもだな。

と、ここで何故、石原莞爾の名前を出したかと言うと、来たんですよ石原莞爾。この人、史実でも大隈重信さんや

乃木希典さんのとこに18歳くらいで教わりに行ってたらしいですが、宇垣家にも来たがっていたそうで、教わりたいそうですよ。

ホテルシップ高尾での懇談会に参加となると早くて陸大卒業後とかですからねえ。人脈作りが素早いなぁ。

陸軍の幼年学校を卒業したらすぐに

色々な人に教わりに行くとはね。

積極的だなぁ。

でも、まだ成人してないのに有名人のとこに教わりに行くって、どれだけ

自分に自負があるのかね?

乃木さんとか大隈さんに教わりに行くってドン引きだよなぁ。


この日本は史実日本と違って、師団の本拠地はあるんだけど、各県をご当地連隊が守ってるって感じになってるんだよね。まぁ、ご当地大隊な県もあるけど。

各県ごとに大隊規模でもいいから拠点があると戦時に徴兵して増員する時にやり易くなるからね。

まぁ、表向きは10個師団なんだけど、

10個補給師団と併設してるから、実際の兵力は倍だという、、、

補給連隊や補給師団の人型ゴーレム達の戦闘訓練はアメリカ海兵隊なみに凄いからねえ。

幼年学校時代からそういう洗礼を受けているとなると、石原莞爾もかなり勉強家になっているかな?


まぁ、人型ゴーレム達は俺から近代戦の事を学んで勉強してるけど、人間は

大変だよなぁ。未来の戦闘を想像して

対応しなきゃいけないもんなぁ。

他国に知られたくないから、あえて

広めていないんだよなぁ。

といいつつ飛行機製作の準備は順調だけど。


この世界でも1903年にライト兄弟が世界初の有人動力飛行に成功してるんだよね。

でも、新型戦艦『美濃』を建造し

アメリカとの戦争に勝って注目されている日本が大々的に空軍を設立させたりしたら航空技術の進歩が進むかもしれないから、秘匿しつつ開発してたんだよね。

ずっと前の方でエンジンさえ開発できれば、モスキートのようなボディの木製部分の多い航空機はウッドゴーレムとして大量に生産できるとか、

航空要塞基地をすぐに建設できるとか言ってたでしょ?

日本空軍は秘匿されてるけど、一歩も二歩も世界の先を進んでいるからね。


で、石原莞爾なんだけど、航空機開発の遅れを憂いていたんだよ。

想像以上に勉強してるわ。

驚いたもん。


そりゃあ陸軍航空隊は発足予定だし、

海軍航空隊も発足予定だし、空母鳳翔も史実より早く完成する予定だけどね。そりゃあ、空を飛ぶ機械が出現したら気になるわな。

でも、ゴーレム達のエンジン開発は更に先を走っているから成果を表に出せないんだよ。アルミ合金製のジェットエンジンも開発に成功しそうだし。

ターボプロップエンジンを開発中だし。空冷星形エンジンをこれから開発するんだから、開発順序が変だろ!

まぁ、液冷エンジンから開発してたらしいんだよな。

だから空冷星形エンジンが後になったらしい。


まぁ、軍機だから言えんけど、これからガンガン予算をかけて航空機を開発するって言って安心させたよ。


石原莞爾が成人に近いって事は、昭和の陸軍と日本を迷走させた世代が陸大、士官学校、幼年学校に居るって事だよな。

ゴーレム達が上手く教育してくれる事を祈るのみだな。

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