81話目横須賀と富津を繋ぐぞ!

さて、東京湾アクアラインといえば

通行量が過大に見積もられ、木更津市などの商店街が寂れてシャッター通りになり、デパートなどが撤退するなど、初期の頃は千葉にあまりメリットがなく失敗なプロジェクトと思われていたものでした。


なんせ、30〜40分近くなるだけなのに、通行料が4000円と高額でしたし。


関門トンネルは必要なものであり、

関門道路や新幹線の線路のトンネルも

作られるなど、大いに利用されて喜ばれているが、東京湾アクアラインのようなものを作っても微妙だと言われそうだ。

採算は取れなさそうだし。


だが、俺が考えているのは千葉の富津市の富津岬のあたりから、横須賀市の観音崎のあたりをトンネルで繋いで電車を走らせたらどうか?というものだ。

横須賀の先端と富津岬を繋げたら横須賀の活性化にも富津や内房の活性化にも繋がるかもしれない。

打診はされたんだから、作ってもいいだろう。

内緒で建造してサプライズだ。

あっ、天皇陛下には言ってあるよ。

それと総理にも。


相応のお金は貰うつもりだが、宇垣ファンドの納めている巨額の税金にしてみれば、500〜1000万円なんて誤差みたいなもんである。

むしろ、軟弱地盤ばかりの東京湾の

地下トンネルなんて、俺以外が掘ったらいくらかかるかわからないだろう。


と、いうわけで横須賀市の観音崎に

来ていた。

観音崎には要塞の建設予定地があり、

俺はダンジョン産の魔ヒノキのログハウスやログアパートを出して根拠地にした。

と、いってもここには住まない。

皇居まで帰る為の転移魔法陣を置く為のログハウスである。


さて、観音崎の手前のちょうどいい場所にやって来た俺達だが、今回は違う建設方法を思いついたので試してみようと思う。

それはシールド工法だ。

と言っても俺にしかできないシールド工法である。

言うまでもないが東京の地下には超巨大ゴーレムが居て日本を守っている。

そして、これから先の1923年9月1日午前11時58分44秒には関東大震災が

やって来る。

かなり大きくなっている超巨大ゴーレムなだけに震度5〜6の地震すら微弱な地震にしてしまうから、本当の大地震が起きてくれないと、どれほど震度を少なくしてくれるのかわからない。

その事を考えると東京湾の地下にトンネルを掘っていいのかわからない。

だが、逆に言えば、大地震に対する耐震実験ができるとも言える。電車なら

何がしらの理由をつけてその時は動かさなければいいし。


と、いうわけでシールド工法である。

超巨大ゴーレムに命令して直径9mの円形のトンネルを2本内部に作れるくらいの大きさの柱状の物体を体表に作らせる。

観音崎と富津岬を繋げる長さ14kmほどの断面が長方形の柱だ。


更にその柱状の物体の上の海底部分に長さ14kmで横幅200mくらいのゴーレム板で覆って上と下から岩石錬成魔法で軟弱なヘドロを岩石に錬成しつつ圧縮して強化していく。

厚みでいうと100mほどの岩石でトンネルを覆うつもりだ。

そのゴーレムの柱を海底付近まで持ち上げる。

その両端をゆっくりと上に上げていく。角度的には1000m先が20m上がるくらいだ。これが20パーミルの角度だ。

観音崎と富津岬に出るように持ち上げて、小山のようになったらゴーレム柱から触手を伸ばさせる。目の前に盛り上がった小山から伸びた触手を掴み、

ゴーレム柱に馬蹄型で直径9mの穴を2つ開けさせる。

後は富津岬側に薄い蓋をして、小山で隠しているから、そっちを開けたら開通だ。

この方法は凄く楽だった。

超巨大ゴーレムの一部だから劣化の心配もないし。

地震が来ても、これなら大丈夫だろう。

在来線に繋げる工事は他の建設会社に

やってもらおう。

うちの宇垣建設はトンネル内のレールの敷設や電車の為の送電線工事をすればいい。

あと、出入り口やトンネル内の偽装だな。超巨大ゴーレムは薄く覆うようにして、強固な岩石を掘り進んだように偽装しなきゃ。


今回は富津や横須賀の土地は買って儲けていない。

打診されてすぐにやっちゃったし。


この方法なら青函トンネルも行けるな。

地図を見てほしいのですが、横須賀は

横浜の先ですね。

富津から横須賀へ繋がると鎌倉や熱海までが近くなります。

経済が活性化すると思うんだけどな〜

電車賃は安くするので、元を電車の運賃で取ろうなんて思っていませんよ。

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