77話目枯渇する石油(オハイオ)
オイルメジャーという言葉がある。
令和の今でこそOPECに力を奪われているものの、世界の石油を独占するような力を持っていた大きな石油会社である。
1863年、ジョン・D・ロックフェラーがオハイオ州クリーブランドで石油精製業に乗り出し、1870年にスタンダード石油を設立した。
同社は事業統合を重ね、1884年にはアメリカ合衆国全体の石油精製能力の77%、石油販売シェアは80-85%に達した。
その後あまりに巨大化したスタンダード石油に対し、世論の反発が起き、1890年に成立したシャーマン反トラスト法により、同社は34の会社に解体された。
ただし、消滅したわけではなく、分割されただけである。スタンダード石油が前身となって、今日のエクソンモービル、シェブロンなどの旧7大メジャーができるわけだが、そのオハイオ州の
石油採掘量が激減している。
そう、満州の大慶油田、カリフォルニア油田、テキサスに続いて俺のターゲットになったのがオハイオ州の油田である。
とりあえずサーチ魔法で判明した油田から95%以上の原油を収納し、ミズーリー川より西の油田から原油を奪いきったと言っていい。
ここからはゆっくりと東部に向けて
進む予定である。
何故ゆっくりなのかというと、超巨大ゴーレムをセイロン島経由で伸ばして中東の石油を押さえるつもりだからだ。
まだ、オイル採掘ラッシュが起きていないテキサスの石油を根こそぎ奪って
史実なら起きたはずのオイルラッシュを潰したが、それと同じ事を中東でやろうとしているのだ。
枯渇した油田でもまた原油が溜まって
石油が取れ始める事があるらしいが、
そうなったらなったで、またごっそりと奪えばいい。
さて、アメリカはどうなるかな。
(ここ、オハイオ州からゆっくり東部へ伸ばすなんて言ってますが、オハイオ州といえば五大湖より、シカゴより
東部ですからねえ。テキサスを無理して伸ばして取った時のようにオハイオ州を取る為に無理して伸ばしてます。
すでにボルネオ島などでは1890年代から石油採掘が始まっており、1907年に「ロイヤル・ダッチ/シェルグループ」が形成されている。
オランダ企業にイギリス企業も関わっているのだからアメリカが手を出したりしたらイギリスは激怒するだろうが、、、
それとも他の油田に目を向けるだろうか、、、
まずは近くのメキシコやベネズエラに目を向けるかもな。
油田があるもんな。
アメリカ国内のアメリカ陸軍って完全にメキシコを睨んでいるもんな。
油田略奪戦争なら有り得るな。
しかし、アメリカは資源が豊富で豊かな国だなぁ。
絶句するわ。
日本国内分なら数百年分以上は資源に困らないかもな。
レアメタルなら数百年分は海底から
採取したし、資源には余裕があるな。
と、言いつつイギリスとドイツから旧式戦艦のスクラップを3隻ずつ買ってるんだけど。
これもイギリス&ドイツと信頼関係構築の為。
そして技術のスキルツリーを上げる為。
収納したら、またまた装甲強度が4%上がった。
これは確実に金剛の装甲強度を上回っているだろう。
それと、俺は戦艦マニアの聖地を作るつもりだ。
美濃、薩摩、富士、コネチカット、買えるならドレッドノートも買って、
宇垣戦争博物館を作る予定だ。
新型戦艦の美濃、高速戦艦の先駆けの薩摩、日本の躍進のきっかけになった
富士、アメリカの旧式戦艦の中の最強戦艦のコネチカットはある。
あとはドイツの旧式戦艦の最強戦艦を買うだけである。
史実の三笠のように良い観光資源になるだろう。
中にはグレートホワイトフリートの攻撃に耐えて反撃して倒す、あの戦いを追体験するライドを置くのもいいかもな。
あと、あの運命の日の1907年6月1日は
毎年、追悼式典をしなきゃな。
アメリカ大西洋艦隊旗艦のコネチカットの船の上で。
日本からも全戦艦が集結するのもいいだろうな。
(と、ここでは言っていますが構想が膨らんでフランス、イタリア、ロシアからも旧式戦艦を買い、戦艦の聖地と呼ばれる事になる事を主人公も知らない。)
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